似た理由なんですね
2011/10/10(月)<2>
とりあえず、ガミさんの家に戻った後、二度寝して、昼過ぎに起きたヨッシーですよ。
何か、早起きしたことにより、逆に時間を無駄にした感覚になるのは不思議ですね。
さて、起きた時点で、もうガミさん達は店を開けてましてね。
バンド練習をしたいとこですが、夜まではみんな都合が空いてないってことですしね。
また、店の手伝いをしますか。
てことで、昨日と同じように接客することにします。
そういえば、今日はガミさんの母親がいないですね。
「あれ、てか、ガミさんの母さんは?」
「祭りの打ち合わせで、今日はお兄ちゃんの代わりにお母さんが行ってるんです」
「あ、なるほど」
てか、昨日は俺とホノを引き合わせるため、無理やりガミさんが行った形だったわけで、基本的な準備はガミさんの両親がやるみたいです。
当日、ガミさんがメインでオムそば飯を作るわけですしね。
「あ、ヨッシー?」
そこで、ガミさんに呼ばれましてね。
「何?」
「料理作ってよ」
・・・は?
「何で?」
「ヨッシーの料理をみんなに食べてもらいたいと思ったんだよ!」
「いや、意味わかんないし!」
昨日のオムライス対決で、俺が意外に好評だったからですかね。
これまた面倒なことを振られてます。
てことで、軽くもめてたんですけどね。
「私も作ってみようかな・・・」
ミサがそんなことをつぶやいたんです。
そしたら、周りにいた客全員が体をビクつかせましてね。
一瞬、地震でも来たのかと思うぐらい、リアルに店が震えました。
「いや、みんなミサちゃんと話したいし、ミサちゃんはここにいてよ・・・」
「え?」
「うん、俺もそう思う!ここにいなよ!」
「・・・じゃあ、そうします」
・・・てか、ミサ、何をやらかしたの?
何度聞いても答えてくれないんですけど、ミサは以前、この店の手伝いをした時、何かをしたみたいです。
でも、その何かってのは未だに不明で、多分、永遠の謎になりそうですね・・・。
てか、そんなミサと一緒によく料理してる俺って、かなりの命知らずなんですかね?
なんて考えてる場合じゃなかったです。
「じゃあ、よろしくね」
・・・上手く断る方法を考えないでいたら、あっさりと料理することになっちゃいましたよ。
まあ、謎のパワーアップを遂げたガミさんの提案だと、頑張っても断れない気しますけど。
ここは被害を少なくする方向で考えますか。
「1人で全部作るとか無理だし、手伝いって感じにさせてよ。ある程度のことは手伝うからさ」
多少でも、ガミさんの手は確実に入れてもらうことにします。
そんな防衛線を張りつつ、とりあえず料理を始めましてね。
何か、ガミさんとか普通にすごい・・・。
いや、すごいとしか言えないぐらい、とにかくすごいんですよ。
昨日、オムライス対決をした時は、お客さんを待たせてるわけでもなかったんで、のんびりとやってました。
まあ、それでもガミさんは作るの早かったんですけどね。
今は少しでも早く、料理をお客さんに出すってことで、とにかく早いんですよ。
「じゃあ、ヨッシー、オムレツ作って!」
「あ、了解」
えっと、卵は・・・?
「ヨッシー、ここにあるよ」
「ああ、ごめん」
フライパンはこれを・・・。
「ヨッシー、オムレツ焼く時は、このフライパンにして!あと、それが終わったら、デザートを・・・」
・・・てか、俺、無理だよ!
何の練習もなく、ぶっつけ本番な感じじゃん!
なんて、思ったんですけどね。
「この店、オムレツ作る頻度、多いよね?」
オムライスとオムそば飯が人気メニューですからね。
どちらもオムレツを上に乗せるわけなんで、自ずとオムレツをたくさん作る必要が出てくるんです。
「だったら、とりあえずオムレツ作るのに集中させて。余裕が出来たら他のを手伝うよ」
考えてみれば、俺がいなくても、ガミさんとガミさんの父親で回せてるわけですからね。
変に色々なとこに入って邪魔をしてしまうより、まずは自分に出来ること、1つだけに集中します。
ちなみに、こういった考えが生まれたのは、仕事してる時にも、こんな場面があったからです。
仕事を始めたばかりの時は、何をやって良いのかわからないといった状態でしたからね。
色々とやろうとしてはみるものの、結局出来ず、周りに迷惑を掛けてしまうこともありました。
そんな時、とりあえずこれは出来るってのを見つけ、そういった仕事があった時には率先してやったんです。
それから、少しずつ仕事を覚え、出来ることってのを増やしていきましてね。
そうして、今では色々と仕事を任せられるようになってるわけです。
まあ、今、社会人をやってる人&これから社会人になる人への自分からのアドバイスってことで良かったら試してみて下さいな。
とはいえ、オムレツを作るだけってのも難しいんですよね。
焼き具合によって、トロトロ感が変わりますが、どう頑張っても作る度に違う感じになっちゃいましてね。
全てを同じように焼くとか、難しくて無理です。
それでも、しばらくやってみましてね。
その後は、味付けというか、最後のソースをかけるとこなんかもやってみました。
これこそ、毎回同じようにするなんて出来ないんですけどね。
「やっぱり、そうか」
そこで、そんな声が聞こえましてね。
昨日、息子さんの件なんかで色々と話をしてくれた常連さんが勝手に中に入ってきたようです。
てか、呼ぶ時に面倒なんで、勝手にムラさんってあだ名をつけてあげましょう(マテ
まあ、ムラさん、何で来たのかな?と思ったんですけどね。
「いつもと何か違うと思ったら、おまえが作ってたんだな」
「あ、やっぱりわかります?」
うん、店の評判を下げる前に俺は退散した方が良さげですね。
なんてことを思ったんですけど。
「変化があって、これもまた美味しいな」
「え?」
「いつも同じ味だと飽きるからな」
まあ、俺は意味がわからなかったんですけどね。
「それだ!」
ガミさん、何かわかったようです。
「ありがとう!ヨッシーの味の秘密、わかったよ!」
「え・・・あ、そう」
・・・あ、俺、置いてかれてる。
いや、まあ、今までガミさんのありえない考えに追いついたことはないですけどね(ヒド
とりあえず、俺に料理をするよう言ったのは、こうした目的があったようです。
てことで、目的も達成されたみたいだし。
「俺、戻って良い?」
お客さんが食べる料理を作るって、結構神経を使って辛いんで、接客に戻りましょうか。
「いや、もう少しいてよ!」
戻れないようです(グスン
うん、ガミさん、あなたはいつになったら俺の心情なんかを感じてくれるんですか?
そんなわけで、結局、その後も料理の手伝いをさせられましてね。
何とか抜ける口実があれば良いんですけど、ここは地元でもないし、見つからないんですよ。
てことで、困ってたんですけどね。
「ヨッシー、練習行くから来てよ」
ホノが来た~!
てことで、今日2度目のバンド練習に行きますよ。
とりあえず、みんな店があるしってことで、俺1人で行くことにしましてね。
早速、スタジオに・・・と思ったら、違ったようでして、ホノは全然違う方に向かってます。
「どこ行くの?」
「挨拶に行くのよ」
「挨拶?」
何のことか、よくわからなかったんですが、ついていきましてね。
特に何もない道路で、アツとエンが待ってました。
「遅いぞ!」
「ヨッシーが遅かったんだから、しょうがないでしょ」
「俺のせいかよ!?」
俺、ホノに呼ばれて、すぐに出発したんですけど?
てか、何でこんなとこに集まってるんだろう?と思いつつ、軽く辺りを見ましてね。
電柱のとこに花束が置いてあることに気付きました。
思えば、エンも花束を持ってますね。
「ヨッシーの前に、ギターボーカルをやっていたのは、ヨーというのよ」
ホノはそう言いながら、エンから花束を受け取りましてね。
「ACOUSTIC YEAHは、ヨーがみんなを集めて作ったの」
てか、もう何となくわかりました。
何で今、そのヨーって人がここにいないのか。
「先月、交通事故に遭ったの・・・」
ホノは花束を置きましてね。
「バンド、1度は解散したのよ。でも、ヨーのためにライブで演奏したいという気持ちもあったから・・・」
そこで、ホノは笑顔を見せましてね。
「ヨッシーが来てくれて、嬉しい」
「俺はガミさんに呼ばれただけなんだけどね」
そこで、俺は思うとこがありました。
「俺が音楽やってるの、マサって親友のためだよ」
何かの縁なんですかね?
ホノ達がバンドをやってる理由、俺が音楽を続けてる理由と似てました。
まあ、だからこそ、事情を知ってるガミさんがうちらを引き合わせたんでしょうけどね。
「ライブまで、ホント日がないけど、やるからにはそれなりにしないとね」
「何言ってるのよ?それなりなんかで満足するわけないでしょ?」
そんなホノの言葉にアツとエンの目付きが変わりましてね。
「最高のライブだろ」
「そうですね」
「私達なら、それぐらいはしないとね」
うわ~、音楽経験、あまりないのに大きく出てる~。
そんじゃ、同じく音楽経験があまりない俺も言いますか。
「了解。まあ、うちらなら出来るな」
「歌、下手な癖にそんなこと言わないでよ」
「調子に乗るなよ」
「そうですよ。さすがに・・・」
「何で、そうなるんだよ!?」
・・・俺、やっぱりこの人達と上手くやっていけないかもしれない。
まあ、冗談で俺をからかっただけみたいですけどね。
てか、今更ですが、この3人もなかなか癖があります。
ガミさんやミサに比べれば、まだまだなんで、気にしてなかったんですけど・・・。
うん、ガミさんとミサを基準にした俺が間違いでしたね(ソコマデイウナ
そのまま、またスタジオで練習をしましてね。
とりあえず、曲が出来てないんで、適当に音を合わせるだけになっちゃいましたけど、やっぱり1人でやるよりも、みんなでやる方が音楽も楽しいですね。
「てか、ライブって1組の持ち時間はどれぐらいなの?」
「セッティング込みで20分よ」
「・・・きつくね?」
いや、セッティング込み20分というと、短い方なんですけどね。
セッティング、5分ぐらいだった気がするし、15分は演奏する時間があるって計算になります。
1曲5分ぐらいと考えると、3曲は演奏出来ることになります。
言い方を変えれば、3曲は演奏しないといけないことになります。
現状、アドリブ満載の『LALA』が多少演奏出来るかって状態だし、あと2曲ですよ。
何かメジャー曲のコピーでもしましょうかね?
なんて思ってたら、ホノからこんな話がありましてね。
「一応、未完成だけど、やりたい曲はあるのよ」
「何?」
「『YEAH』って曲で、サビは出来てるの」
「だったら、それを完成させてみようか」
てことで、明日、みんなで曲作りをすることにした1日でした。