表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
371/390

行かない方が良いのでは?

2011/10/08(土)<1>


荷作りが苦手なヨッシーですよ。

まあ、荷作りが得意だって人、見たことないですけどね。


さて、今日からガミさんの実家に行くということで、着替えやらを用意してます。

結構、長期になるし、どれだけ服を用意しようかとか、迷うところですね。

てか、向こうで洗濯しないと、確実に着る服が足りなくなるし。


てことで、てんやわんやって感じだったんですよ。

そしたら、ミサが来ましてね。

「ヨッシーさん、支度出来ましたか?」

「いや、荷作りしてるんだけど、何を持っていこうか迷って、なかなか進んでない感じ」

そしたら、ミサが俺の服やらを軽く見ましてね。


「だったら、私がやりますよ!」

「え?」

「私、荷作り得意ですから!」


・・・荷作りが得意だって人、案外身近にいましたね(しかも恋人

まあ、微妙に意味がわかりませんが、そう言うなら任せてみましょう。

てことで、自分は電車の時間なんかを調べてたんですけどね。


「出来ました!」

「いや、早くね!?」

数分しか経ってないんですけど!

でも、実際に荷物を確認しましてね。

必要なもの、揃ってる気がします。

しかも、それぞれわかりやすいとこに入れてくれてます。


・・・ああ、ミサ、ホントに荷作り得意なんだな~って、何この微妙な感動?

いや、普通にすごいと思うし、現に助かってるんですけど、何て言いますかね・・・。

とはいえ、考えてみれば、ミサって前はよくこっちに泊まりにきてたわけだし、その度に荷作りをしてれば、自然と覚えますよね。


まあ、そんなのはさておき、荷作り終わったし、頃合いを見て行きますか。

ちなみにミサの荷物は軽めな感じです。

とはいえ、ガミさんの実家=ミサの実家ですからね。

ある程度は向こうに着替えなんかがあるみたいで、少なめで良いようです。


てか、付き合い始めてから1年以上経ってるのに、ミサの実家に行ったことがないってのはどうなんでしょうかね?

今更だけど、そういうものなのかな・・・?

とはいえ、これから行くわけだし、ヨシとします。


あと、冷静に考えてみれば、ミサの家族に会いに行くってことにもなるんですよね。

思えば、ミサと付き合い始めてから、ミサの両親と会ったことない・・・ってか、そもそも付き合う前を含めても1回しか会ってないです。


・・・あれ?実は面倒なことになってる?

礼儀正しくしないといけない感じ?

服もスーツとかのが良いとか?(それはやり過ぎ


なんて不安も生まれつつ、とりあえず行きましょう。

てか、考えれば考えるほど、行きたくなくなりそうだし・・・。


てことで、戸締まりはしっかりしていきましょう。

しばらく空けるわけですしね。

念のため、ミサの部屋の戸締まりも確認して、完璧です。

では、行きましょう!


「あ、ヨッシーさん?」

「ん?」

「ギター、持って行かないんですか?」


・・・それがあった。

てか、普通にかさばるし、持って行きたくないんですけど!

とはいえ、俺にギターを持ってこさせようと、どうやらガミさんはミサにも言ってるみたいですからね。

持って行ってあげますか。

でも、とりあえず演奏を聞かせれば良いんだろうしってことで、少し軽めのサイレントギターで行きますよ。

まあ、メインで使ってるギター、持っていけないこともないんですけどね。


てことで、今度こそ行きましょう!

でも、普通に昼時だし、どこかで食べてから行きましょうかね。

ガミさんの実家、洋食屋だし、向こうで食べるって選択肢もあるにはあるんですけど。

ここから1時間以上は掛かるってことだし、現時点でお腹空いてるから、持たないだろうなと。

それで、ミサとどうしようか相談したんですよ。


「だったら、家で食べませんか?」


・・・いや、それも良いけど、さっきから行きましょう!って言いつつ、行けない状態が続いてるのは、何か嫌じゃないですか?

せっかく、勢いで行こうとしてるのに、行きたくないな~って、気持ちが強くなるじゃないですか。

展開的にもダラダラしちゃうしさ~(それは気にしなくても・・・


てことで、しょうがなくミサの家で昼食を取ってから行くことになりました。

ちなみに、ほとんどはミサと一緒に食事するんですけど、たまに仕事の関係なんかで時間が合わないと、それぞれでご飯を食べるってことも当然あります。

なので、それぞれの冷蔵庫の中には、それなりに食材が入ってるんですよ。


・・・てか、1週間は空けるわけだし、傷むんじゃね?

出かける予定が予めあれば、買うのを控えたりするのに、今回は急だったんで、そんなこと考えてなかったですし・・・。

てことで、自分の部屋の冷蔵庫なんかも確認しましてね。

やばいだろうな~ってのを使って、何か作りましょう!

まあ、食材的には大体、野菜なんかがそれに当たるんですけどね。

てことで、色んな野菜を使った野菜炒めでも作りましょう!


まずはミサと手分けして野菜を切りますよ。

「ヨッシーさん、出来ました!」

うわ~、全部みじん切りになってる~(ぇ

てか、昨日もそうでしたが、何も言わないと、ミサはみじん切りにするんですよね・・・。

せっかくやってくれたのに、何か言うのは悪いし、そのうち直るかな~なんて思って黙ってたんですが、そろそろ言いましょうかね?


まあ、俺、野菜嫌いな方だし、食べやすいように小さくしてくれてるんですよ。

ミサにはそんな優しさがあるんです。

そんな風に考えられれば、ちょっとしたことは気にならなくなりますからね。

むしろ、そんな風に出来ないで、誰かと付き合うなんて無理ですよ~。


・・・うん、誰かとって部分、ミサとって訂正します(ぉぃ

てか、俺、ミサのおかげで、随分と心が広くなった気がしますよ。

それが良いことなのか、悪いことなのかはわからないですけどね・・・。


そんなこんなで、野菜炒めと卵料理を色々と作って、食べましてね。

ワイワイと雑談しながら食べ終えました。

うん、ドンドンと出かける気力が失せてます(ぇ

このまま、ミサと一緒にのんびりとした休日を過ごしたいよ。


とはいえ、片付けをして、今度こそ出発ですね。

「ヨッシーさん、ギターを忘れてますよ!」

あ、忘れたことにしようと思ったのに、やっぱり防がれた。

てか、絶対にギターが必要な場面なんてこないし、置いていきたいよ。


そんなわけで、やっとのこと家を出発しまして、駅に向かいます。

思えば、ここまで長かったな~。

まあ、時間的な話で、距離的には、ほとんど進んでないんですけどね。

そして、少し歩いたとこでの出来事。


「あ、家の鍵を掛け忘れました!」


戻ります(ぇ

むしろ、もう行かないです(ぇぇ

いや、こんなに幸先が悪いんですよ?

きっと、神様が行くなって伝えてるんですよ。

そりゃあ、愛用してたコップだって割れますよ!(それは関係ない


「ミサ、何か嫌な予感するし、行くのは明日とかで良いんじゃないかな?」

いや、ダメ元ですが、せめて行くのを遅らせられないかなと思いましてね。

「ダメですよ。お兄ちゃん、待ってるんですから!」

ああ、やっぱりダメか・・・。


「それに、このために休み取ったんですから!」

「そっか、ごめんごめん」

そこまで言われたら、しょうがないですね。


・・・いや、何て言った!?


「休みが取れたのは、仕事が一段落ついたからじゃないの?」

「・・・よ、予定よりも遅れてしまいましたし・・・い、急ぎましょう!」

「いや、明らかに動揺してるやん!」

偶然が重なってるな~とは思ってたけど、フラグ回収率に定評があるガミさんのことだから、気にしてなかったよ。

今回、仕事が休みになった件について、裏で何かが動いてるみたいです。

まあ、こんなことも前はよくありましたし、気にしないで行きますか。


そんなこんなで、やっとのこと駅に到着です。

「あ、財布忘れた」

「私もです・・・」

戻ります(ぉぃ


てか、出かける時に財布忘れるとか、初めての経験なんですけど!

タイミング良くミサまで忘れてるし!

これはやっぱり、神様が行くなって・・・(略


とはいえ、家に戻り、今度こそ忘れ物がないことを確認しましてね。

鍵もしっかり掛けます。

てか、ここまで行かない方が良いんじゃないかってオーラが出てると、逆に行く気になっちゃいましたよ。

意地でも行ってやろうじゃないですか。


そんなわけで、駅まで行き、今度こそ電車に乗りましたよ。

途中、車両点検やらで電車が止まったり、乗り換えで間違えて、すぐに戻ったり。

いや~、出発さえしちゃえば、案外順調に行けるものですね(マテ


そんなこんなで、何とかガミさん宅の最寄り駅まで到着しましたよ。

思えば、ホントにここまで長かった・・・。

とはいえ、まだガミさん宅に到着したわけではないですからね。


「ここからは歩き?」

「いえ、バスを使います」

「あ、そうなんだ?」

てか、駅の経路なんかは調べましたが、この先はどこに行けば良いのかわからないんで、完全にミサ任せです。

ミサも実家に帰るのは久しぶりってことで、現に電車の乗り換えで間違ってるわけだし、軽く心配ですね。

とはいえ、ここはミサを信じますよ!


てことで、ミサはいくつかあるバス乗り場を順番に見ましてね。

「どれですかね・・・?」

うわ~、とても不安そうだ~(ぇ

てことで、ヒロに電話します。


「○○行きに乗って、30分ぐらい行けば・・・」

とまあ、どれに乗るべきか教えてもらいましてね。

「ありがとう、助かったよ」

「じゃあ、後でね」

何とか、行けそうです。

てか、ミサ、あまり帰ることがないとはいえ、実家に帰るための経路は覚えておこうよ・・・。

とりあえず、心配なので俺は今回で覚えますけど。


というわけで、ヒロに教えてもらったバスに乗りました。

話では30分ほどってことだったんで、結構ありますね。

電車も1時間ほどでしたし。

そう考えると、以前、頻繁に遊びに来ていたミサってすごいです。

電車とバスで片道1時間半も掛かるのに、はるばる来てたわけですからね。


そういえば、バスに乗ってる間、ミサは窓の外を眺めてました。

久しぶりの実家だし、懐かしいとか、変わってる場所があるなとか、そんな風に思ったんですかね。

そんなこんなで、ヒロから聞いたバス停で降りましてね。

後は数分ほど歩けば、ガミさん宅に到着だそうです。


てか、ここまで色々とありましたが、こうして遠出するのも楽しいですね。

行かない方が良いんじゃないかってオーラも気のせいだったと思いましょう。


そんなわけで、初めてとなる、ガミさんの実家はもうすぐです。

一体、何が起こるのやらって心配もあるんですけどね。

それと同じぐらい楽しみな気持ちもある1日の途中でした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ