ガミさんのお別れ会
2010/03/30(火)
思えば、個人的にお別れ会とかやった記憶がないヨッシーですよ。
学校でクラス替えとか卒業の前に、学校行事ってことでやった記憶はありますが、何人か仲の良い人を呼んで~って感じでしたことはないはずです。
まあ、誘われはしたけど行かなかったってのもありますが(ぉぃ
でも、今回はガミさんのお別れ会ってことで、自ら企画してますからね!
てことで、ガミさんをレミさんとこへ連れて行こうと思いますが、何て言いましょうかね?
といったことを考えてたんですけど。
「ヨッシー、レミさんのところにフリスビーを持って行くんだけど、一緒に行かない?」
ガミさんの方から誘ってきたし!
まあ、遊びに来てたのか、ヒロも一緒にいるし、丁度良いってことにしましょう。
大量のフリスビーを置いていくなんて、迷惑じゃね?なんて気持ちも全くないですし(あるんですね
そんなわけで行こうとしたんですけどね。
「あ、でも、今日は何かあったんだよね?」
昨日、俺が2人の都合を聞いてますし、そのことをガミさんは気にしてるみたいです。
「ああ、別に後で良いよ」
てことで、こんな感じに誤魔化しておきました。
まあ、普通に言っても良いんですけど、ここまで来たらサプライズでいきます。
そんなわけで、向かおうとしたんですけど、そこでミサから電話が来たんです。
ちなみに、ミサが実家に帰った後も、メールでやり取りはしてます。
でも、電話が来るのは軽く珍しい気がしますね。
てことで、用件は何となく予想出来ますが、電話に出てみました。
「今、駅にいるんですけど・・・」
うん、予想通りでしたね。
というわけで、まずはみんなで駅に寄って、ミサと合流しました。
「補習は?」
「今日は休みなんです。でも、明日またあるので、行かないといけないんですけど・・・」
「3月末でも補習あるんだ?大変だね」
てか、日帰りになるっぽいし、家でゆっくりしてれば良いのに・・・。
まあ、それだけ俺に会いたいってことですかね~♪(自重せよ
「でも、アッキーさんから、お兄ちゃんの・・・」
「ストップ!!」
ガミさんが普通にいるのに、お別れ会をやるって、バラそうとしてるし!
てか、俺、ナイスガードをしましたね。
そんなわけで、口止めをしつつ、ミサにもガミさんのお別れ会、来てもらいましょうか。
人数は多い方が良いですしね。
まあ、実家に住んでるミサはガミさんと別れることなく、むしろ迎える立場なんで、ちょっとおかしいですけど。
そんなわけで、レミさんとこに行きましてね。
そこには、既にみんなが集まってました。
「みんな、どうしたの?」
ガミさんはわけがわからないようで、驚いてましたけどね。
「みんな、ガミさんのために集まったんだよ」
そんなわけで、始めましょうか。
「それでは、今からガミさんのお別れ会を始めます!」
俺がそう言うと、みんなが拍手してくれました。
その光景に、ガミさんは驚いてしまったのか、ポカーンとしてましたよ。
「みんな、僕のためにありがとう・・・」
と思ったら、いきなり泣き出したし!?
てか、ホント涙もろいですね~。
「ほら、今日はトコトン楽しもうよ!」
そんな風にガミさんを泣き止ませて、お別れ会を始めました。
まあ、結局イベントなんかが思いつかなかったんで、特に何かあるわけじゃなく、みんなで思い出話をするって感じですけど。
てか、今日はお祝い出来ることもありますしね。
「ガミさんとヒロ、結婚したの!?」
てことで、このことに関して、質問攻めが始まりました。
まあ、ガミさんとヒロは困ってる様子でしたよ。
でも、それだけでなく、メチャクチャ幸せそうでもありましたけど。
ただ、ここで気になったこともありまして。
「そういえば、2人、一緒に暮らすんでしょ?」
質問攻めされてるのに便乗して、俺まで聞いちゃいました(ぉぃ
でも、ヒロがすぐに笑顔を返しましてね。
「あたしが、ガミ君の実家で暮らすことにしたんだよ」
とのことです。
まあ、2人だけで暮らすってのもありな気がしますが、ガミさんは実家(洋食屋)の手伝いをするってことだし、これが1番なんでしょう。
とりあえず、ミサとヒロも仲が良いから、特に問題はないでしょうし。
でも、ヒロは俳優業なんかもあるし、色々と大変そうですけど・・・。
「結婚したんだから、ガミさんのこと、名前で呼びなよ」
「え!?」
そこで、アッキーが呼び名のことで、ヒロをからかいましてね。
とはいえ、呼び名って定着しちゃうとなかなか変えられないものだし、しばらくは変わらないかもしれないです。
・・・そんなことを考えてたら、ヨッシーって呼び名が定着し過ぎてることに改めて危機感を感じちゃいましたが(もう諦めましょう
それにしても、今日はホントたくさんの人が集まりました。
ちょっと長くなりますが、順番に見ていきましょう。
まず、みーちゃんと、あーくんは、同い年ぐらいの子達と一緒にいます。
この前は恋愛的な考えなんかを持ったせいか、ギクシャクしちゃってましたけどね。
それも解決して、ホント仲の良い友達って感じになってます。
まあ、そのうち大きくなったら、2人が付き合うなんてこともあるかもしれないですね。
スポドリとアップルはルリなんかと一緒にいます。
また、スポドリとルリはケンカしてて、それをアップルが止めるって構図になってるみたいですけどね。
3人とも、それぞれ問題を抱えていて、それを解決しようと色々やったりしたことも、今では良い思い出です。
てか、3人は同じ高校ってことだし、この先、どんな高校生活を送るのか、楽しみですね。
まあ、ケンカは絶えないと思いますけど。
アッキーは今日のことを記事にするつもりなのか、写真を撮ったりしてます。
てか、モトカノってことで、最初は苦手意識を持ってましたが、何だかんだで色々と相談とか乗ってもらってますね。
まあ、色々と文句に近いことを言われるのがあれですが、これからも友達として付き合っていきたいとは思ってますよ。
いつか、ライターとして有名になってくれるかな~?なんて、期待もありますし。
バネは何人かやってきた不良達と話してます。
その中にエースもいるみたいですね。
てか、将来、誰かの役に立ちたいなんて夢を語ってましたが、しっかりと叶えてますよね。
優しい不良のリーダーってことで、この先、色々な人を引っ張ってくれそうな気がします。
あと、エースが裏の世界で活躍するって夢を叶えるため、力になってくれるかもしれませんよ!(ソレハマテ
幸せそうにしてるヒロの周りには、同じ舞台に立った、ワタルやミホがいました。
この前の舞台で高い評価をもらえて、ヒロなんかは映画出演のオファーが来たりしたわけですけどね。
それでも、厳しい業界であることに変わりはないし、3人とも苦労しそうです。
だけど、自分も同じ舞台に立ったわけだし、応援したいって気持ちは結構ありますよ。
そのうち余裕が出来たら、演技の練習とか、手伝ったりもしたいですね。
仕事をサボって来てくれたケイさんは、レミさんと一緒にいます。
ケイさんは、お巡りさんだった時から、何かと力になってくれました。
自分が誤った行動をした時なんかは叱ってくれましたし、色々な意味で人生の先輩って感じかもしれません。
今は刑事ってことで、イヤミといった上の人とのこともあったり、大変そうですけどね。
きっと、いつまでも正義の味方でいてくれるって信じてますよ。
そのまま、レミさんにも目をやりました。
レミさんは周りを安心させる空気を持ってるっていうんですかね。
ここにいる子供達の母親代わりなわけですし、普通にすごいです。
親と一緒に暮らせない子が集まってるわけだし、この先も色々と問題はありそうですけど、ここにいる子供達は、きっと立派な大人になると思いますよ。
少なくとも、自分みたいに何もせず、ダラダラと過ごす大人にはならないでしょう・・・。
エリさんは、バネからもらったのか、酒を飲んでますね。
思えば、様々な情報を教えてくれたり、エリさんのおかげで出来ることがたくさん増えました。
あと、オカルトライターってことで、怖い話が好きな自分としては、聞きたい話がたくさんあります。
でも、今のところ、そういった話をあまり聞けてないんで、そのうち聞きましょうかね。
セキさんは何だか居場所を失っちゃったのか、1人でうろうろしてます。
てか、ケイさんの同級生の中では、どこか頼りないというか、いじられキャラですよね(ヒド
でも、自らの劇団を作って、そこに今、大勢の人が集まってます。
そんなことを考えると、セキさんは見かけ以上にすごい人なんじゃないかと思いますよ。
人望も厚いみたいだし、ワタルやミホなど、みんなを引っ張っていってくれると良いですね。
てか、ちゃっかり大家さんもポチと一緒にいますね。
ずっと無愛想な人って思ってましたが、ポチの件ではホント助かりました。
まあ、ガミさんもバネも引っ越すってことで、同じアパートで暮らすのが俺だけになっちゃいますが、時々挨拶に行ったりはしましょうかね。
・・・と思ったら、アッキーと何やら話してます。
これは、アッキーが引っ越してくるフラグを感じますね・・・。
そうそう、何故か夕方ぐらいにトラさんまで来たんですよ。
まあ、慌てて挨拶をしたんですけどね。
ガミさんからは俺のことをよろしく!なんてことを言われるし、焦りまくりでしたよ。
てか、仕事をする上で、トラさんは俺の目標ですからね。
一緒に仕事をしながら、色々なことを学ぼうと思います。
とまあ、あまりにも多過ぎて、全員言えたかわかんないし。
忘れてる人がいたら、ごめんなさい(ここで謝られても・・・
あ、ミサのことは意図的に外しましたよ?
振り返ろうとしても、色々とあり過ぎますし。
でも、何だかんだ言って、ミサのことを大切に思ってますからね。
まだ、意思の疎通が取れないことも多いですが、少しずつ知っていこうと思いますよ。
そんなわけで、ワイワイと騒いでるだけで、あっという間に時間が過ぎましてね。
そろそろ、解散って感じになりました。
てことで、唯一考えていたイベントを始めますか。
「ガミさんから、みんなに一言お願いします!」
俺がそう言うと、ガミさんは困った表情になりました。
まあ、俺以上に緊張しやすい性格ですからね。
普通に厳しいかもしれません。
「わかったよ・・・」
でも、ガミさんは話してくれるみたいです。
てことで、大きく深呼吸をしましてね。
「今日は、みんな集まってくれてありがとう」
そんな感じに話し始めました。
「僕には色々夢があって・・・その中でも1番の夢は、自分の作った料理で人を幸せにすることです」
この後、ガミさんは実家の洋食屋で、料理を作るってことですし、ガミさんの料理の腕を考えれば、あっさりと叶いそうな夢です。
「だから、実家に帰る必要があるんだけど・・・」
そこで、ガミさんはまた泣いちゃいましてね。
でも、話を続けました。
「僕は、みんなと出会えて良かったです。みんなのいる、この町が大好きです」
泣きながらでも、笑顔でそんなことを言ってました。
「ここに来ることは、もうないと思うけど、この町が好きだという気持ちは、ずっと変わらないと思います」
てか、ガミさんの言う『この町が好き』って部分で、俺は思うところがありましてね。
俺は両親との関係もそれなりに良くなり、帰ろうと思えば実家に帰れます。
現に、一緒に暮らさないかと誘われたりしてますしね。
でも、俺は普通に断りました。
まあ、トラさんの会社がここに近いって理由もあるんですけど、それ以上の理由がありましてね。
それは多分、この町が好きだからだと思います。
困った時に、協力してくれる人が、たくさんいる町ですしね。
とはいえ、今、ガミさんの話を聞くまで、そういった気持ちに気付かなかったんですけど。
そんなことを思いつつ、ガミさんの話をまた聞きました。
「僕は・・・生まれつき心臓の病気を持っていて、心臓移植を受けました。僕に残された時間は、あまりないとも言われてます。それで・・・自分の死を覚悟している時もありました」
・・・え?
てか、そんな話をみんなの前でするとは思ってなかったんで、驚きました。
当然、知らない人もいますしね。
でも、ガミさんはまた笑顔を見せましてね。
「だけど、僕はこの町で、様々な経験をしました。それで、もっともっと生きたいと思いました。辛いこともたくさんあると思うけど、その時はこの町で過ごした時間を思い出して、頑張りたいと思います」
その言葉は、ガミさん個人の言葉として、受け取るべきじゃないんだろうなと思いました。
何というか、自分達もそうしないといけないんじゃないかって、そんな風に感じたんです。
そして、俺だけでなく、みんなもそう感じたみたいでしてね。
「僕は明日で、この町を離れるけど・・・みんな、僕がいなくても大丈夫だよね?」
・・・いや、軽くえらそうだよ!
何、自分がみんなの支えになってた的な話にしてんの!?
なんて、ツッコミを心の中で入れましてね。
でも、全くそんなことないってこともないかなと思いましたよ。
まあ、ガミさんが言うと、大げさになるのはいつものことですからね。
「みんな、頑張ってね。僕も頑張るから。それから・・・ありがとうございました」
そして、ガミさんは頭を下げました。
これで、ガミさんの話は終わりのようです。
てか、みんなで大きな拍手を送っちゃいましたよ。
不覚にも、軽く感動しちゃいましたしね。
そんなわけで、ガミさんのお別れ会は無事に終わりました。
てか、ガミさんは明日で、この町を離れるって実感が全くなかったんですが、今は普通にありますね。
そう思うと、やっぱり寂しいって気分になっちゃいます。
ちなみに、明日はみんなが気を使ってくれたのか、俺とガミさんの2人になるっぽいです。
まあ、マサの言葉から、やろうと思ったこと、まだやってないですしね。
そんなわけで、明日、ガミさんとの最後の1日を大切にしないとな~なんてことを思った1日でした。