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不良達は今・・・

2010/03/23(火)


唐突ですが、学生時代は少しだけチェスをやったりしてたヨッシーですよ。

まあ、世界チャンピオンがコンピュータに負けたとか、そんな話を聞いて、興味を持ったってだけですけどね。

ルールを知ってるって程度で、メチャクチャ弱いです。

最近は全然やってないですしね。


そんな話はとりあえず置きまして、今日はバネから連絡があったんですよ。

てか、お互い近所なのに、バネが退院してから会ってないですね。

まあ、バネはレミさんとこにいるってことみたいです。

そんで、遊びに来ないかと誘われましてね。

こっちも色々と報告があるしってことで行くことにしました。


ちなみに、ガミさんはゲーム作りをするからってことで、家で待機みたいです。

まあ、俺もやらないといけないんですけどね。

自分は夜の方が集中出来るってタイプなんで、今夜やりますよ。


そんなわけで、レミさんとこに到着したんですけど。

「基本的には自分から攻めるより、相手が攻めてくるのを待つ方が有利だ。でも、それだと大勢に囲まれた時、対処出来ねえだろ?だから、とにかく数を減らすために自分から攻めて・・・」

丁度、バネはエースにケンカの仕方だかを教えてました。

てか、バネの腕、ある程度治ったのか、軽くって感じではありますが、普通に動かしてますね。


「あ、ヨッシー?」

とそこで、ルリが話しかけてきましてね。

「バネ、何やってるの?」

「裏の世界で生き抜くための格闘術を教えてるみたい」

「は?」


まあ、エースから教えてほしいと、お願いしたみたいです。

てか、バネは不良達のリーダーって感じだし、色々な武勇伝も持ってます。

つまり、エースの夢を叶える上で、バネから格闘技を教えてもらうってのは、大きな進展になるかもですよ。

・・・うん、本来は大人として、止めないといけないんでしょうが、スルーします(ぉぃ


「バネ?」

「ああ、ヨッシー」

てか、バネは教えることに集中してたのか、俺が来たことに気付かなかったみたいだし。

そんなわけで、色々とバネの報告を受けましてね。


まず、バネについてですが、ここでレミさんの手伝いをすることにしたみたいです。

聞いたところ、ルリもそうしてほしいってお願いしたみたいですし。

また、他の不良達も町のボランティアってことで、色々と始めてるみたいですよ。


「俺達がこんなことをするわけがねえって言って、イヤミが怒ってたよ」

バネは楽しそうに、そんな話をしました。

てか、バネも含めて、ホント、優しい不良が集まってたんですね。

ボランティアとか、俺もあまりやってないですし、普通にすごいと思います。


そんなわけで、バネの報告は、ある程度聞きましたし、今度はこっちの報告です。

「俺、就職先決まったよ」

「え!?」

まずは、これを報告しましてね。

「良かったな、頑張れよ!」

そんな風に応援してもらいました。


「あと、ミサと付き合うことになって・・・」

「それは今更だな」

そんなことを言われて、反論出来ないのが、あれですね・・・。

ホント、周りからしてみれば、今更なんでしょう・・・。


「それから、ガミさんがヒロと結婚するみたい」

「はぁ!?」

てか、1番、このことに驚いてたみたいですよ。

まあ、さすがガミさんってとこですかね。


「ねえ、続き教えてよ!」

とそこで、エースがそんなことを言ってきました。

「てか、エースに格闘技を教えてるの?」

「ああ、教えてほしいって言ってきてな。丁度、腕のリハビリにもなるし、教えてやってるんだ」

「無理して、悪化させないようにね・・・」

とはいえ、エースに一言だけ言います。


「エース、頭で活躍するんじゃないの?」

俺は身体能力的に強いって感じじゃなく、頭脳派でいってほしいんでね(ぇ

そしたら、エースは笑いました。

「頭だけじゃなく、色々なことで活躍するんだよ!」

・・・だそうです。


まあ、基本は頭を使いつつ、いざ、戦闘なんかになっても対応出来るようになりたいとか。

てか、リアルに裏の世界で~って夢を目指してるみたいですが、そろそろ止めるべきですかね?(今更

とはいえ、最近の世の中って、やりたいことが出来ないっていう、夢のない世の中だと思うんですよ。

なので、エースの自由にさせてあげましょう(要するに説得するのが面倒なんですね


はい、ここで、冒頭の話に戻るんです(ぇ

「でも、頭を使うって点では、チェスを教えてる。丁度、やる相手がほしかったしな」

バネが、そんなことを言ったんです。

「てか、バネってチェスやるの?」

まあ、軽く驚いたんですけどね。


「ヨッシーが俺に勧めたんじゃねえかよ」

「え?」

「それで、俺も始めたんだよ」

とまあ、バネがそんなことを言ったんですけどね。


「そうだっけ?」

また覚えてないってやつです(ぉぃ

「そうだ。俺、戦術とか覚えたんだ。久しぶりにやらねえか?」

「ああ、構わないけど、俺の方は大分久しぶりだよ?」


そんなわけで、エースに格闘技を教えるのは中断して、俺とバネでチェスの勝負をすることになりました。

ちなみに、チェスというのを知らない方のために軽く解説すると、将棋みたいなものです。

ただ、将棋だと相手の駒を取った後、自分の駒として使えますが、チェスでは使えません。

つまり、ゲームが進むに連れて、ドンドン盤上の駒が減っていくってわけです。

とまあ、よくあるチェスの説明をしてみたわけですが(みんな、こう言うんですよ


「あれ?キャスリングってどうやるんだっけ?」

チェスって、特殊な動きっていうんですかね。

取った駒を使えないってことで、シンプルなのかと思いきや、わかりづらいルールなんかもあるんですよ。

てことで、都度、確認をしてたんですけど。


「ヨッシー、全然やってねえんだな・・・」

バネは何だか、呆れてました。

「俺、いつかヨッシーに勝ちたいって思って、チェスを始めたんだけどな・・・」

「その夢、あっさり叶いそうで良かったじゃん」

てことで、俺の惨敗でした(ぉぃ

てか、バネは俺を目標にしてたみたいですが、とっくの昔に俺を追い抜き、そのままどこまでも突っ走ってたみたいですね。


「エースは、バネに勝てるの?」

「ううん、俺は始めたばかりだから、まだルールを覚えてるところだよ」

「そうなんだ?」

てか、子供相手なんだから、負けてあげれば良いのに。

バネ、大人げないな~(おまえが言うな


でも、こういうボードゲームは、久しぶりにやると楽しいですね。

飽きっぽい性格なんで、今更、戦術を覚えて、バネにリベンジするとかは考えないですけど(ぉぃ

いや、いつもは負けず嫌いを発揮するとこなんですけどね。

バネはチェスの腕前、メチャクチャあるんですよ。

何だかんだで、色々な修羅場を潜り抜けてるみたいだし、戦略なんかを考えるのは、得意なのかもしれませんよ。

まあ、激しくコテンパンにされたし、ここからどう足掻いても勝てないだろうってことで諦めます。


とそこで、ふと外を見ましてね。

外では、ルリが子供達と一緒に駆け回ってました。

「ルリのこと、ありがとな」

「え?」

そこで、バネから唐突に礼を言われたんで、何のことかわからなかったんですけど。


「独りだったあいつを、みんなの輪の中に入れたのはヨッシーだって、レミさんから聞いたんだよ」

「そんな大げさな・・・」

「レミさんが言ってたよ。もしもヨッシーにやる気があるなら、ここの手伝いをしてほしいって」

「え?」


てか、軽く驚いたんですけどね。

「まあ、俺は仕事決まったし。てか、結構、やる気になってるし」

実際にやってみないと、どうなるかはわからないですけど、とりあえず今はトラさんとこで、頑張ろうと思ってます。

なので、そんなことを言ってみたんですよ。


「でも、時々、手伝いには来たいかな」

ですが、そんなことも言ってみました。

休日とか、暇な時には来たいなって意味ですけどね。


そんなこんなで、暗くなってきたんで、帰ろうと思ったんです。

「あ、ヨッシー?」

そしたら、バネが何かを思い出したようでして。

「俺、ここに引っ越すことにするつもりだ」

「・・・いや、先に言えよ!」


とまあ、驚いたんですけどね。

部屋は空いてるしってことで、バネはここで暮らすことにするみたいです。

てか、一応、ルリと2人で暮らすとかも考えたそうですよ。

でも、ルリもここを離れたくないみたいだとか、色々な理由があって、こんな結論になったみたいですね。


「せっかく同じアパートになったんだけどな」

「まあ、近所であることに変わりはないでしょ」

とはいえ、また宅飲みしたいとか思ってたんで、軽く残念ですけどね。


でも、バネもルリも・・・多分、他の不良達も上手くやってるようです。

それが今はとても嬉しいですよ。

なんてことを感じた1日でした。

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