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本番前日

2010/02/06(土)


本番前日ですね~って、普通に緊張してきたヨッシーですよ。

俺も舞台に立つことになっちゃいましたしね。

ちなみに、5人と同じ物件を買い、そこでベンチャー企業を興そうとしてる、若手実業家役になりました。

5人が相談して、共存していこうという結論で解決したのに、それを壊すオチを作る役です。


まあ、最後にちょこっと出るだけで、台詞も一言だけです。

なので、すぐ覚えられたんですけどね。

役者としての経験が0というか、そもそも役者を目指してるわけでもないし、みんなと勝手が違います。

それでも大丈夫かな?と心配になっちゃいますよ・・・。


それはさておき、今日はガミさんがヒロを遊びに誘ってましたね。

2人で出かけるって、デートみたいなもんだし、まさかの進展があるかもしれないです。

「ヨッシー、早く行くよ~」

と思ったら、俺も行くことになってるし!?

まあ、そうなる気は少ししてましたよ・・・。


てことで、行こうとしたんですけどね。

ここで、ミサから連絡があったんですよ。

まあ、また俺に何も言わず、近くまで来たって連絡だったんですけどね。

これは、ガミさん達と離れるチャンスです。


「何か、ミサが来たみたいだから・・・」

「じゃあ、4人で出かけようか!」

何でそうなるんだよ!?

まあ、もう諦めます・・・。


てことで、まずはミサを迎えに行きましょう。

とはいえ、1度荷物を置きに戻ることになると思うんで、俺1人で迎えに行きましたよ。

「あ、ヨッシーさん、こんにちは」

てか、ミサ、猫とじゃれてるし。


「その猫、どうしたの?」

「懐かれてしまいまして・・・」

ついでに、猫の腕にミサンガがついてます。

普通に黒猫なんで、カラフルなミサンガがついてると目立ちますね。


「そのミサンガ、どうしたの?」

「お兄ちゃんからもらって、余っていたので、つけてあげたんです。願いが叶うと良いですよね」

え、ミサンガって猫にも効果あったの?

ついでに、猫の願いって、キャットフード1年分とかですか?

てか、何の前触れもなく、突然メルヘンなことをしてる、明らかに変わった子なんですけど。

特に文句を言う気にもならない辺り、やっぱり好きになってるってことなんですかね・・・?

俺の、ミサに対する気持ちは、まだよくわからないって感じです。


そんなこともありつつ、ミサの荷物を置きに戻り、それからガミさんを含めた3人でまた出かけました。

そんで、すぐ後にヒロとも合流しました。

「ヒロさんですよね?初めまして、ミサです」

てか、ミサはガミさんからヒロのことを聞いてるみたいですね。

だからか、全然人見知りしてなかったですよ。


さて、4人集まったとこで、何をしようかと思ったんですけどね。

「あたし、舞台を見に行きたいんだけど・・・」

ヒロから、そんな提案がありました。

まあ、明日、自分達も使う舞台を見ておきたいってことみたいです。

ホントは今日1日、舞台とか考えずに、リフレッシュしてほしかったんですけど、しょうがないですね。


ただ、舞台が始まるのは夜からって話なんです。

まあ、うちらの舞台も、明日の夜からですしね。

てことで、喫茶店に入り、適当に雑談しながら、時間を潰しました。


「昨日、子供達の前でも緊張しちゃったよ・・・」

途中、ヒロはそんな話をしました。

「明日、大丈夫かな・・・?」

まあ、俺も昨日のヒロは、らしくないって思ってましたからね。

でも、緊張するのはしょうがないとも思います。


「てか、俺はちょい役とはいえ、経験なしで舞台に立つわけだし、それに比べればヒロはマシだよ」

正直なところ、俺も不安で一杯ですからね。

そういえば、ミサはガミさんから、俺が舞台に出ると聞いて、来たみたいです。

てか、ガミさん、また勝手に色々と広めてそうです・・・。

アッキーも宣伝するとか言ってたし、案外たくさん来るとなると、緊張するし嫌ですね。


そんな感じに話をしながら時間を潰して、夜になったんで向かいました。

てか、チケットとか取れるのか心配だったんですけど、セキさんのコネみたいので、普通に取れましたよ。

・・・セキさんって、この業界だと、やっぱりすごいのかな?


そんで、中に入って、まず思ったことがありました。

もう、とにかく広いんです。

客席もたくさんあるし、想像してたのと全然違いますよ。

てか、明日、ここでやるとなると、ますます緊張してきました・・・。

ホント、俺なんかが出て良いんですかね?


ちなみに今日やってた舞台、面白かったですよ。

血の繋がらない兄妹をテーマに家族愛なんかを描いていて、普通に良い話でしたし。

とりあえず、俺以外の3人は泣いてました・・・って、俺だけ泣いてないという感じになっちゃったし。

そんで、軽くいづらいな~と思いつつ、出ましてね。


「結構、良かったね」

「あたし、明日ここで出来るかな?」

まあ、ヒロも俺と同じように緊張してるみたいですね。

でも、ここまで来たらやるしかないです。

てことで、頑張りますか。

考えてみれば、両親に話をしに行った時の方が緊張しましたし(それは違う意味のような・・・


その後、4人で食事に行った後、ヒロを家まで送りましてね。

「とりあえず、明日、頑張ろうね」

「うん・・・」

って、ヒロのテンションがメチャクチャ低いし!


とはいえ、俺も他人事じゃないですからね・・・。

てことで、今夜は緊張で寝れないかもな~なんて思ってしまった1日でした。

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