表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
312/390

リハーサルです

2010/02/05(金)


はい、いよいよリハーサルってことで、テンションが上がってきたヨッシーですよ。

ついでに本番2日前でもありますからね。


とりあえず、リハーサルは夜からなんですけど、昼過ぎぐらいから、みんな稽古場に集合しました。

そんで、最終確認って感じに通してやったりしてました。

てか、裏方の人も照明とか、音響とか、色々と合わせてましてね。

一応、ちょっとやっただけで、それなりに合わせられそうでしたよ。


そんなことをしてたら、あっという間に時間が過ぎましてね。

頃合いの時間で、レミさんとこへ行きました。

そんで、到着すると、今度は舞台上で細かい最終確認を始めました。

てか、リハーサルって練習の一部だと思うんですが、みんな真剣そのものです。

まあ、見てもらうからには、良いものを見せたいって気持ちがあるんでしょうね。


そんなわけで、時間になりました。

子供達も集まってきましてね。

「ヨッシー、何もしないの?」

そこで、ルリからそんなことを言われました。

考えてみれば、俺とガミさんは基本的に舞台をやってる間、やることがないですね。

まあ、それならってことで、子供達と一緒に見ることにしますよ。


そして、カーテンで外の光を遮り、真っ暗にしましてね。

少しした後、セキさんに照明があたりました。

まあ、まずは挨拶ってやつでしょう。


「きょ・・・今日は僕らのために、あ・・・ありがとうございます」

って、セキさんが軽く緊張してる様子だし。

でも、途中途中止まりながらも挨拶を続けましてね。

「どうか、最後まで、お楽しみ下さい」

何とか、挨拶を終えました。


そこで、照明が消されて、また暗くなりましてね。

次に照明がついた時には、ヒロが舞台にいました。

てか、ヒロを見て、すぐに感じたことがありましてね。

・・・ヒロ、メチャクチャ緊張してるみたいです。

あまりにも緊張して、最初の台詞を言えないみたいですし。


てことで、これはまずいかなと、中断しようとしたんですよ。

「ヒロじゃないよ!」

そこで、ガミさんがそんなことを言いました。

てか、俺やマサが緊張してた時にも、そう言ってましたね・・・。


でも、ガミさんの声を聞いて、ヒロは軽く笑いました。

そして、大きく深呼吸をしましてね。

「今、私がここにいること・・・これはきっと運命なのよ!」

そうして、ヒロはどうにか舞台を始めることが出来ました。


ただ、やっぱり緊張してるようですね。

役者を目指してるという役なんで、ヒロは時々、ミュージカルのような演技っぽい演技をしたりするんです。

まあ、冒頭部からいきなりそんな感じなんですけどね。

その時、普段はすごい迫力で演じるんですよ。


・・・それが、今日は少し弱い印象です。

ついでに他の人との会話シーンで見せる、気の強いとこなんかも弱いですし。

まあ、子供相手とはいえ、見てる人がいると緊張しますよね。


ただ、ヒロ以外はすごかったです。

練習の時よりも、さらに良くなってる感じでしたよ。

挨拶の時は緊張してる様子だったセキさんも、しっかり演技してましたし。


だからか、普段通りの演技が出来てないヒロが、もったいない感じでした。

台詞も間違っちゃったり、上手く言えなかったりしてましたしね。

何だか、周りの演技に圧倒されてるようでもありました。


そんなことを思いつつ、舞台を見てましてね。

てか、ガミさんはヒロのことを心配してるのか、メチャクチャ真剣な表情になってるし。

でも、普段のヒロを知ってる、俺なんかはこんな感想を持っちゃいますが、初見だと十分、楽しいと思いましたよ。

子供達は、よく笑ってましたし。


そして、無事に終わると、みんなから大きな拍手が送られました。

そのことからも、みんな楽しんでくれたんだなってことを感じましたよ。

てことで、とりあえず、リハーサルは大成功みたいですね。

とはいえ、本番に向けて、すぐに反省会というか、色々と感想を聞いたりしました。


まあ、子供の意見なんで、参考にならないものもあるんですけどね。

「最後にオチがあると良いと思ったよ」

レミさんから、そんな意見が出たんです。

確かに、最後は5人が共存していくような感じの、キレイな終わり方をしてるんです。

その分、スッキリし過ぎてる気はします。

てことで、何か良い案はないかな~とみんなで考えたんですよ。


「だったら、最後に6人目が来て、また話がこじれそうになるって感じで終わったら?」

そしたら、そんな提案をルリがしましてね。

それなら良いオチになるかもしれないです。

てことで、軽く賛成だったんですけどね。


「それで、その役はヨッシーがやれば良いじゃん」

「・・・はぁ?」

「台詞も一言だけだし、出来るでしょ?」

って、そういう裏があったのかよ!?


俺をからかいたいからという理由で、俺が舞台に出ることにならないか、考えていた様子のルリでしたが、本気だったんですね。

まあ、当然嫌だったんで、反対したんですよ。

ただ、俺って子供達から無駄に人気があるようで、子供達はみんな大賛成です。

あと、練習の時、代役をやってたわけで、出演者の皆さんも大賛成と。

「きっと、ヨッシーなら・・・!」

ガミさんは言わずもがなってことで、ここにいる反対派は俺だけと・・・。


「じゃあ、やってみるよ・・・」


もはや、こう言うしかないですね・・・。

てことで、本番まで残り2日しかないのに、俺も出ることになった1日でした。


ちなみに、緊張してる様子だったヒロが心配だったんですけどね。

「ヒロ、明日どこかに行こうよ!」

ガミさんがそんな風に誘ってました。

まあ、練習を見てる限り、ヒロは台詞を全部覚えてるみたいだし、これ以上、練習は必要ないと個人的に思ってます。

なので、気分転換ってことで、良いんじゃないかなと思いましたよ。


・・・てか、ガミさん、普通にヒロをデートに誘ってて、すごいんだぜ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ