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顔合わせってやつです

2010/01/24(日)


一応、就職セミナーなんかをネットで調べてみたヨッシーですよ。

まあ、調べただけですけど(ぉぃ

パワーアップした、ガミさんのフラグ回収能力で、良い話が舞い込んでこないかな~(意外にあるかも?


さて、今日からセキさんの劇団を手伝うって話になってますからね。

ガミさんと一緒に行ってみますか。

「ヨッシー、行ったらまず、何て言えば良いのかな?」

・・・いや、なぜにガミさんが緊張してんの?


「別に普通で良いような・・・」

「ダメだよ!僕らの印象が悪いと、ヒロの印象まで悪くなるかもしれないじゃん!」

「普段通りで大丈夫だよ。変に身構えたりしても、しょうがないし」

ガミさんの場合、ちょっとやそっとじゃ変えられないわけだし、何かしようとするとマイナスになるでしょ。

そんなことも伝えて、とりあえずガミさんは大丈夫そうです。


そんで、その後はヒロと合流しました。

ヒロは1人で行くとか嫌だったらしく、うちらと一緒に行くことになってましてね。

「やっぱり、今からでも断った方が良いよね?」

ついでに、また自信なさげモードです。

はあ、こっちも説得・・・しないで良いですね。


「ヒロ、普段通りで大丈夫だよ!変に身構えたりしても、しょうがないでしょ!?」

ガミさんの説得開始です。

てか、その台詞、どっかで聞いたような・・・って、俺がさっき言ったことをそのまま言ってるだけやん!

でも、すんなりと説得出来ましてね。

それなら、俺から言っても良かった気がします。


そんなわけで、3人でセキさんとこに行きました。

そこは小さめな体育館みたいなとこで、いわゆる稽古場ってやつなんでしょうね。

中にはセキさんの他に3人ほどいました。

「こんにちは。よく来てくれたね」

とりあえず、セキさんは笑顔で迎えてくれました。


「今日は顔合わせも兼ねて、当日、舞台に上がる人と一緒に簡単な稽古をしてみたいんだよね」

セキさんの言葉からすると、ここにいる人(俺とガミさんは除く)が役者さんってことなんでしょう。

てか、普通にそれだと少なくね?って思ったんですけどね。

実際に演じる役の紹介込みって感じに、それぞれ役者さんの紹介もしてもらいました。

てことで、それぞれの役なんかをサラッと書いてみます。


まず、ヒロが演じる役は、役者を目指して上京してきた人物だそうです。

ヒロと同じような感じだし、ピッタリかもしれないですね。

ただ、昨日話してた通り、結構メインに近い役みたいで、冒頭はヒロの登場から入ったりと、プレッシャーのかかりそうな役っぽいです。

ついでに性格的には強気な感じで、おとなしめな印象のあるヒロとは普通に違ってたり。

てことで、ヒロは不安げな表情になってるんだぜ。


次に、セキさんが演じる役は、バーを経営したいと考えている中年男性です。

これについては、実際のセキさんと似たような性格みたいです。

ちょっと気弱で、自分の意見を言えずに、周りの意見に流されてしまう人物だそうです。

ちなみに登場は中盤ぐらいからってことみたいです。

団長をやってるからってことで、気を使って、中心の役にしなかったのかもですね。


で、ここからはリアルで初対面の人になりますが、まずはミュージシャンを目指すギタリスト役のワタルです。

ちなみにワタルってのは役名なんですが、本名出しちゃうとあれなんで、これを使わせてもらいます。

ついでに、役名に『さん』を付けると違和感があったんで、呼び捨てでいきますよ。

そういえば、俺もギターやってるんですよ~って話を振ったら、この人は楽器とか出来ないらしく、困ってました(悪いことをした

性格的にはリーダーシップを発揮する自信家で、自分の意見なんかを言うタイプみたいで実際も役の方も、そんな性格っぽいです。

ちなみにヒロが演じる役同様、序盤から登場する重要な役みたいですよ。


次は女性の方で、喫茶店を経営したいと考えている若い女性役のミホです。

このミホってのも役名ですけどね。

ここにいる人の中ではリアルでも1番若いということで、テンション高めなムードメーカー的な感じでした。

やっぱり、演じる役もそんな感じの性格みたいですしね。


最後に、無愛想な男性の方で、演じる役についても謎の人物って感じになってるコムです。

コムって明らかな偽名が役名という変な役なんですよね。

ちなみに、ワタルとミホはセキさんの劇団に入ってるそうですが、このコムって人は入ってないそうです。

つまり、リアルでもセキさんは彼のことをよく知らないとか・・・。


以上、5人で舞台はやるそうです。

サラッと物語のあらすじも教えてもらったんですが、工場跡地のような広いスペースを持った物件を、詐欺師に騙されて買ってしまった5人の物語だそうです。

まあ、5人がそれぞれ同じ物件を買ってるって感じです。

そんで、誰がこの物件をもらうかってなことを相談するって話みたいです。

それぞれが別々の目的を持っているってことで、話がなかなかまとまらない様子なんかを面白おかしく描くみたいですよ。

簡単に聞いただけですが、結構面白そうな気はしました。


てか、合計5人で少ないかと思ったけど、こうしてまとめてみると大変だったし、これで丁度良いかもですね。

あと、ヒロを除いて、みんなリアルと似たような役になってます。

これは役を人に合わせたのか、役に合った人を捜したのか、単なる偶然なのかはわかりませんけど。


ついでに、手伝いってことで、俺とガミさんも紹介してもらいましてね。

みんな、良い人っぽいし、俺は良い印象を持ちました。

ミホとワタルは、話題を振ってくれたりして、みんなの輪の中にうちらを入れようとしてくれてましたし、コムは無愛想なんですけど、何か優しい雰囲気を感じたんです。

おかげで、ヒロも楽しそうにしてまして、これなら大丈夫そうです。


てことで、その後、早速台本を読んだりってのが始まったんですけどね。

少しして、ワンシーンだけ即興でやってみようかって話になりました。

ヒロは台本を読んだばっかで、まだ全部読んでないはずだし、大丈夫かなって思ったんですけどね。

「はい、やってみます」

自信に満ちた表情をヒロは見せてくれました。

ちょっと、こんなヒロを見たことないんで、ビックリですね。


そんなわけで、少しだけ5人の演技を見せてもらったんですけどね。

・・・普通にすごいです。

セキさんを含む、元からいた4人は、まあ、わかるんです。

それよりも、ついさっき、ここに来たばかりのヒロが普通に役を演じているのに驚きました。

普段とは全然違った性格の役なのに、ヒロはなりきってましたよ。


まあ、ワンシーンってことで、少しだけだったんですけどね。

普通に俺とガミさんで拍手しちゃいましたよ。

「思った通り、すごいね」

「そんなことないです・・・」

セキさんが褒めると、照れくさそうにしてたんですけど、ガミさんの言う通り、俺もヒロの演技はすごいって思いました。


で、今日は顔合わせに近いとか言ってたんですけど、時間がないせいか、結構たくさん稽古なんかをやりましてね。

終わった時には、結構遅くなってました。

てか、うちら、手伝いって言いながら、何もしてなくね?って思ったんですけど。

詳しい話を聞いてみると、当日の受付なんかが主になりそうな雰囲気です。

ただ、それだけでもなくてですね。


「2人にも台本を渡すから、何か気になる点があったら、指摘してもらえないかな?あと、練習風景を見てる時にも、こうした方が良いとかあったら、ドンドン言ってみてよ」

とのことです。

「いや、自分とか、そういうのわからないんですけど・・・」

「舞台を見るお客さんは、君達と同じだよ。だから君達の視点は、お客さんの視点になるんだよ」

まあ、セキさんの話を聞いて、なるほどって思ったんですけどね。


てことで、そういったことも協力しますか。

ギターとかもそうなんですけど、誰かしらに見てもらって練習するのって、効果ありますしね。


そんなわけで、セキさんの手伝いするの、意外に楽しいなって思った1日でした。

何だかんだで、こういうのにも興味はあったんで、せっかくだから、楽しみましょうかね。

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