新たな恋の予感
今回より新章『夢と現実』が始まります。
理想を思い描く夢と、厳しい現実をテーマにした章になります。
全般を通してでもありますが、何かしらの形でも、夢を持つきっかけになって頂けると嬉しいです。
また、病気の事もあり、年末年始は少し控えめ(?)だったガミさんが、ある意味ガミさんらしさを発揮する章でもありますので、そちらも楽しんで頂けると幸いです。
2010/01/21(木)
昨夜、エリさんとアッキーに釣られて飲み過ぎたのか、軽く2日酔いのヨッシーですよ。
てことで、家でゴロゴロしてたんですけどね。
普通にドアをノックする音が聞こえたんで、出ます。
「あれ、調子悪いの!?」
来たのはアッキーでした・・・って、昨夜は俺以上に飲んでたのに、何でそんな元気なの!?
「エリさんの手伝い、明日からすることになって、今日は暇だから来てみたの」
「そっか」
まあ、来たって何もなくね?って思ったんですけどね。
「ガミさん、いるかな?」
「え?」
てか、昨日言ってた、ガミさんを狙うって話、マジだったの?
これはガミさんにリアルで春の予感なんだぜ。
まあ、個人的にはガミさんとアッキー、合わない気がするし、色々とあったわけなんだから、もっと考えろよって考えをアッキーに持ってたりもするんですけどね。
俺が言える立場でもないし、協力してあげますか。
そんなわけでガミさん宅へ。
ただ、ドアをノックしても、誰も出てきません。
てことで、ガミさん宅の鍵が登場です。
てか、この鍵の使用頻度、結構ありますね・・・。
この鍵はもう必要ないようだってメッセージが出てくる気配、全くないですし(何の話?
ただ、そうして中に入ってみたんですが、やっぱりガミさんはいません。
てか、ノックしても出てこなければ、高確率でいないですよね。
なんて考えてたら、ガミさんが帰ってきました。
「どこ行ってたの?」
「近くの公園まで散歩に行ってたんだよ」
「そっか。まあ、最近は寒いし、空気も乾燥してるから、風邪引かないように気を付けなよ」
そんなことを言ったら、軽くガミさんが困ってましてね。
「僕のこと、特別扱いしないでよ」
「してないよ。うちらだって、この時期は風邪に気を付けないといけないんだし」
まあ、ガミさんは尚更気を付けないとって考えもありますけどね。
それも、どちらかといえば、色々と抜けてるしって理由の方が強いし(ヒド
てか、外で話すのもなんだしってことで、ガミさん宅に入れてもらいましてね。
さてと、今回はアッキーのためにキューピッドになってあげますか。
なんてことを勝手に考えてたんですけど。
「ヨッシー?」
「ん?」
「その、僕、好きな人が出来たみたいなんだけど・・・」
・・・!?
「あれ?それはアッキーじゃなくて!?」
「何言ってるの?アッキーとは友達としてって言ってるじゃん」
てか、展開が早過ぎて、わけがわかんないし!
ついでに、アッキーに対して明らか過ぎるほど脈なしになってるし!
「てか、その人も友達として好きってこと?」
一応、気になったんで、こんなことも聞いてみました。
「そうかもしれないけど・・・でも、アッキーを好きって気持ちとは違う気もするよ」
うん、アッキー、やっぱり脈なしだと思うよ・・・(諦めモード
「その人、どんな人なの?」
でも、アッキーは特に落ち込んだ様子もなく、そんなことを聞きました。
「上手く言えないんだけど、一緒にいると楽しくて、少しでも一緒にいたくて、その人が困ってたら僕が力になりたいし・・・」
てか、もはやどんな人かの説明になってないし!
ついでに、俺がミサに対して持ってる気持ちと似てるし・・・。
「うん、それは普通に好きってことだね。それも恋としてだよ」
アッキーの言葉にガミさんは顔を赤くしましてね。
「やっぱり、そうなのかな!?」
てか、ガミさんも内心、わかってたんでしょうね。
こうして確認したことで、確信に変わったみたいです。
まあ、俺も人のことは言えませんが、ガミさんって、恋愛がどういうものかってのがわかってなかったんだと思います。
アッキーに対して、好きって言ってたのは、どちらかと言えば友達に対して言う好きだったような気がします。
でも、今ガミさんが言ってる好きというのは、アッキーの言う通り、恋愛的な意味での好きみたいですね。
そんなことをしばらく話してから、解散になりましてね。
「アッキー、ガミさんの件、良いの?」
ちょっと気になったんで、聞いてみました。
「うん、まあ、しょうがないし。あと、私もガミさんやミサみたいな考えを持ちたいなって」
「え?」
まあ、普通に意味がわからなかったんですけどね。
「好きな人の幸せだけを考えようって思ったの。その結果、私と一緒になれないのはしょうがないもん」
そういえば、ガミさんがそんなこと言ってましたね。
「好きな人の幸せが、私と一緒にいることだったら、嬉しいんだけどね。そんな時が来るのを気長に待つよ」
アッキーは強がりで言ってるわけじゃないみたいで、普通に笑ってました。
「だから、ヨッシーの応援も、ガミさんの応援も私はするから」
「ありがと・・・」
「まあ、私は明日からエリさんの手伝いもあるし、まずは自分の夢を叶えるために頑張ってみるよ」
「うん・・・応援してるから」
てか、アッキーと再会した当初は、一緒にいづらいなんて思ってたんですが、いつの間にか、そんな考えも消えましたね。
今では、様々なことを相談出来る、大切な友達になれてる気がします。
「てか、気になったんだけど、ミサもガミさんと同じこと言ってたの?」
「え?」
「いや、だとしたら、ミサも好きな人とかいるのかなって・・・」
「あのね~・・・」
てか、普通にアッキーが呆れてましてね。
「ヨッシーって、中途半端に鋭い鈍感だよね」
「何だよ、それ?」
「まあ、勝手に悩みなよ」
そんなことを言い残して、アッキーは行っちゃいました。
・・・まあ、悩んでもしょうがないんで、考えないことにしますか。
そんなわけで、結局、詳しい話は聞かなかったけど、ガミさんの好きな人ってどんな人だろう?って、ちょっと気になった1日でした。