表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
283/390

ガミさんの秘密

2010/01/07(木)


思えば、今が平成何年かわからないヨッシーですよ。

てか、わかりやすく平成2010年とかにすれば良いのにね(マテ


さて、今日もガミさんがいる病院へ行きます。

まあ、昨日俺が話したことを考えてくれたと思いますし、その結果、話をしてくれるかどうかってとこなんですけどね。

そういったこと関係なしに、いつも通り接しましょう。


そういえば、向かう途中のことなんですが、ミサがキョロキョロしてたんですよ。

それが気になりましてね。

「ミサ、何か探してるの?」

「はい、不審な人を探してます」


・・・え、どういうこと!?

また謎行動だし・・・。

まあ、謎行動はいつものことなんですけどね。


「ミサ、そこまで徹底しなくて良いよ・・・」

アッキーのフォローを見る限り、ミサがこんなことをしてるのは、アッキーが原因みたいです。

まあ、今はガミさんの件もあるし、落ち着いてから、詳細を聞いてみましょうかね。


そんなこんなで、病院に到着して、すぐガミさんの病室に行きました。

「みんな、来てくれたんだ?」

てか、ガミさんは昨日よりも元気そうですよ。

うちらを見て、喜んでましたし。


そこで、ガミさんは少しだけ真剣な表情になりましてね。

「ヨッシー、話を聞いてもらっても良いかな?」

そんな風に切り出しました。

「ああ、聞くよ」

「私も聞いて良いのかな?」

「うん、アッキーも聞いて」


そこで、少しだけ沈黙が走りましてね。

「僕、昔から体が弱くて・・・心臓の病気を持ってたのね」

「心臓の病気?」

まあ、色々と詳しい病名も教えてくれたんですけど、初めて聞く言葉ばかりで、ほとんど覚えられなかったです。

・・・ただ、ほっとけば命の危険もある病気だったようです。


とはいえ、過去形の言い方だったんで。

「てか、治ったの?」

少し迷いつつ、俺はこの質問をしてみました。

そしたら、ガミさんは軽く笑顔を見せてくれましてね。


「うん、治ったよ・・・」

その先、言いにくそうにしてたんですけど、話してくれました。

「心臓移植を受けたから」

「え?」


まあ、色々と話を聞きましてね。

ガミさんの病気は生まれつきのもので、心臓が正常に動かない病気だったそうです。

なので、治すためには心臓移植を受ける必要があったと。


ただ、ドナーはなかなか見つからなくて、ガミさんも危険な状態だったようです。

それでも、入退院を繰り返しながら、延命にも近い形で治療を受けてたので、何とか持ち応えたみたいです。

「それで、去年・・・いや、年が変わったから一昨年の5月だね」

そこで、ガミさんはドナーを見つけることが出来て、心臓移植も受けられたと。

あまり知識がなければ、これでめでたしめでたしなんですけどね。


「お兄ちゃん、心臓との適合性はあまり良くなかったんです・・・」

ミサの話だと心臓移植が出来るギリギリのラインだったとか。

だから、本来なら体が拒絶反応のようなものを起こしてしまっているはずだと。

それを防ぐために、免疫抑制剤というものを多く使ってるそうです。

まあ、簡単な言い方をすると、異物を排除しようとする免疫力を抑えて、無理やり心臓を受け入れてる状態ってことです。

ただ、免疫力というのは、本来風邪といった病気を治すために必要なものですからね。


「免疫力のない、お兄ちゃんにとっては、ただの風邪でも気を付けないといけないんです」

今回もそうでしたが、ただの風邪でも治り辛く、肺炎なんかにもなりやすいそうです。

それで、あれだけ風邪を引かないように気を付けてたってやつですね。

よく病院に行ってたのも、体調が悪くなってないか定期的に調べるためだったと。


とまあ、色々と話を聞いてみて、とりあえず驚いてたんですけど。

「今まで、黙っててごめんね」

「まあ、話してくれてありがと」

ここまで話を聞いても、俺としては、ガミさんに対して態度を変えるとか、そんな気は全くないです。

いや、一応、風邪とか引かないように気を使ったりはあると思いますけど、そもそも論でガミさん、変な行動ばっか取ってるから、他の人とは扱い違うし(軽く失礼


「あ、ヨッシー?」

「ん?」

「これからも、僕と今まで通りでいられるか、明日まで考えてくれない?」

・・・?

「いや、今すぐ結論出るんだけど・・・」

「ううん、明日まで考えて!」


うん、俺がガミさんにしたことを、そのまま返されてるんですけどね。

俺、普通に結論出てるし、すぐ答えたいんですけど・・・。

「僕、出来ないことたくさんあって、でもヨッシーは何でも出来るし、この先、足を引っ張ること多いと思うし・・・」

いや、この先というか、今までも、これでもかってぐらい足を引っ張られてる感覚なんですけど・・・(失礼ですよ


「でも・・・僕はヨッシーの親友でいたくて、だから、今日1日だけでも考えてよ!」

いや、だから、俺は態度を変えるつもりないって言いたかったんですけど。

そもそも、前から親友とは思ってないし(ぉぃ

・・・まあ、ここはガミさんに合わせましょうか。


てことで、これからのうちらの関係について保留な感じになっちゃいましてね。

とはいえ、今日もとりあえず帰ることにしました。

まあ、ガミさんは少しの間、入院ってことになるみたいです。


てか、ここで、思ったことがありましてね。

俺も入院中はやることなかったし、ガミさん、暇だろうなと。

そんで、ちょっと思いついたこともありまして。


「ミサ、まだ早い時間だし、買い物付き合ってくれない?」

「えっと、アッキーさんも一緒なら・・・」

「ああ、アッキーの都合が空いてるなら、行く?」

てことで、アッキーも一緒に行くことになったんですけどね。


ガミさんへのちょっとしたプレゼントを買いました。

そんで、明日、俺の方から提案してみようかなと。

例によって、上手くいかなかった時は格好悪いから、今は書きませんけど(ぉぃ


でも、きっと喜んでくれるだろうと期待してみた1日でした。


てか、今日もアッキーは泊まっていきましたね。

何か、あったのかな・・・?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ