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元気出して

2010/01/05(火)


昨夜はぐっすりと眠れたヨッシーですよ。

普通に別の部屋でミサが寝てたし、気が散って寝られないかなと思ったんですけどね。


・・・思えば、ミサと一緒の時に熟睡してること、多い気がします。

ミサ、運動神経も良いし、気配とか消してるのかな(ぇ

そんなことを考えつつ、朝食を作りましてね。

作ってる途中でミサが起きてきました。


「ヨッシーさん、おはようございます」

「ああ、おはよう。昨日は眠れた?」

「はい、ヨッシーさんのおかげで、ぐっすり眠れました」

確実に俺のおかげではないけど、ミサは少し元気になった様子です。


そんで、2人で朝食を食べましてね。

「今日も病院に行くでしょ?」

「はい」

「じゃあ、俺も軽く付き合うよ」

色々と詮索は出来ないわけですが、手伝えることがあるなら、手伝おうと思いまして。


てことで、適当な時間に病院へ向かいました。

まあ、家を出たところで大家さんに会いましてね。

「お兄さんの具合はどう?」

「はい、今日、お医者さんから詳しい話を聞きますので・・・」

てか、大家さんもガミさんのことについて知ってたみたいです。

考えてみれば、救急車を呼ぶのとか迅速に対応してたし、いつかはこうなる可能性があるってことを考えてたんでしょう。


で、大家さんと別れた後、病院へ行きましてね。

医者から話を聞くってことになったんですが、俺は聞かない方が良いだろうと思いまして。

まあ、本音を言えば聞きたかったんですが、みんなから俺には知らせたくないって空気を感じてますし。

ここは、空気を読んであげます。

「俺は適当に時間を潰してるよ」

てことで、病院内を回ってみますか。


てか、ガミさんの影響ですが、病院をうろついてると、知り合いに会う確率が結構高いんですよね。

てことで、セキさんに会いました。

「今日はどうしたんですか?」

「うん、足の件で通院してたんだけどね」

セキさん、骨折した件について、退院した後も通院してたみたいですが、今日でそれが終わりになったそうです。

てか、何だかんだで完治まで結構かかってましたね。


「ヨッシーはどうしたの?」

「えっと・・・遊びに来たんです」

何となく、ガミさんの話にしても面倒な気がして、こうかわしてみました。

「そうなんだ」

・・・いや、自分で言っておいてあれですが、病院に遊びに来たっておかしいでしょ。

少しは疑問を感じると思うんですが・・・。

でも、詮索されないなら、それに越したことはないです。


とまあ、暇つぶしも兼ねて、軽く話してたんですけどね。

「そうだ、この前言い忘れたんだけど、今度舞台をやる予定で、今は役者を集めてるんだけど・・・」

「ごめんなさい、確実にやらないです」

華麗に即答しておきました。


「役者、大変だけどやりがいのある仕事だよ?」

「いや、自分には無理ですよ・・・」

てか、エリさんからもそうですけど、何だかんだで仕事の誘いをいくつか受けてるんですよね。

つまり、俺次第で始めようと思えば、始められるわけです。


そう考えると、役者よりライターを選ぶと思いますけど(確実に

とはいえ、出来ればIT系の仕事に就きたいし、エリさんからの誘いも今度断りましょうかね。

とまあ、そんなことを考えつつ話をして、セキさんと別れました。


その頃には、ミサの方も話が終わってましてね。

「どうだった?」

「はい、まだあまり良くないみたいです・・・」

てか、メチャクチャ落ち込んでるし・・・。


「もしも、お兄ちゃんに何かあったら・・・」

そんなことを言いながら、ミサが泣き出しちゃいましてね。

まあ、俺、ほとんど状況を知らないわけで、どうしようもないんですけど。

「大丈夫、すぐ元気になるって」

とりあえず、ありきたりな言葉ですが、励ましてみました。


そんで、そのまま家に帰ったんですけどね。

少し考えてから、アッキーに電話しました。

ミサとアッキーは結構仲良いし、女同士の方が話しやすいこともあるかなと思いましてね。

てことで、話をしてみたら、アッキーはすぐ来てくれました。


「ありがと」

「どういたしまして」

とりあえず、ミサを家に待たせて、外で話すことに。

まあ、今まであったことを、俺の知る限り話したりって感じですけど。


そんなこんなで、ある程度の話はしたんですけどね。

「てか、仕事は?」

そもそも論で、時間なかったら悪いなと思い、聞いてみました。

そしたら、アッキーは少しだけ表情を変えましてね。


「・・・辞めちゃったんだよね」

「え?」

「色々とあって・・・」

まあ、客商売だし、大変だったのかなと思いつつ、ちょっと気になります。


「今、ガミさんとかの件でゴタゴタしてるけど、話聞こうか?」

「え?」

「俺に言いづらいことだったら、ミサに話してみるとかは?何なら、俺はどっかで時間つぶすし・・・」

そんなことを言ったら、アッキーが笑いました。


「今日はミサを元気付けるために、私を呼んだんでしょ?」

「そうだけど、お互いに悩みを相談するのも良いでしょ?」

「・・・まあ、考えてみる」

アッキー、微妙な反応です・・・。


とはいえ、中に入ってもらいましてね。

「アッキーさん!」

ミサ、普通に喜んでくれました。

てか、詳しい話は聞いてないんですが、2人は頻繁に連絡を取り合ってるみたいですよ。

そのためか、メチャクチャ仲良いように見えます。


そんで、しばらくはワイワイと話してたんですけどね。

「ミサ、今日はアッキーの家に泊まれば?」

そんな提案をしてみました。

自然と2人きりになれば、俺に言えないようなことも話せるかもしれないですし。


ただ、アッキーの表情が微妙な感じです。

「私の家はちょっとダメなんだよね・・・」

「ああ、まあ、急だし無理だよね」

とまあ、諦めようとしたんですけど。


「私がここに泊まるのはダメかな?」

「え?」

考えてみれば、そういう発想もありでしたね。

ただ、さすがに3人一緒の部屋で寝泊まりするってのは、ないです。


てことで、ミサとアッキーがガミさん宅、俺は普通に自宅って感じで寝ることにした1日でした。

ミサ、アッキーに色々と話してくれると良いんですけどね・・・。

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