クリスマスパーティー
2009/12/25(金)
サンタはいないと言うよりもサンタはいると言ってみたいヨッシーですよ。
うん、俺、きっと良いこと言った!(そんなことはない
てことで、クリスマスですね~。
まあ、恋人いないし、今年も1人寂しく・・・ないんでしたね。
「ヨッシー、歌の準備は大丈夫!?」
「私、すごい楽しみです!」
・・・しかも、今日は歌わないといけないわけですよ。
う~ん、風邪引いたとか言って、家で待機してようかな(マテ
とはいえ、一応練習も少しはしたわけだし、行きましょうかね。
そんなわけで、ギターを持ってレミさんとこへ行きました。
そういえば、昨日はバタバタしてたし、解決した気になっちゃってたけど、ルリは大丈夫ですかね?
「ヨッシー、きっと素晴らしい演奏なんだろうね」
うん、謎のプレッシャーを与えてきてるし、いつも通りな感じですね。
てか、緊張するから、やめい!
まあ、さっさと演奏しちゃいましょう。
「ヨッシー、演奏は最後の締めにお願いね!」
「俺がラストじゃ締まらないわ!」
ガミさんも謎の無茶振りをしてきてるし。
そしたら、みんなもそれが良い的なことを言って、最後に決まっちゃいました。
うん、帰ろうかな(いや、マジで
ちなみに、人が多い方が良いでしょうって話が当初からありましてね。
「こんにちは」
「兄貴、今日、歌うんですよね?」
今日はスポドリとアップルを呼んだんですよ。
丁度、暇してたみたいですしね。
あと、2人とルリは同い年だったはずです。
なので、仲良くやってくれると良いな~という思惑もあったりします。
てことで、少しの間、一緒にさせてみましてね。
で、数分後。
「おまえ、生意気だな」
「うるさいな。あと、おまえって言わないでよ」
「2人とも、仲良くしようよ・・・」
うん、仲良くやってるみたいですね(イヤマテ
てか、スポドリとルリは混ぜるな危険のようです・・・。
この前、俺の家にルリが来た時に、軽く会ってたわけだし、上手くいくと思ったんですけどね。
まあ、ケンカするほど仲が良いんですよ(適当にスルーするな
そんなこんなで、パーティー開始です。
まあ、昨日もそうでしたが、ワイワイと騒いでるだけですけどね。
ただ、今日は色々とイベントっぽいのもあります。
「僕から、みんなにプレゼントをあげるよ!」
てことで、ガミさんから、ミサンガのプレゼントです。
そういえば、レミさんから子供達に出した宿題がありましたね。
「みんな、将来の夢は見つけられたかな?」
その夢をミサンガに込めるって話でした。
そんで、自然とみんなの夢を発表するって話になったんです。
でも、ちょっと考えてみましてね。
「願いを誰かに話しちゃったら、叶わないんじゃなかったっけ?」
そんな話をミサがしてた気がします。
それでミサ、何の夢を持ってるか、教えてくれなかったわけだし。
と思ったら、ガミさんから、
「あれ、そんなことないよ?」
という言葉が・・・。
うん、最初から違ってるわけだけど、ガミさんからミサに伝えるとこでも違ってるやん。
てことで、子供達が思い思いに自分の夢を語りましてね。
マラソンランナーになりたいって子もいれば、歌手になりたいって子もいました。
印象的だったのは、裏の世界で活躍したいなんて言った子がいて、レミさんが困った様子で、でも応援してたことですかね。
てか、裏の世界で活躍って、殺し屋的な発想しか出てこないんですけど・・・。
まあ、今日はクリスマスだし、スルーです(ぇ
ちなみに、ガミさんはミサンガを大量に作ってきたみたいで、スポドリやアップルの分もあったんですよ。
そんなわけで、2人にも渡しましてね。
「じゃあ、僕は長生き出来ますようにで」
アップル、真面目だ~。
そんで、スポドリですが、
「俺はまだないので、夢が見つかった時につけます」
とのことです。
「空気読んでよ~」
「うるさいな~」
あはは、スポドリとルリ、ホント仲が良いな~(心にもないことを・・・
てか、そういうルリは夢見つけたの?って疑問だったんですけどね。
「私は・・・いつかここで働きたい」
それが、ルリの夢だそうです。
「昨日、みんなに迷惑かけちゃったけど、私はここが好き。私と同じ境遇の人を助けたいと思うし・・・」
そこで、ルリは少しだけ言葉に詰まりましてね。
「そのために・・・私、高校にも行って、もっと色々なことを勉強したい」
その言葉に、レミさんは笑顔を見せてくれました。
「ルリちゃんが、そんな風に言ってくれるなんて嬉しい」
そして、ルリも笑ってました。
うん、てか、ルリはもう大丈夫そうですね。
そんなこともありつつ、それなりに時間が過ぎましてね。
そろそろ帰りますか(ぇ
「じゃあ、最後にヨッシー、歌ってよ!」
ああ、みんな忘れてないかなって期待してましたが、無理でしたね。
まあ、ここまで来たら、腹を括ります。
「それじゃあ、さっき、みんなの夢を教えてもらったけど、夢を叶えるって大変だと思う」
はい、時々発動する真面目モードですが、何か?
「でも、たとえ叶わなかったとしても、今、本気で夢を目指してほしいと思う」
ちなみに俺は今、過去を振り返ってみて、教師になりたいって夢は確かにありましたが、早々に諦めちゃってます。
てことで、本気で夢を目指したかと言われると、浮かんでこないんです。
そんなことも話しましてね。
「例えば10年後、今の自分を振り返って、夢を目指してたんだって自信を持って言えるように、今、夢を目指してほしい」
全て、ガミさんとの会話からヒントをもらったんですけどね。
10年後、自分がどうしてるかって、全然想像つかないけど、今の自分を振り返った時にどう思うかなって考えたんです。
そんで、見つけた答えが、これってわけです。
さてと、前置きが長くなりましたが・・・。
「そんな気持ちを歌にしました。聞いて下さい。『10年後』」
てか、歌を披露するのは、マサの前でやった以来ですね。
あの時はギターを始めたばかりで、ボロボロでしたけど。
まあ、今も明らかに下手なんですけど、あの時に比べれば、形になってきたんです。
そんで、こうして続けていれば、マサのような演奏も出来るようになるのかなって。
そんなことも思いながら、歌いました。
歌は数分で終わりましてね。
一応、拍手をもらえましたよ。
お世辞だと思うんですけど、結構、嬉しいものです。
まあ、未来をプレゼント出来たかどうかはわかりませんけど。
自分の伝えたいことが少しでも伝わってくれてたら良いですね。
そんなわけで、パーティーが終わりましてね。
飾り付けの片付けなんかは明日やることになったんで、帰ることにしました。
「あ、ヨッシー?」
でも、ルリが呼び止めてきましてね。
「何?」
「その・・・歌、下手だった」
「それをわざわざ言いたかったわけ?」
まあ、普通にムカッと来ちゃったんですけど。
「でも、私は好きだよ」
「え?」
「この先、上達したら、今よりもっと良くなるんだって思うと、楽しみだし」
この時、俺はマサのことを思い出しました。
マサも、ルリと同じようなことを言ってくれましたし。
そんなことを考えてたら、嬉しくなりましてね。
「あと、これあげる」
「ん?」
「私からのクリスマスプレゼント」
ルリが出したのは、ひよこの人形でした。
と思ったら、頭がパカッと開いて、小銭入れになるみたいです。
「UFOキャッチャーで取ったんだけど・・・いらない?」
「いや・・・いつか路上ライブをする時にでも、置いてみるよ」
ここに小銭を入れて下さいってやつですね。
まあ、明らかに入れづらいんですけど、そもそも俺の演奏じゃ小銭を入れてくれる人なんていないでしょうし、良いでしょう。
「ルリ、ありがと」
「別に、大したことないし・・・」
てか、ルリ、素直じゃないけど、俺に感謝してくれてるみたいですね。
そんなわけで、その後、家に帰ったんですけど、もう1つだけ、やることがありましたね。
「ヨッシーさん、実は・・・クリスマスプレゼントを用意してるんです!」
ミサから、そんな風に切り出してきました。
てか、この前、普通に話を聞いてるんですけど、ミサはサプライズをしてるつもりみたいですね・・・。
てことで、合わせます。
「あ、そうなんだ?実は、俺も用意してるんだよね」
「ホントですか!?」
というわけで、プレゼント交換ってやつです。
まずはミサから。
「ヨッシーさん、いつも同じピアスをしてるじゃないですか?」
・・・あれ?
「なので、ピアスを買ってきました」
「俺と同じだし・・・」
「え?」
俺からのプレゼントも普通にピアスです。
てか、完全に同じ発想だったみたいですね。
「運命感じますね!」
うん、今回は俺もちょっとすごいって思ってますよ。
そんなわけで、ミサとピアスを交換しましてね。
言われてみれば、俺も全然変えてないし、たまには違うのをつけてみますか。
てことで、実は歌を歌う時、メチャクチャ緊張してたんで、今はとてもホッとしてる1日でした。
うん、俺、緊張しやすい性格みたいですね・・・。
後日談があるものの、今回で『未来をプレゼント』は終わりです。
ヨッシー自身の悩みも絡んでいるため、本当にこれで良いのか?といった形での終わりとなっていますが、この続きについては、今後書きたいと思います。
今回は(未発表分も含め)様々な部分とのリンクがある章でしたので、そういったものを探して頂けると、幸いです。
作中でヨッシーが演奏した曲『10年後』は以下で公開中です。
(設定としては、数日前の『宅録と言うそうです』で録音したものです)
https://soundcloud.com/susumu_nanashino/10a