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ルリの思い

2009/12/17(木)


曲作り、時間がないしってことで、メチャクチャ真剣に進めてるヨッシーですよ。

そりゃあ、ブログの更新を忘れて、日が変わっちゃうぐらいですよ(オイマテ


さて、クリスマスの準備は大体終わりました。

てことで、今日は掃除などを中心にやっていきますよ~。

まあ、何だかんだで年末ですしね。


前も書きましたが、この施設は小さめの幼稚園といった感じです。

言い方を変えれば、大きめの家です。

なので毎日掃除してるとしても限界がある感じなんです。

てことで、この時期に大掃除をするというわけです。

で、廊下の雑巾がけとかやってたんですけどね。

こういうの、学生以来やってないんで、意外にやりづらいです。


ちなみにガミさんはいつも通り料理ですよ。

てか、ガミさん、ここに来てから料理とフリスビーしかやってなくね?


まあ、子供達が帰って来たんで、掃除はまた明日やろうってことにします。

そんなわけで、今日も子供達と遊んでたんですけどね。

「ヨッシー君、買い出しをお願いしても良いかな?」

レミさんから、そんなお願いをされました。

まあ、普通に受けましょうかね。


「はい、良いですよ」

「じゃあ、ルリちゃんと一緒に行ってきて。何が必要かはルリちゃんに伝えてあるからね」

・・・はい?

そんなわけで、軽く仕組まれてる気がしますが、ルリと買い出しに行くことになりました。


「何で、あんたと行かないといけないのよ?」

「それは、こっちのセリフだっての」

うわ~、とても楽しいな~(心にもないことを

まあ、レミさんがうちらを2人にした理由はわかるんで、動きますか。


「そういえば、ルリって、もうすぐ高校受験?」

この辺から攻めてみます。

「私、高校行く気ないから」

「何でだよ?」

「お金だってかかるし」

あ、この辺はレミさんの言った通りな感じですね。


「お金の心配はしなくて良いんじゃね?あしながおじさんからの募金もあるんだし」

意外に、ここまでは良い感じに話を進められてる気がします。

まあ、レミさんからの予備知識があったからですけど。

とはいえ、明らかに敵対視されてる俺に、ルリを説得出来るとは思えないんですけどね。


「ヨッシーは将来の夢って持ってる?」

「え?」

何か、唐突な質問をされましたね。

「まあ、一応は持ってるかな」

前も書きましたが、有名になりたいというのが、夢かと思います。


「私は・・・そういうの持ってないから、高校行っても意味ないと思うし」

「レミさんが言ってたけど、将来の夢なんて簡単に考えれば良いんじゃね?」

まあ、俺だって、具体的にどうしたいってのは全くないですしね。

マサが目指してたことを何となく目指してみたいって言いつつ、マサが何を目指していたのか、しっかりと理解してるわけじゃないし・・・。


「私、お父さんに育てられたの」

「え?」

「お母さんが私を産んで、すぐに逃げちゃったから」

・・・何か、いきなり重い話になってますね。

「それで、お父さんが事故で亡くなっちゃったから、今はレミさんのところにいるの」

「そっか」


何で、俺なんかにこんな話をするのかな?って疑問はありますが、ちゃんと聞きますか。

「でも、いつかはお母さんと一緒に暮らしたりするのかなとか、そんな考えを持ってて、その時に高校に行ってたら、学費は誰が払うのかとか、もめるかもしれないし・・・」

ルリは下を向いて、そんな話を続けました。

「お母さんが今、私のことをどう思ってるのか、わからなくて・・・期待と不安がゴチャゴチャになっちゃうの」

てか、ルリも色々と考えてるんですね。


「それで、高校に行くかどうか、保留にしてるの?」

「私、バカかな?」

「別に良いんじゃね?そういう考え、大切だと思うし」

「ありがと」


そんな話をした後、近くのスーパーで買い物をしました。

買ったのは米とかパスタとか調味料とか、比較的長期保存の出来る食べ物関係です。

「ヨッシー、男なんだから全部持ってよ」

「はぁ!?」

何か、ルリはいつもの感じに戻っちゃいました・・・。

ミサほどではないけど、ルリもよくわからない子ですね。


そんなわけで、米とか調味料とか、重そうなのを全部持つことになっちゃいました。

そんで、戻った時のこと。

「ヨッシー、使えなかった」

「こんだけの荷物を持たせといて、それはねえだろ!」

うん、何か悩みみたいなことを言ってもらえて、少しは仲良くなれたかと思いましたが、やっぱりそんなことないんですね。


ただ、夕食を食べた後、タイミングを計って、レミさんと話をしてみたんですよ。

「あの、ルリの母親って、今どうしてるか、わかりますか?」

いや、単純思考って言われそうですけど、もし可能なら会えば良いんじゃないかなと思ったんです。

まあ、逃げちゃったって言ってたし、今もルリを1人にしてることを考えれば、一緒に暮らせないって言われるのがオチですけどね。

ルリは中途半端だからこそ、どちらも選択出来なくなってるみたいだし、今どうしてるかだけでもわかれば良いなと。


「ちょっと、わからないかな・・・」

でも、レミさんは知らないみたいですね。

「何で、そんなこと聞いたのかな?」

「いえ、俺に対するあの態度は、親の教育がなってなかったからじゃないかと思いまして・・・」

「ルリちゃん、照れてるだけだよ」

さてと、上手い具合に誤魔化せたんだぜ(ぉぃ


まあ、前までは、これで諦めてたんですけどね。

今は違うんですよ。

てことで、エリさんに電話して、お願いしておきました(ぇ

とはいえ、実際に見つかって、会えるって状況になったとしても、会うかどうかはルリの判断に任せますけどね。


てことで、ルリから意外なことを言われたせいか、自分も意外な行動を取ってる気がする1日でした。

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