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フリスビー対決

2009/12/14(月)


ミサのおかげ(と言うよりせいですね)で、フリスビーの実力には少し自信があるヨッシーですよ。


さて、レミさんとこでクリスマスの準備に取りかかってますが、今日は部屋の飾り付けってことで、子供達が学校へ行ってる間に進めます。

といっても、飾り付けをするのは、いつも食事を取る広間っぽいとこだけですけどね。

細い紙を輪っかにして、繋げていったり(これ、何て言うのかな?)、星型に切った銀紙を壁に貼ったり。

こういうのは、小学生の時とかにやった記憶があるんで、何だか懐かしいですね。

ちなみにガミさんは夕方、子供達が帰ってきた後に遊びたいとのことで、料理の仕込を前もってやってます。

てことで、俺とレミさんの2人で飾り付けをやってる形です。


「でも、こんなに早く準備しても、クリスマスまで10日ほどあるんですよね」

「24日と25日の2日だけ飾り付けをするんじゃ、寂しいでしょ。1週間はこうした飾り付けをした場所で過ごさないと」

言われてみれば、街なんかでもクリスマスシーズンってことで、イルミネーションなんかがありますね。

「ヨッシー君は、クリスマスに家でこんな飾り付けをしたことはないの?」

「家は自分も含めて、冷めた性格なんで、やらなかったですね」

といったことを何の気なしに答えたんですよ。


「ごめん、悪いことを聞いちゃったね」

「え?」

何か、勘違いされた?

まあ、変に言い訳しても、ますます勘違いされそうですし、特に何も言わないで良いですかね。


そうそう、準備をしてる時に思い出したんですよ。

「そういえば、あしながおじさんの正体、わかりましたか?」

この施設に匿名で募金をしている謎の人物について、どうなったのか知りたかったわけです。

「ううん、まだわかってないの」

「そうですか・・・」

まあ、何か悪いことをしてるわけでもないんで、無理に追う必要はないんですけどね。

謎があると、解きたくなるじゃないですか(謎の探求心


「あ、そうだ。ヨッシー君にお願いがあるの」

「はい?」

「ルリちゃんに高校進学を勧めてもらえないかな?」

・・・ぇ?

まあ、話を聞いたところ、ルリは中学3年生ですが、高校受験を受けるかどうかって話を保留にしてるそうです。


「ルリちゃん、お金のことを心配してる様子だったんだけど、そのあしながおじさんの募金と一緒に手紙があったの」

「手紙?」

「このお金を子供達の進学等に役立てて下さいって書いてあったの」

あしながおじさん、随分とピンポイントな例をあげてきましたね。


「だから、ルリちゃんに進学を勧めてみたんだけど・・・」

「あいつの性格だと断るでしょうね」

まあ、ここまでの流れはわかります。

でも、それで俺が話をするってのが、よくわからないです。


「俺から言ってもダメだと思いますよ。俺、ルリに嫌われてますし」

「そんなことないよ?」

「いや、あの態度、見てますよね?」

どっからどう見ても嫌われてるやんって感じなんですけど。


でも、レミさんは笑ってます。

「今年、ケイ君が忙しくて来れないって話になった時、ヨッシー君に来てもらえば良いって言ったのは、ルリちゃんだよ?」

「・・・はい!?」

何その話!?

「だって、メチャクチャ嫌がってる感じで来ましたよ?」

「ルリちゃん、素直じゃないから、わざとあんな態度取ってるんだよ」


・・・うん、話をまとめます。

ルリはツンデレってことですね(ぇ

まあ、そんな冗談はさておき、色々と混乱してきました。

とりあえず、俺の予想としては、レミさんが勘違いをしてるか、嘘をついてるって可能性を高めに考えてますけど。


ただ、どっちにしろってことがあります。

「その話、切り出すタイミング、難しくないですか?」

「うん、だから、それはヨッシー君に任せるよ」

そんなのを任せられても・・・。

とにかく、チャンスを待つ姿勢でいってみますか。


そんなこんなで、途中で簡単な昼食を取りつつ、準備を進めましてね。

まだ途中ですが、この部屋もクリスマスらしくなってきました。

そんで、次第に子供達が帰ってきましてね。

「フリスビーやるよ!」

ガミさん、メチャクチャはりきってるし・・・。

まあ、飾り付けは明日またやれば良いってことだし、俺も参加しますか。


てことで、みんなでフリスビーをやって遊んでました。

てか、3個全部使ってるんで、無駄に回ってくるのが早いし。

時々、2個同時とかで飛んでくると、どうしようもなくなるし。

そんな感じに遊んでたところ、ルリが帰ってきました。


「一緒にフリスビーやろうよ!」

とりあえず、ガミさんが誘いましてね。

「私は良いよ」

うん、予想通りの答えです。

でも、ガミさんは引き下がりません。


そんなわけで、しばらくの間、ガミさんの説得が続いてたんですけどね。

面倒なので、強攻策に出ますか(ぇ

「フリスビー貸して」

持ってた子からフリスビーを借りましてね。

ルリに向けて投げてみました(ぉぃ


「危ないじゃない!」

ルリはすんなりキャッチ。

まあ、軽めに投げたんで、当たり前ですけど。

さてと、いつもの挑発をしてあげますか。


「どうせ、フリスビー出来ないから、避けてるんでしょ」

「別にフリスビーぐらい出来るし」

「口で言ってもわかんないし。実は出来ないのを隠してるだけでしょ」

そしたら、ルリが睨んできましてね。


ビュン!

バシ!


「至近距離で勢いよく投げんなよ!」

冒頭に書きましたが、ミサに鍛えられてなかったら、キャッチ出来なかったし。

まあ、またルリに投げてみます。

これで、ルリがまた投げ返してくれば、自然と開始出来て・・・


ビュン!

バシ!


「だから、危ねえだろうが!」

「うるさいな!ヨッシーこそ、強く投げられないから、悔しいんでしょ!?」

おっと、向こうも俺を挑発してきましたね。

しかし、俺は大人ですからね。


「だったら、本気出してやろうじゃねえか!」

挑発に乗ります(子供ですね


ビュン!

バシ!


あ、ルリもちゃんと取れるんですね。

「手、痛い・・・」

「あれ、やっぱり俺が本気出すと降参?」

「するわけないでしょ!」


ビュン!

バシ!


こっちも手が痛い・・・けど、負けたくないんで、返します(負けず嫌い発動中


ビュン!

バシ!


とまあ、ミサとやった時とはまた違った、高レベルな遊びになっちゃってたんですけどね。

「ヨッシーお兄ちゃん、頑張って!」

「ルリお姉ちゃん、しっかり!」

何だか、周りが応援し始めました。


そんな感じに、しばらくやってたんですけどね。

どちらもフリスビーを落としたりしないし、終わる気配がないです。

でも、終わりは唐突にやってきたんですよ。


「みんな、夕食にしますよ!」

レミさんから、そんな呼びかけがありましてね。

しょうがないんで、やめますか。

「決着つかなかったな」

「は?私の方が押してたから、私の勝ちだし」

「はぁ!?」

一瞬、延長戦に入ろうかと思いましたが、さすがにやめました。


それにしても、フリスビーって、結構良い運動になるんですね~(それ、絶対におかしい

その後の夕食も、いつもより美味しく感じましたよ~。


てことで、ルリに高校進学の話をし忘れて、家に帰っちゃった1日でした(ぉぃ

いや、今日は話すタイミングじゃなかったんで、意図的に話さなかっただけですよ~。

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