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それはタブーかと

2009/12/13(日)


実はクリスマスツリーの飾り付けなんて、やったことがないヨッシーですよ。

まあ、そういう人、普通に多そうですけどね。


さて、今日もレミさんとこに行きましてね。

昨日、やり途中だったクリスマスツリー作りをやります。

てか、結構高めのとこにも飾り付けする必要があるし、脚立を使ってたんですよ。

自分は高所恐怖症ではないけど、微妙に不安定だし、気を付けないとな~って思ってたんですけどね。


ビュン!

ガサ!


俺のすぐ横をフリスビーが通り過ぎて、木にぶつかりました。

で、とっさに避けようとしちゃって、軽くバランスを崩したり(ぇ

何とか持ち応えましたが、リアルに危なかったです。


「ヨッシー、ごめんごめん」

「マジで死ぬかと思ったじゃねえか!」

当然ながら、犯人はガミさんでした。

てか、殺人未遂で逮捕してもらうぞ!(いやマジで


あ、言い忘れてましたが、ガミさんは念願だったフリスビーで遊んでます。

ただ、今ので危ないってことがわかったんで、即刻やめてもらいました。

まあ、ガミさんは今日も夕食作りがあるんで、そちらを進めてもらいましょう。

「惜しかったな~」

あと、ルリが不穏なことを言ってますが、とりあえず気にしません。


そんなこんなで、ちょっとしたトラブルはあったんですけど、夕方ぐらいにクリスマスツリーは無事に完成しました。

「キレイに出来た~」

「ヨッシーお兄ちゃん、すごい!」

とりあえず、子供達の評価は、なかなかのものでした。


ちなみに、レミさんからの評価も良かったですよ。

「ケイ君より上手かも」

・・・軽くケイさんに失礼かと思いましたが。


あと、この人の評価は、

「やれば出来るじゃん」

「だから、何でルリはえらそうなんだよ!?」

何度も言ってますが、俺の方が年上なんですけどね・・・。


まあ、自分で言うのもなんですが、ホント良い感じに出来たんですよ。

思わず、あまり使わない携帯電話のカメラで撮っちゃったぐらいですし。

さらに、1周回りながらムービーで撮っちゃいました(それはやり過ぎ


そんで、丁度夕食が出来たってことで、食べることにしましてね。

「美味しい!」

今日もガミさんの株は上昇してますね~。

まあ、適当に雑談をしながら、食べてたんですけどね。


「ガミお兄さん、右腕につけてるの何?」

1人が、そんなことを聞きました。

てか、俺はもう見慣れちゃってるけど、やっぱり大量のミサンガは目立つよね。


「これはミサンガといって、つける時に願いを込めると、少しずつ叶っていくんだよ!そして、夢が叶った時に外すの!」

だから、ミサンガのルールが微妙に変わってるって!

ホントは切れた時に願いが叶うってやつでしょ?


「へぇ、そんなのがあるんだ?」

でも、レミさんを含めてミサンガを知ってる人がいなくてですね・・・。

こうして、誤った知識が広がっていくんだな~と観察してました(指摘しろよ

まあ、ここで話を止めれば良かったんですけど。


「みんなも将来の夢、持ってるでしょ?」

ガミさん、そんなことを聞いちゃったんですよ。

そしたら、ズーンとした空気が流れちゃいましてね。


みんな楽しそうにしてるんで、それほど気にしませんでしたが、親と一緒に暮らすことが出来ない子達なんですよね。

いつか、親と一緒に暮らせるのだろうかなんて考えてる子もいれば、この施設を出た後、1人でどうしようかと不安に思ってる子もいるはずです。

そんな理由で、重い雰囲気になっちゃいましてね。


「あ、ごめん・・・」

てか、ガミさんも気付いたみたいです。

いつもは気付かずにドンドン悪い方へやっちゃうんですけどね。

ガミさんも成長してるんですね~って感心してる場合じゃないし。


そこで、レミさんが手を叩いて、みんなの注目を集めました。

「みんな、そんな暗い顔しないの。そんな顔されたら、私まで落ち込んじゃうでしょ」

レミさんは笑顔です。

「それにやりたいと思うことがあるなら、それを将来の夢にすれば良いんだよ?」

それから、レミさんは1人ずつ順番に、その子の長所を言っていきましてね。


足が速いから、陸上をやれば良い。

車が好きだから、レーサーになれば良い。

パソコンが得意なら、プログラマーになれば良い。

そんな話をしてました。


「今のは例だけど、将来の夢は、こうやって簡単に見つけられるものだよ?」

そこで、レミさんは少しだけ考えた様子を見せましてね。

「うん、クリスマスまでの課題を作るね。みんな、それまでに将来の夢を見つけること。良い?」

その言葉に、みんなは笑顔で返事をしてました。


てか、レミさん、普通にすげ~。

あの重い空気をあっさりと吹っ飛ばしちゃいました。

まあ、初めてここに来た時も、良い雰囲気の場所だなと思いましたしね。


その後、夕食を食べ終えて帰ることにしました。

その帰り道のこと。

「僕、ひどいこと言っちゃったね・・・」

ガミさん、メチャクチャへこんでますね。

「まあ、レミさんがフォローしてくれたから良いじゃん。今度から気を付けなよ」

とりあえず、なぐさめますか。


「僕、何か、あの子達に出来ることを探すよ!」

「いや、余計なことはしない方が良いような・・・」

そんな感じに止めたんですけど、結局聞いてくれませんでした。

う~ん、何か悪い方へやらなきゃ良いんですけどね。


でも、せっかくの機会だし、俺も何か考えてみようかなと思った1日でした。

といっても、地雷を踏まないように、慎重に行きますけどね。

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