そろそろクリスマス
第2部も終盤という事で、新章『未来をプレゼント』がスタートです。
今までも登場していた、ルリを中心にした章になります。
厳しい現実も出てくる話ですが、その中で見つける『未来』から、何かを感じて頂けると嬉しいです。
2009/12/11(金)
思えばクリスマスシーズンだということに気付いたヨッシーですよ。
まあ、恋人なんかがいなければ、クリスマスなんて、ただの年末ですけどね。
そんな俺の考えが甘かったです・・・。
「ヨッシー!」
そんな感じにガミさんが来ましてね。
「クリスマス、パーティーをやるから、準備しようよ!」
ということみたいです。
うん、こういうイベントを大切にする姿勢は良いと思いますよ。
ただ、面倒じゃないですか。
「パーティーって、何やるの?」
「それを今から決めるんだよ!」
面倒レベルが上がったし!
「てか、別にパーティーなんてやらなくても・・・」
「僕、クリスマスに何かしたことがほとんどなくて、今年はせっかくヨッシーもいるし・・・」
・・・泣き落としか?
う~ん、こういうのは弱いんですよね・・・。
ただ、今までのパターンを考えると、安請け合いして苦労するフラグがあります。
そもそも、俺もクリスマスに特別何かした記憶ないし。
てことで、どうしようかな~といったことを考えてたら、誰か来ましてね。
すぐに出ました。
「ヨッシーの家、わかりづらいんだけど」
ルリ登場です。
てか、俺の家、そこまでわかりづらい場所じゃないし。
「どうしたの?」
「何それ?来ちゃ悪いわけ?」
・・・この前、ケイさんの件とかで、ちょっとは仲良くなれたかと思いましたが、そういうわけでもなかったようです。
「てか、用がなかったら来ないでしょ」
「確かに何もないのにヨッシーの家に行ったりしたら、頭おかしいよね」
「わかった、ケンカを売りに来たってわけだな」
「うるさいな。私だって好きで来たんじゃないし」
てか、マジで敵対視されてますね・・・。
言葉の1つ1つにトゲを感じるし。
まあ、話が進んでなかったんですが、ルリの用事はシンプルなものでした。
「毎年、クリスマスパーティーをやってて、準備をケイさんに手伝ってもらってたんだけど・・・」
話によると、ケイさんは刑事になるための研修だかを受けてて忙しいと。
てことで、代わりに手伝ってくれる人を捜すことになったようです。
そして、流れ的に俺が良いんじゃないかって話になったそうですよ。
そうなると、俺の家を知ってるルリが~って話になって、こうして来たというわけですね。
「あまり、あんたと顔合わせたくないし、嫌なら断っても良いから」
「それ以前に、そんなに嫌なら誘うなよ・・・」
まあ、どうしましょうかね。
ちょっと考えますか。
「僕も行くよ!準備の手伝いでも何でもするから!」
ガミさんは呼ばれてないやん!
ついでに、僕『も』って俺は行くことになってるし。
「僕もパーティーに参加したいから!」
わかってましたが、それが本音ですよね。
「てか、それなら、いっそのことガミさんだけで・・・」
「ヨッシーはいないと困るから」
はい、上のセリフ、ガミさんのセリフだと思うじゃないですか。
でも、実際はルリが言ったんですよ。
「はい?」
「だって、力仕事とかする人が欲しいから」
いや、そういう理由があるなら、普通に来いって言ってくれよ。
「私は来てほしくないけど、ヨッシーはみんなからも人気あるし・・・」
てか、ルリも何だかんだで人のことを考える人ですよね。
自分のことよりも周りの意見を尊重してる感じだし。
「ヨッシー、行ってあげようよ!」
まあ、ガミさんからもそんな感じに言われたし、行きますかね。
「わかった、手伝うよ」
「え、来るの?」
「おまえな・・・」
とはいえ、この歯切れの悪さは嫌ですね・・・。
てか、普通にルリが知らせに来なくて良かったんじゃね?
ケイさんは忙しくて無理だとしても、エリさんとかセキさんとかなら電話でも良いんだし。
俺に来てほしいってのを、俺に来てほしくないって人に言われても、全然実感がわかなくて、ホントに行って良いのかわかんないです。
まあ、でも、その後色々と話を聞いて、とりあえず明日、行くことにした1日でした。
とりあえず、ガミさんはクリスマスパーティーが出来ることになり、大喜びでしたよ・・・。