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セキさん、ガンバ!

2009/11/24(火)


思えば、誕生日にセキさんからもらったDVDをまだ見てないヨッシーですよ(ぉぃ

てか、アッキーからもらったネックレス(恋人2人が1つずつ持つってやつ)も、そのまま放置してます。

活用してるものと言えば、ミサからもらった、フィールドレコーダーぐらいですね・・・。


さて、今日はセキさんを連れて、ケイさんの説得へ行きます。

まあ、エリさんの言葉なんかからヒントを得て、こんなのはどうでしょう?とセキさんに提案したんです。

そしたら、乗ってきてくれた形なんですけどね。


ちなみに、今日はガミさんがいません。

あ、言い直します、今日は邪魔者がいません(ぉぃ

てことで、ケイさんの説得に集中出来るということですよ!

とはいえ、今日はセキさん任せって感じで、俺は何もしないんですけどね(ぇ


まあ、俺が何もしないのには、ちゃんと理由があるんですよ。

とりあえず、セキさんと一緒に、ケイさんがいる交番に行き、俺は近くで待機するって感じにしたんですけどね。

「ケイ、エリから聞いたけど、刑事になるよう、誘われてるんだって?」

はい、セキさんは俺からじゃなく、エリさんから話を聞いたことにしてます(エリさんには了承済み

いや、俺が伝えるのは、何か変じゃないですか?

てことで、ここに俺が一緒にいるのもおかしいだろうということで、俺は物陰に待機なわけです。

てか、お巡りさんを物陰から、うかがうって、あまりすることないし、貴重な体験ですね(無駄な体験です


「エリ、お喋りだな・・・」

ケイさんは軽く怒ってる様子でしたけどね。

「僕はケイが刑事になるの、反対だよ」

さて、セキさんが早速本題に入りました。

ここからは、セキさんの演技力にかかってますよ(ぇ


「この町が僕は好きだよ。舞台や映画に出るため、時々遠くへ行くことはあるけど、その度に寂しい気分になる」

なるほど、こういう話は、顔を軽く下の方へ向けて、少しだけ小さめの声で言うのがコツみたいです(謎の勉強中

「そうやって、この町を好きでいられるのは・・・大切な友人であるケイがいるからだよ」

まあ、セキさんの思いを伝えて下さいって最初はお願いしたんです。

そしたら、そんなの恥ずかしくて言えないって言われちゃいましてね。

てことで、演技をしてもらうことにしたんです(?


ええ、今、セキさんが話していることは、全て演技なんですよ(!?

台詞も俺が考えて、それを話してもらってるんです。

てか、セキさんだって、実際にケイさんがいなくなったら寂しいだろうし、ちゃんと本人の言葉で伝えれば良いのにね。


「ケイ、いつまでも、この町のお巡りさんでいてくれないかな?きっと、エリやレミもそれを望んでるよ」

これで、セキさんの台詞は全部終わりです。

さて、ケイさんの反応はどうでしょう?


「セキがそんな風に言ってくれるなんて、珍しいな」

お、好感触じゃないですか!?

ケイさんは、少しだけ考え直そうとしてる様子です。

てか、ガミさんが話した時には見せなかった表情を見せてますよ!


「でも、学生の時から言ってただろ?この国・・・いや、いつかは世界の平和を守る、正義の味方になりたいって」

・・・え?

ケイさん、学生時代、リアルにそんなこと言ってたの!?

しかも、セキさんと一緒だったのは中学校ってことを考えると、中学生で、そんなことを言ってたことになりますよ!

ケイさん、見かけによらず、夢に溢れた感じの人だな~。


「この町は俺も好きだ。でも、この町だけでなく、もっと他の場所で俺の力を役立てることが出来るなら、そうしたいんだ」

ケイさんの夢に対する思い、強いですね。

「それでも、俺が刑事になることを、セキは反対するか?」

でも、ここはセキさんに、もう少しだけ頑張ってもらいたいとこです!


「・・・ああ、えっと」

・・・あ、この先、台詞がないんですね(ぇ

って、アドリブで頑張って下さいよ!

うん、てか、セキさんはホント、アドリブが苦手みたいです・・・。


てことで、ケイさんの説得は失敗に終わったんですけどね。

「ケイ、いつか刑事になりたいって、ずっと前から言ってたよ」

「そうなんですか?」

「まずは、この町のお巡りさんになって、この町を平和にしたら、次は刑事になって国の平和を守るって。その後は、FBIになって、世界の平和を・・・」

「FBI!?」


マジ、中学生でそんな夢を持てるケイさん、すげ~。

てか、正義の味方とか言ってる割には、それなりに現実的な夢ですね。


「この町のお巡りさんになった時点で、1つ夢は叶えてたんだけど、それだけだと満足出来ないみたいだね」

「そうですか・・・」

そこで、セキさんは突然笑い出しましてね。


「どうしたんですか?」

「いや、おかしな話だと思ってね」

「え?」

まあ、全く意味がわからなかったんですけど。


「ケイ、この町のお巡りさんでいるだけでも良いなんて、この前までは言ってたんだよ」

「そうなんですか!?」

てか、だったら、何で今になってこんな話に?

「お巡りさんの仕事も、やりがいを見失いかけてたみたいだしね」

そこで、セキさんは俺の方を見て、また笑いました。

「ケイは君達に会って、この仕事にまたやりがいを感じたそうだよ」


・・・え?

そういえば、ヌンチャクマンを捕まえた後、そんな話をしてた気もします。

てことは・・・。


「今、こんな風に刑事になるって夢をまた取り戻したのも、君達の影響なんじゃないかな?」

「・・・それなのに、刑事になることを止めようとしてるって、確かにおかしな話ですね」


てか、俺は昔のケイさんを知りませんけど、初めて会った頃に比べて、お巡りさんとしての仕事をしっかりやるようになった印象は持ってたんです。

といっても、時々サボったりしてるみたいではあるんですけどね。

でも、今思えば、何か目標に向かってる印象は、あったかもしれません。


そんなこんなで家に帰ったんですけどね。

俺はエリさんに電話しました。

「ケイの夢の話は私も知ってるよ。そっか、今でも目指してるんだ」

エリさんは、軽く考えてる様子だったんですけどね。

「でも、私はやっぱり、ケイを止めたいかな」

それが、ケイさんの思いを理解したうえでの、エリさんの結論みたいです。


じゃあ、俺の出した結論も伝えましょう。

「俺も、エリさんと同じ気持ちです」

理由は、はっきりと言えないんですけどね。

でも、何となく、こう思ったんですよ。


てことで、明日はエリさんと一緒にケイさんを説得することにした1日でした。

まだだ・・・まだ終わらんよ!

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