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危険な料理

2009/11/16(月)


昨日は軽く微熱っぽい気がしてたんですが、今日はすっかり元気になったヨッシーですよ。

ついでに、

「ヨッシーさん、おはようございます!」

ミサも元気になりました~。

って、ミサは早すぎじゃね!?

だって、昨日の今頃は40度超えだったんですよ!?


「ヨッシーさんのおかげで、すぐに治りました。ありがとうございます」

「いや、そもそも俺のせいで風邪になったわけだし・・・あ、礼が遅れたけど、看病してくれてありがとね」

まあ、朝食でも食べるか~と思ったんですけどね。

ここで、ちょっと思い浮かんだことがあるんです。


「ミサ、朝食作るの、手伝ってみる?」

「え!?」

今まで、散々料理が下手だと言っていたミサですけど、ホントのところどうなの?って気になったんです。

「もう、お粥とかじゃなくても食べられるよね?トーストと、ベーコンエッグと、あとは野菜炒めも作る?」

とりあえず、朝食の定番をあげてみました。

ホントは野菜炒めよりもサラダの方が定番な気がしますが、野菜炒めなら細かく切る必要ないし、良いかなと思いましてね。

生野菜より、炒めた方が好きですし(そっちの理由のが強くない?


ただ、ミサは困った様子を見せましてね。

「私、出来ることなら手伝いたいですけど・・・」

「一昨日、教えるって言ったじゃん?とりあえず、やってみようよ」

「・・・はい」

てか、明らかに乗り気じゃなかったんで、悪いかな?と思いつつ、やってみましょう。

ただ、その前に、念のためガミさん宅へ行き、風邪が治ったことと、今日はお粥いらないってことを伝えておきました。


てことで、開始しましょう。

「とりあえず、キャベツを切ってみようか。包丁、気を付けてね」

「はい・・・」

ミサは恐る恐る、両手で包丁を持ちましてね。


・・・両手!?


「あ、ストップ!」

「え!?」

そのまま、ミサはビックリして包丁を振り回しちゃってるし!

「あ、えっと、落ち着いて・・・とりあえず、持ってもらったばかりだけど、包丁置こうか」

「はい、わかりました・・・」

てことで、包丁を置いてもらいましてね。


・・・うん、命の危険を感じる(いや、マジで

てか、両手で包丁持つもんだから、刺されるかと思っちゃったよ。


まあ、ガミさんが挫折したのもわかるよなんて思いつつ、気を取り直しましょう。

「ミサも右利きだよね?包丁はこうやって右手で持って、左手で野菜を支えるんだけど、この時、怪我をしないように・・・」

てか、子供相手にする料理の説明みたいに、丁寧に話しましたよ。

「野菜炒めなら、そこまで細かく切る必要はないから、こんな感じの大きさになるように切って。わかった?」

「・・・はい」

いや、ここは自信たっぷりな感じで返事して欲しかったんですけど・・・。


「あと、俺がストップって言ったら、落ち着いて、とりあえず止まって」

「え?」

「慌てて何かしようとすると、怪我するかもしれないから、いつでも止まれるように注意しながら、進めてもらえば大丈夫だから」

・・・何か、車の運転みたいなことを言ってしまいましたが、これぐらい過剰でも足りないぐらいですからね。


てことで、またミサが包丁を持ちました。

はあ、とてもドキドキですね。

「あ、ストップ。それだと左手が危ないじゃん?野菜を切る時、勢いよく包丁がまな板にぶつかる感じになるんだけど、これだと逸れた時に、左手に当たっちゃうじゃん?」

軽く手取り足取りになりつつありますが、説明しました。


「あ、切れました~!」

そんなわけで、何とか、1回だけ切れました。

うん、てか、このペースだと日が暮れるかも・・・。

でも、ゆっくりやりますか。

「怪我する時はさっき言った注意をしなかった時ぐらいだから、慎重過ぎるぐらい注意してね」

「はい」


そんな感じでやってたんですけどね。

まだ、危なっかしい部分もあるけど、少しずつ出来るようになってきた気はします。

てことで、何とかキャベツを切り終えました。

異様に小さいのとか、明らかに切れてないのとか、色々ありますが、初めてなわけだし良いよね。

さてと、色々と入れようかと思ったけど、あとはもやしを入れるだけで、野菜炒めを作っちゃいましょう(味よりも身の安全を考えます


ちなみに、時間が明らかに掛かってるんで、何かを作りながら別作業をするって段取りはしません。

パンを焼きながら・・・なんてことをやったら、多分、パンが燃えますし(そこまで?

てことで、次は野菜を炒める前に、ベーコンエッグを作っちゃいましょう。

順番的には野菜炒めが先な気もしたんですけど、何となくこうした方が良い気がしましてね。

てか、これは包丁を使わないんで、まだ楽ってか、安全ですね~。


「まずは、ベーコンを軽く焼いて、その上に卵を落とすだけだから、楽だよ」

「・・・そうでしょうか?」

・・・え、なぜにそんな自信なさ気なの?

まあ、気にせずいきましょう。

とりあえず、ベーコンをフライパンの上に乗せます。


「火は中火ぐらいで良いかな。じゃあ、卵落として」

「はい」

てことで、ミサは卵を洗面台の端で、コンコン!とやりましてね・・・って、弱いよ!

そんなわけで、しばらく卵を洗面台にぶつけてたんですけどね。


ガン、グシャ!(ぇ


「あ・・・」

「あ、ドンマイドンマイ」

とりあえず、フライパンの上のベーコン、燃えたら困るので待避させます(燃えないって

「ベーコンは野菜炒めに入れて、卵はスクランブルエッグにしよう。何か、急にスクランブルエッグが食べたい気分になったし」

といっても、グシャっとなって床に落ちちゃった卵は使えないんで、軽く掃除しましてね。

てか、野菜炒め作るの、後にして正解でした(俺、良い読みだ


「ごめんなさい・・・」

「いや、ごめん。いきなり難しいことやっちゃったね」

てか、俺、至上稀に見る気づかいを発揮してますよ。

てことで、ボールに卵を割ることにしましょう。

ただ、ボールの下に大きな皿を置いて、失敗しても救出する作戦でいきます。


「卵を割る時は少しずつ力を強めていって。軽くひびが入っただけだと割りづらいから、その時は気持ち弱めで再度ひびを広げて・・・」

これ以上ないほど、丁寧に説明しましてね。

何とか、卵を無事、割ることが出来ましたよ~。

まあ、3個ほど、失敗しましたが・・・(ぇ

でも、皿にしっかり留まってくれたんで、殻を取り除いて、一緒に使います。


「じゃあ、野菜炒めから作ろうか。これはただ、フライパンで炒めるだけだから、大丈夫だよ」

微妙に焼いちゃった、ベーコンが固くなるとあれなんで、これまた順番を変えます。

てことで、キャベツともやしと、追加で入れることにしたベーコンをフライパンに入れましてね。

ただ、菜箸を上手く使えないのか、混ざらない感じです。


「ちょっと、ごめん。こんな感じで・・・」

とりあえず、俺が軽く見本を見せましてね。

「ヨッシーさん、上手です!」

「え、そうかな?まあ、とりあえずやってみてよ」


てことで、ミサにまた渡しましてね。

そしたら、少しだけコツをつかんだのか、良い感じになってきました。

そんなわけで、野菜炒めが完成です!

ついでに、このタイミングでパンも焼き始めます。

並行でやるのは避けてたわけですが、さすがにスクランブルエッグは、すんなりと出来るだろうし・・・って出来てないし!

まあ、片面しか焼かない、オムレツにしても良かったんですけどね(ナイナイ


「こんな感じで・・・」

「はい、わかりました!」

てか、野菜炒めとあまり変わらないと思うんですけどね。

俺が見本を見せると、それなりな感じでやってくれました。


てことで、スクランブルエッグも終わり!

ついでにパンも焼けた!

てか、最初のキャベツを切るとこで、時間を使ったせいですかね。

気付いたら、昼食になっちゃったけど、気にしません!(ぇ


てことで、お腹が空いちゃったんで、早速食べましてね。

「味はどう?」

「・・・ヨッシーさんは、どう思いますか?」

うん、てか、スクランブルエッグはまだしも、野菜炒めについては微妙に生っぽいとこがあったりするんですけどね。


「まあ、苦労して作ったものなら、美味しく感じない?」

「え・・・」

ガミさんの料理なんかと比べちゃうと、敵わないのはわかってます。

「はい、美味しいです!」

でも、俺も随分と疲れたからか、パクパクと食べてますし、これはこれで良いと思えましたよ。


そんなわけで、早々と完食しちゃいました。

「ヨッシーさん、ありがとうございました」

「ん?」

「料理、教えてもらって・・・」

「ああ、どういたしまして」

「今度また、教えてもらっても良いでしょうか?」

「うん、時間がある時にでも、教えるよ」


安請け合いしちゃったかなと、後で思ったんですけどね。

まあ、色々と命の危険を感じたりもしましたが、それなりに楽しかったんで、良いかなと思いまして。

その後、少ししてから、ミサは家に帰りました。

明日の大学には、普通に行けそうみたいですね。


あと、ガミさんなんですけど、風邪のウイルスがあるかもしれないって、心配してましてね。

しょうがないんで、部屋の掃除やら、空気の入れ替えをしました。

てか、ポチがいた時といい、掃除しまくりなんですけど。

そんなわけで、明日は普通にガミさんと会えそうです。


・・・いや、むしろこのまま会わない方が良いんじゃね?

その方が、面倒ごととか発生しないし。

そんなことをふと感じた1日でした・・・。

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