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弱点は犬です(ぇ

2009/11/12(木)


病院に行ってきたヨッシーですよ(あれ?

いや、行かないつもりだったんですよ。

ポチを置いて行けない!って感じに、犬バカを演じようかと思いましたし。

でも、そんな俺の考えを読んでたのか、ガミさんとアッキーが来て、代わりにポチの世話するから~的な話になり、断れなかったんです・・・。


てことで、行ってきたんですけどね。

俺、なんと風邪じゃなかったんですよ。

いや~、バカは風邪引かないってのを、継続しちゃいましたね♪(それ、嬉しくない

てか、普通に原因不明って感じになったんで、医者と色々話して、原因を考えたんですよ。

そんで、高確率でこれだろうって感じの答えが見つかったんですよ。


くしゃみの原因。

それは・・・犬アレルギーだからだそうです。


・・・え、どうしよ?(いや、マジで

まあ、きっと違うよね~・・・と思いつつ、外にいると、くしゃみが納まるんですよ。

てことで、軽く不安に思いつつ、家に帰りましてね。


「ヨッシー、どうだった?」

ガミさんとアッキーがすぐに聞いてきました。

「ああ、別に大したこと・・・」

そこで、早速くしゃみが・・・。

うん、てか、気にしちゃったからか、さらにひどくなっちゃったよ。


「大丈夫?」

「うん、すぐ治るから」

「何か、薬もらった?」

「いや、大したことないから、いらないって・・・」

うん、てか、俺から見ても大丈夫じゃないほど、くしゃみ出てるし!


「あれ?」

とそこで、アッキーが何かに気付いた様子でしてね。

「こんなこと、前になかったっけ?」

「え?」

「あ、ほら、中学時代、学校のそばに捨て犬がいたでしょ?」

「そうだっけ?」

「途中で誰かが拾ったみたいで、いなくなっちゃったけど・・・」


まあ、普通に覚えてなかったんですけどね。

問題は、その話を覚えてるかどうかじゃなかったんです。

「みんなで給食のパンをあげたり、遊んだりしたんだけど、その時もくしゃみ、たくさんしてたよね?」

「・・・え?」

あ、何か嫌な予感がする。

「もしかして、ヨッシーって犬アレルギーなんじゃないの?」


・・・えっと、核心つかれちゃいました。

「そうなの?」

「あ~、いや~・・・」

まあ、言い訳しても、しょうがないですね。


「医者には、犬アレルギーだろうって言われたよ」

「え?」

「でも、大丈夫。そのうち慣れるだろうし・・・」

「アレルギーに、慣れなんてないでしょ?」


うん、てか、わかってます。

でも、これから一緒に生活するってことで、ポチのこと、ホントにかわいく感じられてたんです。

というより、本音を言うと、ガミさんが連れてきた時から、飼いたいって思ってました。

だから、適当に言い訳して、誤魔化そうとしたんですけどね。


「ヨッシー、飼えないんじゃないかな?」

この言葉、ガミさんが言うと、何か落ち込みますね。

いや、ガミさんだったら、ポチを大切に思う気持ちがあれば大丈夫!なんて、メチャクチャなことを言ってくれる気がしましたし。

それが、こんな風に現実的なことを言われちゃって・・・。


「いや、でも・・・」

「ヨッシーが苦しむこと、ポチだって望んでないよ」

「大げさだよ。別にくしゃみが出るだけだし・・・」

うん、てか、くしゃみが出るだけでも、辛いんですけどね。


「まあ、何か方法探すよ。例えば、頻繁に洗うとか・・・」

「ヨッシー、人じゃないんだから、頻繁に洗ったりしたら、肌が荒れちゃったりすることあるから・・・」

「じゃあ、部屋の掃除を徹底して、あとはマスクを常備してみるよ」

「目だって痒いんじゃないの?」

「だったら、ゴーグルで・・・」

「ヨッシー、もうわかってるでしょ?」


アッキーは、動物好きですからね。

アレルギーとかの話も、何だか詳しいみたいです。

そんなアッキーに何を言っても無駄ですね。


「また、飼い主を探せば良いじゃん」

「うん、僕も協力するよ!」

2人はそんなことを言って、励ましてくれたんですけどね。

てか、理解は出来てるんですよ。

でも、何か納得出来ないと言いますかね。


「アッキー、どうにかしてアレルギーを抑えられないかな?」

「ヨッシー・・・」

「アッキー、物知りじゃん?だから、ちょっと調べれば・・・」

そこで、突然アッキーが笑いましてね。


「何だよ?」

「いや、ヨッシー、珍しいね」

「え?」

「頭で考えないで、気持ちで行動してるから」


そこで、言われてみればそうだな~なんて思いましてね。

「ヨッシー?」

「ん?」

「マサのこと、まだ気にしてるの?」

てか、ガミさんはどうして、人の心の弱いとこをグサッとやるのかな~!?

まあ、この際、良いでしょう。


「どうにも出来なかったと思うけど、マサが死なないようには出来なかったのかなってのは、今でも考えてるよ」

こんなことを言うのは初めてですね。

マサが亡くなってから、とりあえず出来ることをやってみようって考えて、随分と自分らしくないことをしてきました。

その中で、マサが話していた命というものについても、自然と考えるようになってたんです。


「今、ポチを飼うことは出来ることじゃん?それで、ポチの命は救えるわけだし・・・」

「ヨッシー、何もわかってない!」

てか、ガミさんが怒っちゃったし。

「ポチを飼うこと、ヨッシーの出来ることじゃないよ」

「・・・そんなのわかってるよ。今、何とかしても、近いうちに無理が出ると思うよ」

うん、何だか自分らしくないですね。

何をここまで意地になってんだかって感じですよ。

でも、はっきり言います。


「頭で理解出来ても、心が納得しないから、2人の意見は聞かないから」


ここまで言ったら、ガミさんもアッキーも何も返してきませんでした。

「・・・私は私で何とかするから」

「僕も何かするよ!」

まあ、俺を説得することを諦めて、裏で飼い主を探したりするつもりみたいですけどね。

とりあえず、何も言いません。


「部屋を掃除して、空気も入れ替えてみるよ。それで、調子が戻るかもしれないし」

「うん、わかった・・・」

そんなこんなで、ガミさんとアッキーは帰りましてね。

てか、ポチは何となく状況が理解出来ているのか、心配してる様子でした。


まあ、何を熱くなってたんだろう?と冷静になりましてね。

とりあえず、部屋の掃除なんかをやってみた1日でした。

とはいえ、そもそもポチがいるわけですからね。

結果は予想通り、特に何も変わらずでしたよ・・・。

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