表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
224/390

マイネットワーク2

2009/11/09(月)


最近、なぜか、くしゃみがひどいヨッシーですよ。

バカは風邪引かないってことで、ここ数年風邪は引いてないんですけど、最近は涼しくなってきたし、珍しく引いちゃったかもしれないです。


さて、ポチの飼い主探しってことで、今日は年上の人に聞いて回りますよ。

てことで、ガミさんが来たんですけどね。


「ヨッシー、くしゃみ多いけど大丈夫?」

「ああ、軽く風邪気味なのかもしれない。でも、大したことないから・・・」

「うつされたら大変だし、僕は家にいるね」

そんな感じに自宅へ戻るガミさん。


・・・いや、風邪に対する防御、徹底し過ぎじゃね?

まあ、雨の日に完全なる防水仕様な格好をしてたぐらいだし、わかる気もしますけど。


そんなわけで、今日は1人で頑張るか~と思ったんですけどね。

「ヨッシー、遊ぼうよ!」

って感じに丁度やってきた、アッキーを巻き込みます(ぇ

てことで、今までの状況をサラっと伝えましてね。


「そんな面倒くさい状況になっちゃって、とりあえず知り合いに声をかけてるんだよね」

「ホントに面倒くさいね・・・」

とはいえ、今までのパターンで仕事なんかをしてる人は難しいと思います。

何かと頼りにさせてもらってるケイさんやエリさんは、この時点でアウトです。

コンビニの店長なんかもダメですね(そもそも候補に上がってたの?


てことで、まずはセキさんです。

ちゃっかり、連絡先も知ってるし、丁度良いでしょう。

「もしもし?」

「あ、セキさんですよね?実は先日、捨て犬を拾いまして・・・」


とりあえず、こんな感じで説明してみたんですけどね。

「引き取って頂けると助かるんですけど・・・」

「ああ、ごめんね。今、良い役がないか色々な劇団を回ってるところで、ちゃんと世話出来ないと思うから・・・」

うん、無理な感じですね。

てことで、早々に話を切ろうと思ったんですけど。


「どこか、良い劇団ないかな?」

「いや、自分、役者じゃないんで、知らないんですけど・・・」

そんな会話から、無駄に話が発展しちゃいましてね。

まあ、普通に面倒だったんで、

「だったら、セキさんが劇団を作ったら、どうですか?」

なんて提案をしてみたんです。


「・・・それ、良い考えだね!」

そしたら、セキさんのテンションが急上昇ですよ。

「あ、そうですか?」

「ありがとう、早速動いてみるよ!」

そんなこんなで、やっと電話が切れました。

無駄に時間を使っちゃいましたね。


さてと、次に行きますか。

「ちょっと出かけるよ」

「どこ行くの?」

「児童養護施設」

「え?」

「ケイさんの同級生がいて、知り合いなんだよ」


そんなわけで、ポチも連れて、レミさんのとこへ行きました。

「あ、ヨッシー君、いらっしゃい」

てか、アポなしだったのに、レミさんは笑顔で迎えてくれました。

「今日はどうしたの?」

「あ、実はお願いがありまして・・・」

「ヨッシーお兄ちゃん、遊びに来てくれたの!?」


おっと、子供達が集まってきましたね。

でも、今日は用件があるんで、まずはそれを伝えないとです。

「ごめん、今日はこの、アッキーお姉ちゃんが遊んでくれるから・・・」

「え!?」

そんなわけで、アッキーに子供達を任せました(ヒド

そんで、早速、話をしましてね。


「もし良かったら、ここに置いてもらえないかなと思いまして・・・」

「う~ん、あの子達の中にも動物が苦手な子がいるし、それにここみたいに人が多い場所だと、その子も落ち着かないと思うよ?」

まあ、レミさんの指摘通り、ポチは何だか怖がってるような様子ですね。

てことで、ここもダメですか。


「ごめんね」

「いえ、ポチの問題もあるような気がしますし」

そんな感じで外に出ると、アッキーが子供達と追いかけっこをしてました。

といっても、アッキーは足が遅いんで、誰も捕まえられない感じでしたが・・・。

てか、小さな子供相手に負けるなよ!


「ヨッシー、彼女変えたの?」

「え?」

とそこで、話しかけてきたのは、例の生意気な女の子です。

今日もみんなの輪に入らないで、1人でいますね。


「この前いた、ミサさんとは別れたの?」

「別れるも何も最初からミサとは付き合ってないし、それ以前にアッキーはモトカノで今は付き合ってないし」

「ふ~ん」

うわ、そっちから話振ってきたのに、興味ない感じに言うなよ!

「てか、おまえ、名前は?」

「だから、あんたに名乗る義理なんてないし」

「またそれかよ!?」


うん、てか、呼ぶ時とか不便ですし、今日は名前を調べますよ。

「ねえ、こいつの名前、何?」

てことで、近くの子に聞いてみました。

「あ~、お姉ちゃんは・・・」

「ルリ」

「・・・は?」

「私、ルリって呼ばれてるよ」

「何で、このタイミングで名乗るんだよ!?」

まあ、これで名前(というより呼び名)がわかりましたね。

彼女はルリというそうです。


「ルリ、よろしく」

一応、改めて挨拶してみますか。

「別によろしくされたくないし、そもそも呼び捨てにしないでよ」

「俺のことを散々呼び捨てにしてんだろうが!」

てか、ここまで目の敵にされてる理由が不明なんですけど・・・。

うん、ルリとは仲良くなれなそうだな~。


その後、軽く子供達と遊んで、その場を後にしました。

ちなみにポチは人見知りっぽいというか、今日は子供達に囲まれて、ビクビクしながら大人しくしてましたよ。

てか、結局、ポチの飼い主はまだ見つからないですね。


でも、最後のチャンスって感じで、寄るとこがあったんですよ。

「ここは?」

「俺の親友の家。もう亡くなっちゃったんだけどね」

てことで、マサの家に行きました。


ここに来るのは久しぶりです。

一応、自分の中で整理をつけたつもりでしたが、やっぱりマサがいないってことは悲しくて、それを実感しないように無意識で避けてたのかもしれません。

「あら、いらっしゃい」

マサの母親は笑顔で迎えてくれましてね。


と思ったら・・・

「犬かしら?」

「あ、はい」

「私、犬アレルギーなのよ」

「え、そうなんですか!?」


うん、俺とマサ、そっくりというか、様々な共通点がありましたよね。

まさか、母親が犬アレルギーというとこまで同じとは思いませんでしたけど・・・。

そんなわけで、ポチを引き取ってもらうのは無理だったんですけどね。

久しぶりに色々と話しちゃいました。

そこで、ポチのことも話しましてね。


「そう、大変ね」

「はい・・・。そもそもガミさんが拾わなければ、良かった気がするんですけどね」

「そんなことないわよ。そうしたら保健所に連れてかれちゃったかもしれないし」

「え、でも、それなら飼い主とか探してくれるんじゃないですか?」

はい、俺、知識がないと言いますかね。

保健所って、捨て犬なんかを預かって、そんで飼い主を探してくれるとこだと思ってたんです。

まあ、ガミさんが見ず知らずの人には・・・とか、色々と言ってたんで、利用しなかったんですけどね。


「ヨッシー、保健所は犬を処分する場所だよ」

「・・・へ?」

「それも、毎日たくさんの犬が処分されてるんだよ」

アッキーは険しい表情になってます。

「人の勝手な都合で、犬達に罪はないのにね・・・」

マサの母親も悲しそうにしてます。

てか、マサのことを考えたら、そうやって簡単に命を奪うなんて、悲しくなりますよね。


そんなことを軽く話して、家に帰ったんですけどね。

ちょっとこれから、捨て犬とか、保健所とか、そういったことについて、色々と調べてみようと思った1日でした。

てか、自分には関係ないってことで、知らないどころか、知ろうともしてなかったんですけど、ちょっと知るべきかと思いましてね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ