スポドリの相談
今回より、新章『親子の絆』です。
久しぶりにスポドリ&アップルが中心となる、心温まる(?)話です。
2009/10/18(日)
ピアスを開けてから、意外に日が過ぎてたヨッシーですよ。
てか、その存在を忘れるほど、ピアスに慣れてきたってことですかね。
とりあえず、今日でミサが帰るということで、駅まで送ることになったんですよ。
・・・今日もまた、俺1人で(ぇ
てか、ガミさん、いなくなるタイミングが完璧過ぎなんですけど?
そこまで、俺とミサを2人きりにしなくても・・・。
そんなことを思いつつ、外に出たらスポドリがいましてね。
「あ、兄貴・・・」
「あれ、どうしたの?」
「あ、その・・・何でもないです」
スポドリは俺がミサと一緒にいたからか、気を使ってる気配・・・って、スポドリも勘違いしてる!?
「あ、えっと、ミサを送りに行ってくるんだけど、終わったら時間あるから・・・」
「ヨッシーさん、私は1人でも大丈夫ですから、話を聞いてあげて下さい」
「え、あ、そう?」
・・・てか、冷静に考えたら、なぜに毎回、駅まで送ってたんでしょうかね?
何か、勢いというか、何となくやってましたが、普通に帰れるやん。
「じゃあ、またね」
「はい!また来ます!」
「あと、ピアスの交換、そろそろ出来ると思うけど・・・」
「あ、そうですね。じゃあ、来週また来ます!」
・・・え、来週また来るの?
まあ、そんな感じにミサと別れましてね。
「兄貴、ごめんなさい」
「いや、別に良いよ。てか、どうしたの?」
スポドリは少しだけ言おうかどうしようか迷っている雰囲気だったんですけどね。
「来週の土曜日、学校公開日なんです」
「・・・ん?」
話が唐突過ぎてついていけないぞ?
「その、親が授業を見に来るんですけど」
「ああ、授業参観のこと?」
今は、学校公開なんて言うんですね。
「てか、それがどうかした?」
と聞きつつ、予想も立ててましてね。
「親が来れないとか?」
「え?」
「みんなは親が来てくれるのに、スポドリの親だけ来ないとかかなって」
こんな予想はどうでしょう?(ちょっと自信アリ
「あ、俺の親は来ます」
外れました(グスン
「ただ、アップルの親が来れないみたいで・・・」
「え?」
あ、俺の予想、結構近かったじゃん(自信復活
「その、今まで話してなかったんですけど・・・」
そこで、スポドリからアップルのことを聞いたんですけどね。
アップルは、早くに父親を亡くしてしまい、母親と2人で暮らしてるそうです。
そんで、母親はスポドリのために毎日遅くまで働いてると。
そんな理由から、アップルの母親は学校公開日に来れないようだとか。
「アップルはそれで良いって言ってたんですけど、俺はアップルが強がってるように見えて・・・」
「なるほどね」
てか、そこで軽く笑っちゃいましてね。
「兄貴?」
「ごめん。てか、アップルと仲良くやってるんだね」
「え?」
「そうやって、アップルのことで悩んだり出来るの、良いと思うよ」
学校へ行く理由がないなんて言っていたスポドリですが、学校へ行くようになっただけでなく、友達としてアップルと関係を深めてるみたいです。
それが、ちょっと嬉しくてですね。
「明日、アップルから直接、話を聞いてみても良いかな?それで、アップルがどうしたいって思ってるのか、俺も知りたいからさ」
「あ、はい」
スポドリのために、力になってあげましょう。
そんなわけで、明日、学校が終わった後に、会うことにして別れました。
と、そこで電話が鳴りましてね。
普通にミサからです。
まあ、とりあえず出ましてね。
「もしもし?」
「あ、ヨッシーさん?」
「どうしたの?」
「道に迷ってしまったんですけど・・・」
・・・ぇ?
てか、何度も来てるんだから迷うなよ!
てことで、電話で場所を確認しながら、何とかミサのとこまで行きましてね。
とりあえず、全然違うとこにいたし!
「ごめんなさい・・・」
「ミサって方向音痴?」
「いつもはヨッシーさんが一緒なので、安心して道を覚えていなかったのかもしれません」
いや、その理由おかしいって。
そもそも、駅から家まで、1人で来たことは何回かあるやん!
何で、駅から家は行けるのに、家から駅だと迷うんだよ!?
そんなことも思いつつ、とりあえず駅まで送りましたよ。
その後、家に帰ったらガミさんがいたんで、スポドリのことを報告しました。
まあ、アップルが相手だと、ガミさんの方が良いかと思いましてね。
「うん、僕も行くよ!」
てことで、明日、ガミさんも来てくれるようです(狙い通り
そんなわけで、勢いで安請け合いしてみたけど、実は面倒なんじゃね?と今になって思った1日でした(ぇ
いや、だって、親が忙しくて来れないってのは、どうしようもないでしょ?
まあ、明日考えましょう・・・。