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謝罪の言葉

2009/10/16(金)


ジャンピング土下座の練習をして、膝を強打したことがあるヨッシーですよ。

てか、普通にあれ、すごいよね。


さて、今日は昨日決めた通り、ヒロのとこへ謝りに行きます。

てことで、今日の暦を調べますか(ぇ

いや、昨日、大安がどうこうってことを、ガミさんが言ってたじゃないですか?

だから、気になっちゃいましてね。

てことで、調べたところ・・・今日、大安じゃん!


・・・むしろ、昨日、大安じゃなくて、仏滅だし。

ガミさん、普通に間違ってたんじゃん・・・。

まあ、所詮、気持ちの問題ですよね。


ちなみに、ガミさんとミサはついてくるだろうなと予想してたんですよ。

「ヨッシー、頑張って!」

「きっと上手くいきます!」

激励して、送り出してくれました。

って、今回はついてこないようです。

まあ、俺的にも1人の方が良いと思ってたしね。


てことで、俺1人で、ヒロのとこへ向かいました。

ちゃんと調べて行ったんで、ヒロの家にはすぐ着きましたよ。

俺の家と同じように、小さなアパートだったんですけどね。

とりあえず、何回も深呼吸をして、気持ちを落ち着けてつつ、やっぱりどうしようと考えたり。


でも、今日はノープランでいくと決めましたしね。

半ば勢いで、チャイムを鳴らしました。

少しの間、誰も出てこなくて、留守かな?なんて感じに思ったんですけどね。

・・・ドアが開きました。


てか、会うのは当然、久しぶりです。

「ヨシ君?」

「ああ、ヒロ・・・久しぶり」

でも、お互いに相手のこと、すぐにわかりました。

そういえば、ヒロは俺のこと、ヨシ君って呼んでましたね。


「驚いた・・・。どうしたの?」

とりあえず、ここに来れた経緯を話そうかなとも考えたんですけどね。

1番に言うべきことを言うことにしました。


「ヒロ・・・ごめんなさい!」

本当は、もっと色々と言うべきだったと思います。

でも、そうしたら、言い訳みたいになってしまいそうで、これしか言えませんでした。

ヒロは驚いてるのか、そもそも許す気がないのか、しばらく黙ってました。

まあ、長く感じただけで、実際はしばらくと言うほど、長くなかったのかもしれませんけど。


「ヨシ君、顔上げてよ」

ヒロにそう言われて、恐る恐る顔を上げましてね。

そしたら、ヒロは・・・笑ってました。

「急に来たと思ったら、いきなり頭を下げられて、あたし、どうしたら良いかわからないよ」

「あ、ごめん」


まあ、その通りだよね。

「それに、あたしはヨシ君に謝ってもらうこと、何もないよ?」

「いや、そんなことないだろ!?」

思わず、感情的になっちゃいました。


「俺、ろくに好きでもないのにヒロと付き合って、それでヒロを傷付けて、だから、ヒロは・・・自殺しようとまでしたんでしょ?」

こんなこと、聞いて良かったのかな?って、言ってから思いました。

でも、聞かずにはいられなかったのも事実です。


ヒロは当然、困ったような表情を見せましてね。

「あたしがあんなことをしたのは、ヨシ君のせいじゃないよ?」

「いや、俺、恋人だったわけだし、もしもヒロが何か悩んでたんだとしたら、力になれたはずだし・・・」

そこで、ヒロが笑いましてね。


「ヒロ?」

「ヨシ君、昔と変わらないね」

「え?」

「自分のことを過小評価して、出来ないって決め付けてしまうのに、振り返ったら、全て出来たことにして後悔してるから・・・」


ヒロの言葉で思い出しました。

あの時、俺はヒロが何か悩んでることに気付いて、でも、自分には何も出来ないと決め付けて、何もしませんでした。

それを今、出来たのにしなかったなんて後悔してるのは、普通に的外れな気がします。


「あたし、両親と仲が悪いんだよ」

「え?」

「あの時は進路のことでケンカになって、ひどいことを色々言われて、それで自暴自棄になっちゃっただけだよ」

ヒロは優しい表情になってました。


「結局、今も仲は悪くて、家出もしてる状態だけど、あたし、好きなことが出来てるから、楽しいよ」

「ああ、舞台やってるらしいね」

「え?」

「知り合いから聞いて・・・それで、ヒロのこと知ったから、謝りたいと思ってさ」


大分、省略してる気もしますが、間違ったことは言ってないでしょ。

「だったら、はっきり伝えた方が良いね。ヨシ君のせいじゃないから、そんなに悩まないで」

「え?」

「あたしのせいで、ずっと悩んでたんでしょ?」

「いや、別に・・・」

「ヨシ君、昔と変わらないね」


・・・いや、それさっきも言われたんですけど?


「自分の弱さを見せてくれないところとか、今もなんだね」

「えっと、ごめん」

「ううん、謝らないで。ただ、少し心配になったから」

「そっか、ありがと」


てか、俺のせいで今もヒロが悩んでるんだとしたら、何とかしてあげたいとか、そんなことも考えてたんです。

それなのに、むしろ俺の方が元気付けてもらってるなんて、かっこ悪いですね・・・。


「でも、来てくれてありがとう」

「いや、何も出来てなくね?」

「そんなことないよ。あたしもヨシ君のことを気にしてたから、こうして会えて安心したよ?」

「・・・ありがと。俺、ヒロが元気そうで安心した」

「あ、今度、舞台見に来てくれると嬉しいな。あと、時々会って話もしてみたいな」

「わかった、考えとくよ」


そんなわけで、最後に連絡先だけ交換して、ヒロと別れました。

俺は何だか、拍子抜けと言いますかね。

長年、悩んできたことがバカらしいというか、こんな感じにあっさりと解決するもんだったんだなって思いました。

とはいえ、用事も済んだし、帰るか~と思い・・・振り向いたとこで物陰に隠れるアッキーの姿を発見(ぇ

てか、尾行してたのかよ!?


てことで、ダッシュで捕まえましてね。

「いや~、偶然だね」

「明らかについてきてんじゃん!」

「ごめんごめん」

と言いつつ、アッキーは反省してない様子。

とはいえ、怒らないでおきますか。


「心配かけたみたいだけど、案外あっさりと解決したよ」

「私、言ったじゃない。あまり気にしてないはずだよって」

「ああ、確かにアッキーの言う通りだった」

そこで、アッキーは少しだけ真剣な表情になりましてね。


「ヨッシー、ごめん」

「え、何がだよ?」

「その、色々な人と付き合ってたとか、武勇伝みたいにして、自慢してると思ったから・・・」

「そんなの、自慢にならないだろ」

「うん・・・ヨッシーがこのことで悩んでるなんて、知らなかった。ヨッシーのこと、傷つけちゃったよね?」


・・・軽くキャラが変わってね?

まあ、気にせずいきますか。

「別に気にしてないよ」

「それなら良かった」

「でも、何であんなこと言ったわけ?」

「え?」

「何か理由があるんでしょ?」


冷静に考えたら、俺のことをカミングアウトした理由を聞いていないですからね。

でも、アッキーは少しだけ考えた後、

「別に~」

と言うだけでした。

って、そこ隠すのかよ!?


そういえば、もう1つだけ、気になってることがありました。

「何で、今回の件で、こんなに協力してくれたわけ?」

アッキーが店のお客さんから、話を聞いてくれなければ、ヒロを見つけ出すことは無理だったと思います。

だからこそ、その理由が気になりましてね。

まあ、これも答えてくれない気がしますけど。

と思ったら、答えてくれました。


「1つは、ヨッシーが悩んでるって知って・・・それなのにひどいこと言っちゃったから、それでかな」

「ああ、そっか」

「あと・・・これは、ガミさんから話を聞いて出来た理由なんだけどね」

アッキーは少しだけ笑いましてね。

「ヨッシーと、学生時代の話がしたかったの」

「え?」

「ヨッシー、過去を振り返りたくないからって理由で、私とも距離を置いてたんでしょ?」

ガミさんに話すと、こんな感じに筒抜けになるんですね(今更ですが覚えておきます


「どんな形でも解決したら、学生時代の時みたいになれるかなって思って・・・」

「いや、てか、アッキー、俺のこと振ったのに、何を今更・・・」

「もう、いつまで経っても気付かないから言うけど、私は振ってないからね!」

・・・え?


「何だよ、それ!?学校変わったら、あまり会えなくなるからって・・・」

「今までとは違った関係にしたいって言おうと思ったの!」

「・・・どういうこと?」

「私達、付き合ってても、友達と何ら変わらない関係だったでしょ?だから・・・恋人みたいな関係になりたいって言おうと思ってたの」

軽く顔を赤くするアッキー。

いや、アッキー、そんなキャラじゃなかったでしょ・・・。


「それなのに、ヨッシーが別れ話って勘違いして・・・」

「いや、だったら言ってくれよ!」

「言えるわけないでしょ!わかった、別れようなんてあっさり言われてさ!」

・・・何か、俺、やっちまってたんだぜ!(空元気で誤魔化し中


「てか、普通にごめん」

「もう良いよ」

アッキーはそこで、少しだけ、間を空けましてね。


「私、ヨッシーのことが今でも好き」

「・・・はぁ!?」

「何よ、その反応!?」

「いや、だって・・・」

「あ、今日は最後まで聞いてよ!」


まあ、色々と言いたいことはありますが、アッキーの話を聞きますか。

「だから、友達になって下さい」

「・・・へ?」

今って、友達宣言の告白をするのが流行ってるんですかね?(ないと思います


「ガミさんみたいな告白するなよ」

「あ、勘違いしないでよ?」

「何が?」

「ガミさんは、一生友達でって感じだったけど、私は友達からって意味だから」

「・・・同じじゃね?」

「もう良い」


うん、何か怒られた気がしますが、気にしませんよ。

「あ、アッキー?」

「ん?」

「ホントにありがと」

「どういたしまして」


そのまま、アッキーと一緒に帰りましてね。

家に着いたら、ガミさんとミサに報告して、そしたら、2人ともメチャクチャ喜んでました。

まあ、俺はというと、長年悩んでたことがあっさりと解決してしまったわけで、ぽっかりと穴が開いた感じと言いますかね。

何だか、変な気分です。


・・・でも、スッキリとした気分でもある1日でした。

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