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1番の面倒ごと

2009/10/02(金)


すっかり秋ですね~ってことで、秋は結構好きなヨッシーですよ。

まあ、自分が生まれた季節を好きになるってのは、よくあることだと思いますけど。


それはさておき、今日はガミさんの好きな人を見に行くことになってます。

てことで、夕方ぐらいにデパートに向かいました。

ちなみに、デパートというと、中に楽器屋がある例のデパートのことだと思ってたんですけど、そことは別のデパートでした。

一応、家から行く時は逆を目指す感じで、そこも別の駅の近くなんですけどね。

てか、この辺りに来るのは久しぶりだ~。


まあ、そんなことよりガミさんの好きな人はいるかな~?と捜してみましてね。

「もしかして、あの人?」

アクセサリーを売ってる人、見つけましたよ!

「うん、あの人だよ!」

おお、ガミさんの好きな人、早速発見です!


てか、ガミさんのことだから、何かすごい人を想像してたんですが、思ったより普通な感じです(軽く失礼

帽子を深々とかぶってるんで、ちゃんと顔は見えないんですが、まあ、キレイな気はしますし。

「どうする?話し掛けてみる?」

「どう話し掛ければ良いかな?」

「別に、適当で良いんじゃない?」

今までのガミさんを見る限り、適当じゃダメだと思いますけど、考えるのは面倒ですからね(ぉぃ


「なんだったら、俺も一緒に行こうか?」

「いや、1人で頑張るから、ヨッシーはここで見ててよ」

お、ガミさん、いよいよ話し掛けるみたいですよ。

とりあえず、大きく深呼吸をして、向かいました。

よし、俺は近くで様子を伺いますかね。


「・・・こんにちは」

「どうぞ、見てって下さい!」

「あ、その・・・恋人いますか?」

いや、いきなり核心に迫り過ぎだよ!

向こう、困ってる感じだし!


てことで、少しだけ気まずい雰囲気が・・・。

まあ、もう少しだけ見ますか。

「アクセサリーって、かっこ良いよね!僕も好きだよ!」

あ、何か機嫌を取れるような話題をチョイスしましたね。

「アクセサリー付けてないのに?」

「あ・・・」

おっと、痛いところを突かれました。

てか、ガミさん、アクセサリーとか興味なさそうだし、この話題は無理じゃね?


「僕のことはガミさんって呼んで!」

いきなり自己紹介かよ!?

てか、予想通り、ダメな感じですね。

そんなことを考えてたら、突然ガミさんが俺の方に来ました。


「見てないで助けてよ!」

「見てろって言ったのは、そっちじゃん!」

まあ、このままじゃ、しょうがないんで、俺も参戦しますか。

てことで、ガミさんと一緒に行きましてね。


「ごめん、この人、人見知りだから、克服するために色々な人に話し掛けてるんだけど・・・」

咄嗟だったんで、下手な言い訳になってますが、気にしません。

てか、俺が来たとこで、何を話せば良いんだか・・・。

そんなことを考えてたんですけどね。

向こうから話し掛けてきてくれたんですよ。


「ヨッシー?」

・・・ん?

俺、名乗ったっけ?

ガミさんが俺の紹介をしたとか?

「わかんない?」

そこで、彼女が帽子を取りましてね。


「・・・アッキー?」

「良かった、覚えててくれたんだ?」

「そりゃ、覚えてるけど・・・」

てことで、普通に知り合いでしたね・・・。

てか、ガミさんは今までも様々な面倒ごとを持ってきました。

でも、今回は今までで1番の面倒ごとかもしれません・・・。


「2人、知り合いなの!?」

「ああ、まあ・・・」

そこで、アッキーは軽く笑いましてね。

「元恋人・・・で良いんだよね?」

「別に聞くまでもないんじゃね?」

「付き合ってたの!?」

ガミさんはテンション上がりまくりなんですけどね。

俺は下がりまくりですよ・・・。


前にサラッと書いた気がしますが、アッキーとは中学生の時に付き合ってました。

きっかけは友人の紹介だったんですけどね。

ただ、中学を卒業する時に、学校が変わるとあまり会えなくなるとか、そんな話になり、振られた形です。

そんで、別れてからは1度も会ってないと。

うん、普通に気まずいですね~。


「ビックリした。もしかして、この辺りに住んでるの?」

「まあ、近くだけど・・・」

「私も、この近くなんだよ」

何か話が盛り上がりそうですが、ここは適当なとこで帰るか・・・。

と思ったんですけどね。

その選択は残念ながら出来ないんですよ。


「僕、ヨッシーの大親友で、ガミさんって呼んで!」

なぜなら、ガミさんがいるから・・・。

てか、大親友って何だよ!?

「初めまして・・・」

アッキー、明らかに引いてるし。

う~ん、早く帰りたい・・・。

あ、別にガミさんを置いて帰れば良いのか!(マテ


「俺、用事あるから帰るね。あ、アッキー?ガミさん、結構面白いから、少し話してみれば?」

よし、ガミさんのフォローもしたし、退散しましょう。


「あ、ヨッシー?」

ただ、アッキーに呼ばれて、思わず足を止めちゃったんです。

「良かったら、携帯の番号、教えてよ」

そんで、止まらなきゃ良かったと後悔しました・・・。


「え、何で?」

「たまには昔話するのも面白いじゃん」

「いや、別に良いし・・・。あ、ガミさんと交換すれば良いじゃん!」

「僕、携帯電話持ってないよ?」

・・・そうでしたね。

てか、モトカノと今更、連絡先を交換するなんて、ありえなくないですか?


てことで、

「えっと、ごめん、携帯の電池が切れてるみたい。あと、ホントに用事あるから帰るね!」

当然、嘘ですけどね。

そんな感じに退散しました。


まあ、ガミさんを残して帰ったわけですが、あとは適当にやってくれるでしょ。

・・・なんて期待をしちゃ、いけませんでしたね。


少しした後、ガミさんが来ましてね。

「ヨッシー、少しだけアッキーと話せたよ!」

「ああ、良かったね・・・」

「あと、明日、家に遊びに来るって!」

「そうなんだ?」

・・・って、ここに来るってことじゃん!


「何で、そんな話になったの?」

「ヨッシーと知り合ったきっかけを聞かれて、隣に住んでるって言ったら・・・」

てか、アッキーが無駄に俺と関わろうとしてません?

俺、何か恨まれるようなことしたかな・・・?


「ヨッシーのおかげで、仲良くなるきっかけが出来たよ!」

ついでに、ガミさんは普通にアッキーを狙ってる感じですし。

「てか、俺のモトカノでも良いの?」

自分は友人のモトカノと付き合うって、あまり想像出来ないんですよ。

元から知り合いだったとかならまだしも、ガミさんの場合はアッキーと直接的な接点がないし。


「良いに決まってるじゃん!ヨッシーと付き合ってたってことは、確実に良い人だから!」

・・・うん、ガミさんは、そんな発想の人でしたね。


てことで、何だかアッキーと関わることになりそうなフラグを感じた1日でした。

ホント、面倒なことになってきましたね・・・。

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