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お誘いですか?

2009/09/18(金)


シンコペーションを覚えたヨッシーですよ。


はいはい、今きっと、何それ?ってなってる人、いますよね~。

まあ、簡単に言うと、音楽に関する、リズムの話なんですけどね。

え、何で、こんな話をしてるかって?

そんなの、ギターが上達してきたって、自慢したいからですよ(オイマテ

あ、ごめんなさい、まだまだ下手なんで、身の程をわきまえます・・・。


さて、色々と解決したし、もうトラさんも来ないだろうと思い、公園でギターの練習をすることにしたんです。

てか、自分は弾き語りとなると、やっぱり苦手で、単にギターをジャカジャカと弾くだけになっちゃうんですよ。

そんな中、俺が何か演奏すると期待してるのか、時々足を止める人がいると、申し訳なくなりますね。

まあ、シンコペーションは出来るようになったんですけどね!(それ、拘るね


「ヨッシー!」

ちなみに、今日は1人で練習してたんですけどね。

途中でガミさんがやってきました。

「やっぱり、ここにいたんだね」

「こんにちは」

てか、一緒にトラさんがいるし!


何か、うちらに話があるとのことで、トラさんは来たみたいです。

何の話か、全く見当が付きませんけどね。

とりあえず、聞いてみましょう。


「まず、2人ともありがとう」

「え、何がですか?」

いきなり礼を言われても、謎です。

「2人のおかげで、会社を興そうと思えた」

「・・・いや、何もしてないですよ?」

そこで、トラさんは笑いましてね。


「俺はずっと、仕事について悩んでいたんだよ。自分のしたいことがあって、でも、仕事は、お金のためにしないといけないことだった」

確かに仕事は義務でもありますもんね。

「でも、君達は仕事をしないといけないなんて考えを見せなかった」

「いや、全くないわけじゃないですよ?」

「就職活動も何もしてないのに?」

トラさんの質問に答えられないですね・・・。


「ただ、そのおかげで、仕事に対する考え方が少し変わったよ。生活のためだけでなく、したいこととして仕事をしようと思えた」

「そうですか・・・」

「まあ、自由に過ごしてる君達を見ていたら、何をやっても良い気になったしね」

そこ、少しだけ皮肉に感じましたが、まあ、しょうがないですね。


そこで、トラさんは少しだけ表情を変えました。

「ガミさんは家の仕事を引き継ぐと言っていたけど、君は何の予定もないのかい?」

「あ、はあ・・・」

これはまた、説教される気配ですね。

てことで、どうにかして逃げようかなと思ったんですけどね。


「だったら、いつか仕事する気になった時、俺の会社に来てほしい」

「え?」

「もっとも、無事に自分の会社を持つことが出来たら、という条件付きだけどね」

少しの間、意味が理解出来ませんでした。


「え、冗談ですよね?」

やっと出た言葉は、そんなもんです。

「この前、君にツールを作ってもらったけど、本当に良く出来てたよ」

「いや、簡単に作っただけですし・・・」

「確かに荒もあったけど、短期間で、あれだけのものが作れるというのは、大した実力だよ」

てか、トラさん、随分とヨイショしてきます。

もしかしたら、俺の気分を良くして、この後、騙すつもりなのかもしれませんね(疑い深いよ


まあ、その後も色々と話をされて、そんな気配もなくって感じだったので、

「じゃあ、機会があったら・・・」

とだけ答えておきました。


「じゃあ、俺は明日から忙しくなるし、こうやって会うのは最後になるかもしれないね」

「トラさん、頑張って下さい」

「いつでも遊びに来て下さい!」

いや、遊びに来て下さいはおかしいだろ!

こうやって会うのは最後って言ってんだしさ!


そんな感じに別れを言って、トラさんは帰ろうとしたんですけどね。

「そうだ、ヨッシー?」

「はい?」

「君のギターの音、ガミさんの言う通りだよ。聞いてて心が穏やかになる、キレイな音だ」

・・・いや、絶対俺のこと、騙そうとしてるって!(疑い深いって


そんなこんなで、トラさんと別れました。

てか、トラさんから意外な誘いを受けましたが、自分が仕事をするなんて、全く考えられないですね。

でも、いつか何かのきっかけで、トラさんのように仕事する意味を見つけられればな~と思った1日でした。

そんな日が来ることはあるんですかね・・・?

今回で仕事をテーマにした、『仕事する意味』は終了です。


作中では、お金のために仕事するという事に対して、否定的な意見が書かれていますが、それも立派な『意味』です。

ただ、それだけでは自由な時間を売って、そうして失った時間を買い戻すといった、変な錯覚を感じる事が出てきてしまうかもしれません。

そんな時、トラさんのような別の『意味』を探して頂ければと思います。

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