取材させてもらいます
2009/09/12(土)
コンビニの募金箱に時々入ってる紙幣を見ると、感動するヨッシーですよ。
自分は数円の小銭程度しか入れないですしね・・・。
さて、今日はガミさん宅で適当に遊んでたんですけどね。
途中でお客さんが来ました。
「今日、暇か?」
来たのはケイさんと、
「久しぶりね」
花火を見に行く時、お世話になったライターのエリさんです。
普通に久しぶりですね~。
てか、そもそも何で来たの?って思いましてね。
「今日はどうしたんですか?」
「ヨッシー、この前、話しただろ?」
「え?」
「機会があれば、試しに仕事するのも悪くないって」
あ、確かに言いましたね。
「ケイから、その話を聞いて、それなら私の仕事を手伝ってもらおうと思ったのよ」
「え?」
「アシスタントみたいなものよ。だから、すぐに支度して行くわよ」
・・・急過ぎるって!
「いや、今日は・・・」
「ヨッシー、貴重な経験だと思うし、行ってきなよ!」
いやいや、ガミさんの行ってこいオーラが強いんですけど・・・。
てか、ガミさん、今回はついてきたりしないんですね。
いつもなら、僕も行く!って感じに言ってくるんですけどね。
まあ、ガミさんの言う通り、良い経験かもしれないです。
丁度、トラさんの件で、仕事について考えることが多少あるし、これがきっかけで、何か出来ることが見つかるかもしれないですしね。
てことで、支度した後、家を出ました。
「エリ、頼んだ」
ちなみに、ケイさんは家までの案内役だったみたいで、仕事に戻るようです。
「もうすぐ、プロポーズする予定だって、こっそり伝えてあげるわよ」
「おい!」
よくわかりませんが、今日もまたケイさんは、からかわれてるようですね。
そんで、ケイさんと別れた後、エリさんが運転する車に乗り、出発です。
「そういえば、心霊関係の取材ですか?」
「あ、違うわよ。この辺りの時事を載せたホームページがあるんだけど、そこに載せる記事を作るの」
・・・そんなホームページがあることを知らなかったですね。
てか、心霊とか好きだし、軽く期待してたから、ちょっと残念だったり。
「たまには地元のことを書いてみたいと思ってたのよ。そうしたら、丁度良いネタが入ったの」
「ネタ?」
「まあ、行けばわかるわよ」
そんなことを話しながら、すぐ目的地に着きましてね。
そこは何か幼稚園とか、保育園みたいな場所でした。
ただ、中にいる子の年齢が、バラバラな感じというか、すごい小さい子も入れば、中学生ぐらいに見える子もいるって感じです。
「エリちゃん、よく来てくれたね」
そんなことを言いながら、エリさんと同い年ぐらいに見える人が出て来ました。
「レミ、久しぶり」
「うん、久しぶりだね」
「彼はヨッシー」
「ヨッシー君、初めまして」
「あ、レミ・・・さんですか?初めまして」
・・・てか、ヨッシーって部分、華麗にスルーされましたね。
それより、俺の周りにいる人、本名で呼んでくれる人がいないんですけど!
そんなことを感じつつ、エリさんとレミさんが話し出しましてね。
「そういえば、ケイがレミに会いたがってたよ」
「え?」
「たまには遊びにでも誘ってみたら?」
「でも、この前、ケイ君に会ったよ?」
「この前っていつよ?」
「えっと・・・」
「もう、とりあえず週に2回は会うようにしなさい」
「そんなの無理だよ・・・」
てか、このレミさんって人が、ケイさんと両思いの人みたいですね。
この前、エリさんから話を聞いて、ちょっと気になってたんですが、おっとりとした感じで、個人的には好印象な人です。
それより、ここはどこ?と思いまして、周りを見たんですけどね。
「あ、2人とも、中に入って」
結局、よくわからないまま、中に通されました。
とりあえず、中は部屋がいくつもあったりして、寝泊りも出来る感じですね。
そんなことを確認しつつ、部屋に案内されると、座らされましてね。
「飲み物は麦茶で良い?」
「あ、ありがとうございます」
レミさんは麦茶を入れた後、椅子に座りました。
「あの、ここって何なんですか?」
「あれ、エリちゃん、話してないの?」
レミさんは少し笑いましてね。
「児童養護施設よ」
「え?」
聞き慣れない言葉だったんで、戸惑っちゃったんですけどね。
「前は孤児院って呼ばれていたんだけど、その方が馴染みがあるかな?」
「あ、はい・・・」
てか、もっと早く気付くべきでしたね。
ここは、様々な理由で、親と一緒に暮らせない子供達が集まっているそうです。
こういう場所があるというのは知ってたんですけど、当然来るのは初めてですし、そもそもここにあるってことも知らなかったですね。
てことで、軽くですが、ここのことを色々と教えてもらいました。
そんな感じで、しばらく話しましてね。
「それで、そろそろ例の話を聞かせてくれない?」
途中で、エリさんが本題に切り替えました。
てか、切り替えの仕方、メチャクチャ上手かったんですよ。
丁度、話が途切れた、ジャストタイミングって感じでしたし。
さすが、プロは違いますね~(プチ感動
「ああ、そうだね。忘れてたよ」
「ちょっと、今日は、あしながおじさんの話を聞きに来たのよ?」
・・・あしながおじさん?
まあ、レミさんから話を聞きましてね。
この児童養護施設に、少し前から匿名の募金があるそうです。
それは、不定期に来るそうですが、既に合計金額としては100万を超えているとか。
そして、その募金をしてくれている人を例の話から取って、あしながおじさんと呼んでいるそうです。
てか、そんなことが現実に、しかも身近にあるんですね!
「あしながおじさんの正体に心当たりはないの?」
「うん、ケイ君にも調べてもらってるんだけどね」
エリさんはボイスレコーダーで録音しつつ、メモも書いてます。
ちなみに俺は手ぶらです。
ええ、やる気ない感じですね・・・。
まあ、色々と話を聞いてから、後にすることにしましてね。
部屋を出て、そのまま外へ向かいました。
「話、聞かせてくれて、ありがとう。助かったわ」
「どういたしまして。エリちゃん、また遊びに来てね」
「あ、だったら、早速明日も来て良いかしら?子供達の話も聞いてみたいんだけど・・・」
「そう?別に私は構わないよ?」
そのまま、エリさんとレミさんが雑談を始めましてね。
俺は暇だな~ってことで、一足先に外に出ました。
そしたら、子供達が集まって来ましてね。
「お兄ちゃん、誰?」
「ああ、えっと、レミさんの知り合いの知り合い」
「え?」
「う~ん、とりあえず暇人」
「じゃあ、遊んでよ!」
「え?」
一瞬、困ったんですけどね。
まあ、やることないしってことで、何故か鬼ごっこをすることになりました。
そんで、ジャンケンに負けちゃいまして、最初は俺が鬼です。
てことで、10秒数えましてね。
さてと・・・ジョギングで鍛えた俺のスタミナを見せてやる!(マテ
タッタッタ・・・よっしゃ捕まえた!
すかさず逃げる!
とりあえず、メチャクチャ集中狙いされてますが、普通に逃げ切れますね。
ハハハ、俺の足の速さをなめるなよ!(あなた、悪ですね
そしたら、何かにつまずきましてね。
普通に転んで、そのまま鬼に捕まっちゃいましたよ。
てか、後を見ると、明らかに足掛けをしてきたやつがいるし!
「怪我なかったから良いけど、危ないだろ!」
とりあえず、服が汚れた程度で、ラッキーなことに怪我はなかったんですけどね。
俺に足掛けをしてきた、中学生ぐらいに見える彼女は軽く睨んできまして、
「子供相手に本気になるんじゃないよ」
「あ・・・ごめんなさい」
俺、10歳近く離れてそうな子に説教される、ダメな大人ですね・・・。
てことで、その後は手抜きな感じで遊びました。
でも、子供って無駄に元気じゃないですか?
なので、途中からは普通に疲れちゃいましたよ。
まあ、エリさん達の話が終わったみたいで、そこで帰ることにしたんですけどね。
「お兄ちゃん、もう帰っちゃうの?」
「あ、明日また来るよ」
エリさんも明日また取材するって言ってましたしね。
てことで、明日も遊びに行くことにした1日でした(取材はどうした?