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攻めますね~

2009/08/19(水)


交通事故にあった時より、今の方が病院へ行く頻度が多いヨッシーですよ。

この際、ガミさんみたいに友達作りって目的を持とうかな(やめなさい


さて、昨日の話から、みーちゃんが誰かに勇気を与えるのを手伝うことになってます。

てことで、病院へ向かったんですよ。

てか、みーちゃんから軽くしか話を聞いてないんで、どんな人に対して、勇気を与えたいと言ってるのか、不明なんですけどね。

まあ、百聞は一見に如かずって言うし、会えばわかるでしょう。


病院に到着し、みーちゃんは少しだけ考えている様子でしてね。

「病室、どこかわからないんだ・・・」

「え、てか、どこで会ったの?」

「リハビリする所で会ったよ」

「だったら、とりあえず、そこに行こうよ」


ガミさんやミサも俺と同意見でして、早速向かいました。

そこは平行棒みたいのがあったりする、まあ、前にテレビなんかで見たような場所でした。

そんで、みーちゃんはキョロキョロと中を見回しましてね。

「いた」

「え、どれ?」


みーちゃんの言う人は、右腕を怪我しているらしい、男の子でした。

まあ、ゆっくりと腕を動かす練習をしているようなんで、怪我してたって過去形で言うべきかもしれませんけどね。


ただ、男の子は、すぐに腕を止めちゃいましてね。

「もう今日はいいよ」

「え、始めたばかりだよ?」

その男の子は看護士とそんな話をしてます。

なるほど、彼はリハビリに対してやる気を持っていない感じです。

みーちゃんは、そんな彼を応援したいって気持ちを持ってるようですね。

さてと、とりあえず、どう話し掛けましょうか・・・。


「あーくん、ちゃんとリハビリやらないとダメだよ!」

あ、ガミさん、普通に話し掛けてますね~って、知り合いかよ!?

いや~、いつもながらフラグ回収率の高い人です。

知り合いになりたいと思った人とは、既にガミさんが知り合ってるというわけですよ。


「ガミさん、その子、知り合いなの?」

「うん、この前会ったんだよ」

そういえば、この前、マサの見舞いに来た時、寄るとこがあるなんて言って、どっか行っちゃいましたが、彼がいたからなんですかね。


「じゃあ、ミサも知ってるの?」

あの時、ミサも一緒に行ってましたからね。

きっと、ミサも・・・

「いえ、私は会ったことないので・・・」

「あ、そう・・・」

・・・他にも同じような感じの人がいそうですね。

てか、病院って、そんなに友達出来るものなの?


あ、ちなみに、ガミさんがあーくんと呼ぶ彼ですが、

「ガミさん、今日は何?」

ガミさんに対する反応は、前のスポドリに似てますね。

簡単に言うと、うざがられてるってやつです。

てか、それって軽く困るし。

うちらまで、うざい人って思われる可能性高いじゃん。


てことで、ここは慎重に・・・

「あーくんに勇気を与えたいって言ってる子がいて・・・」

「大胆過ぎるよ!」

てか、何だってこんなに攻めるわけ?

サッカーで例えるなら、ゴールキーパーまで前線に行ってる感じでしょうね。


「僕に勇気を与えるって・・・」

あーくんは困ったような表情で、みーちゃんに目をやりました。

そして、みーちゃんは顔を下に向けたまま、

「何でもないよ!」

そのまま、車椅子を動かして行ってしまいました。


とりあえず、あーくんが不思議そうに見てましたが、みーちゃんを追い掛けましょう。

そんで、すぐに追い付きましてね。

「みーちゃん、大丈夫?」

「うん・・・」

てか、みーちゃん、明らかに不機嫌です。

まあ、当たり前ですよね。


そこで、あーくんに構っていたのか、少し遅れてガミさんとミサが来ました。

てか、ここはガミさんに謝らせましょう。

どう考えてもガミさんが悪いですからね。


「ガミさん、みーちゃんに言うことあるでしょ?」

「あ、うん」

ガミさんは真剣な表情になりましてね。

「みーちゃん、あーくんのこと、好きなの?」

「いや、謝れよ!」

てか、さっきの下りだけじゃ、そんな風に見えなかったし。


と思ったら、みーちゃんが顔を真っ赤にしてます。

・・・って、ガミさんの言ったとおりってこと!?

「みーちゃん、もしかして初恋?」

「お兄ちゃん、デリカシーないよ!」

ミサが止めたんですけどね。

遅かったみたいです。


「ガミさんなんか大嫌い!もう来なくて良い!!」

怒った様子で、みーちゃんは行ってしまいました。

「あ、私、一緒に行きます!」

1人で帰らせるのは危ないですからね。

ミサが追い掛けて行きました。


さてと・・・

「みーちゃんに嫌われちゃった・・・」

ガミさんはショックを隠し切れない様子です。

てか、前にもこんなことあったよね。

自業自得だし、俺は何も言いませんよ。


そんなこんなで、ガミさんを連れて家に帰り、しばらくしたらミサが家に来ました。

「みーちゃんの様子はどうだった?」

「とても残念がってました」

「そういえば、とりあえず、ガミさんは落ち込んでる感じだったよ」


てか、久しぶりに会ったのに、悪いことしちゃいましたね。

まあ、悪いことをしたのはガミさんだけですけど。

「ヨッシーさん?」

「ん?」

「さっき、みーちゃんと話しまして、明日もまた行こうということになったんです」

「そうなの?」

「だから、一緒に来てくれませんか?」


・・・こんな風に誘われたら、断れないですよね。

てことで、明日、改めて病院へ行くことにした1日でした。

明日は上手くいくといいな~。

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