表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
135/390

俺とマサの演奏会

2009/08/12(水)


突然ですが、演奏会の告知をさせて頂くヨッシーですよ(ぇ

まあ、多分、このブログを載せる頃には終わってますけどね(ぇぇ

てことで、タイムスリップ出来る方、是非、来て下さいね!(ぇぇぇ


まあ、今日は昨日書いた通り、マサに演奏を聞かせよう!てことになってます。

なので、ギターを持っていったんですけどね。

ただ、問題があります。

目を覚ましたとはいえ、マサは昨日まで容態を崩して、意識不明の重体って感じでしたからね。

当然、庭に出る許可なんて、下りるわけがないんです。


とりあえず、マサの病室に行くと、スポドリとアップルがいました。

てか、2人はマサが昨日、目を覚ましたことを知らなかったんで、メチャクチャ喜んでましてね。

それは、さておき、どうするかってやつです。

俺の演奏、聞かせたいんですけどね・・・。


「マサ?」

「ん?」

「俺の演奏、聞いてもらいたいんだけど・・・」

マサは嬉しそうに笑顔を見せてくれました。

「でも、俺、外に出れないと思うから・・・」

「そうだよね・・・」

一応、医師に聞いてみましたが、やっぱりダメでした。

ここまで来て、無理なのか・・・。


「マサ、外に出る必要ないよ」

そんな中、ガミさんがアイデアを出してくれましたよ。

「ここで演奏すればいいんだよ!」

「は!?」

ガミさんの言葉に、みんなビックリ。

でも、待てよ・・・。


「いや、さすがにそれは・・・」

「ガミさん、ナイスアイデア!」

「ヨッシーさん、頑張って下さい!」

「おう!」

いや~、今日だけはガミさんとミサの非常識が嬉しいですね。

てことで、このアイデア、採用しちゃいます!(マテ


「多分、誰かが注意しにくるよ」

「あ、そっか・・・」

マサ、とても冷静な意見です。

てか、演奏を止められたら終わりですもんね・・・。


「兄貴!」

「ん?」

そこで、スポドリが真剣な目を見せてくれましてね。

「俺が病室の外で、誰かが注意しに来たら止めます!」

「は!?」

スポドリの言葉にも、みんなビックリ。

でも、待てよ・・・(2回目


「気持ちは嬉しいけど、止めるなんて無理じゃ・・・」

「スポドリ、任せた!」

「だったら、僕も一緒に止めます!」

「おう、アップルも任せた!」


うちらのやり取りを見て、マサは少し呆れた様子だったんですけどね。

でも、これしか方法は見つかりません。

てことで、決行です!


とりあえず、スポドリとアップルの健闘を祈りましてね。

「5分ぐらいで大丈夫だから」

1曲、それぐらいの時間ですからね。

5分も稼げれば十分です。

と思ったら・・・


「いや、10分以上稼いで」

マサの追加注文です(ぇ

「俺も演奏したい曲があるから」

「・・・わかりました」

「スポドリと一緒に頑張ります!」

「終わったら、俺が外に出るから、それまで頑張って」


そんなわけで、スポドリとアップルには、病室の外で待機してもらうことにしました。

さて、それでは始めますか。

てことで、ギターを出しましてね。

既に家でチューニングなどは合わせてあるので、すぐに演奏出来る状態です。


だけど、やっぱり緊張しちゃいましてね。

てか、実を言うと、昨夜、1曲通して演奏してみようとやってみたんです。

・・・そんで、結局、1度も成功しなかったんですよ(ぇ

ミスが連発して、途中で演奏を止めてしまう形です。

まあ、ギターを始めて1ヶ月ほどですし、しょうがないのかもしれませんけどね。


でも、今この瞬間だけは、ミスのない演奏をしたいんです。

そういったことを考えたら、手も足も震えてきてしまいました。

・・・でも、やるしかないです。

そして、演奏を始めようとしたんですけどね。


「ヨッシー!」

ガミさんに止められました。

「ヨッシーじゃないよ!」」

「え?」


何か、前にもこんなことがあったような・・・。

あ、マサが公開録音した時です。

あの時も、マサが緊張していて、上手くいかなかった時、ガミさんがこう言って緊張をなくしてましたよね。

「ヨッシーさんなら、大丈夫ですよ」

「そうだよ。ミスしたって、無視して続ければいいんだし」

ミサやマサまで励ましてくれました。


てか、さっきも言いましたが、俺はギターを始めて1ヶ月ほどです。

ミスのない演奏なんて出来るわけがないんです。

マサの言うとおり、ミスしたって無視して続けちゃいましょう。

むしろ、ミスしたら、アドリブですが何か?ぐらいの気分でやっちゃいましょう(無駄に強気

そんなことを考えてたら、震えが止まりました。

うん、これなら行ける気がする。


「聞いて下さい。『道』」


そして、演奏を始めました。

早速、前奏でミスしましたけど・・・いや、これもアドリブですが何か?(ぇ

・・・てか、この時、不思議な感覚を持っちゃいましたよ。

まだ、緊張はあったと思います。

でも、何か出来る気がしたんですよ。


とりあえず、ミスはたくさんしました。

でも、演奏を止めることなく、続けることが出来ました。

たった数分の演奏。

自分にとっては、とても長い時間だった気がします。


終わり良ければ全て良しじゃないですが、最後のCコードはジャラ~ン♪と良い音で終わらせることが出来ました。

そして、弦の揺れをそっと手で止めて・・・演奏終了です。

初めて、1曲通して、演奏出来ました。


少しした後、マサが拍手してくれて、それから、ガミさんとミサが拍手してくれました。

「ヨッシー、すごいよ!」

「ごめん、ミスしたけど・・・」

「僕、ミスなんて気付かなかったよ!」

「ヨッシーさん、良かったです!」

俺はとりあえず、安心したというか、深いため息をついちゃいましたよ。


「ヨッシー、ありがとう」

「どういたしまして」

「じゃあ、次は・・・俺の番だね」

「わかった」


そして、マサにギターを返しました。

マサはこの前言っていた、ダドガドとかいう特殊なチューニングに変えましてね。

その後、公開録音をした時のように、何やら機材に接続しました。

「せっかくだから、今日も公開録音にするよ」

「うん」


てか、スポドリとアップル、かなり良い感じに食い止めてくれてるようですね。

せっかくなので、このまま2日ぐらい頑張って下さい(無茶振り

そんなことを思ってたら、マサの準備が終わりましてね。


「この曲は、みんなに会って、それから作った曲で、みんなと過ごした楽しい日々を表現したものです」

前と同じように、マサは軽く曲の説明をしてくれました。

「それじゃ・・・聞いて下さい。Funny Days」


ファニーデイズ。

楽しい日々とか、面白い日々って意味ですかね?

そんなわけで、マサの演奏が始まりました。


てか、今までマサはゆったりとした、どこか切ない感じの曲を弾いてました。

でも、その曲はジャカジャカとストローク中心の、アップテンポで明るい曲でした。

何やってるのかわからないってぐらい、何か特殊なことも色々してましてね。

とにかく、マサの演奏してきた、どの曲とも違った印象の曲で、聞いてて気分が盛り上がるというか、楽しくなるような、そんな曲でした。


マサが演奏していた時間は数分ほどで、あっという間だった気がします。

演奏が終わり、俺もガミさんもミサも、大きな拍手を送りました。

「マサ、すごいよ!」

「楽しい曲ですね!」

俺は何だかメチャクチャ嬉しくて、何も言えませんでした。


てか、演奏している時のマサ、とても楽しそうで、とても元気そうで・・・。

昨日、マサが目を覚ましてからも、また危険な状態になることがあるんじゃないかって、正直不安だったんです。

でも、マサの演奏を聞いて、そんな不安が全部消えました。


そんなわけで、俺とマサの演奏会が終わりました。

てか、外にいるスポドリ達を助けないとですね。

とりあえず、メチャクチャ怒られるだろうな~と思いますが、それもまた良いでしょう。

そんなのが気にならないほど、今は最高の気分ですからね。


てことで、病室を出まして、

「終わったか?」

そこには何故かケイさんがいました。

「あ・・・はい」

「たく、次にこんなことしたら、逮捕だからな」

マジですか!?

てか、罪名、何ですか!?

と、心の中でツッコミを入れました。

いや、口に出すなんて、怖くて出来ないですよ(へたれ発言


「皆さん、迷惑をかけてしまい、申し訳ございませんでした」

いきなり、ケイさんは周りにいた人に頭を下げましてね。

「じゃあ、俺はまた仕事に戻るからな」

てか、今日もまたサボリですか・・・。

そういえば、スポドリとアップルは?と思ったら、すぐ近くにいました。


「大丈夫だった?」

「あ、はい」

「ケイさんが助けてくれたんです」

「え?」

「僕達だけじゃ止められそうもなくて・・・」


聞いたところ、スポドリ達じゃ止め切れそうになかったようです。

そんな時、丁度、見舞いにケイさんが来たとのことでしてね。

そして、スポドリ達から事情を聞いた後、代わりに周りを説得して、うちらの演奏を続けさせてくれたと。


・・・ケイさん、メチャクチャ良い人じゃん!

さすが、正義の味方!(軽くバカにしてる?

てか、何も言わずに去って行ったケイさんの背中が異様にカッコイイですよ・・・。


そんなわけで、俺とマサの演奏会が大成功(?)に終わった1日でした。

作中でマサが演奏した曲『Funny Days』は以下で公開中です。

https://soundcloud.com/susumu_nanashino/funny-days


2022/08/12

今の自分として、『Funny Days』を演奏しました。

https://youtu.be/vPgehdOurj8

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ