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おはよう

2009/08/11(火)


冷静に考えたら、ギターの練習、家でやればいいじゃんと気付いたヨッシーですよ。

何か、流れでやってしまったというか、頭が働いてなかったですね。


そんなわけで、今日はガミさんとミサを呼んで、自宅でギターの練習をしてました。

まあ、下の大家さんとか、近所の人から苦情が来る危険もあるんですけどね。

注意されたら、公園に行けばいいや~ってことにしました。

外でギターを弾くのは気持ちが良いし、嫌いじゃないですからね。


そんな感じで、夕方ぐらいまで、練習してたんですよ。

てか、マサについては、変わらない状態って、マサの両親から聞いてたんです。

でも、何だかマサに会いに行きたくなったんです。


そんなわけで、ガミさんとミサを連れて、マサのとこへ行きました。

とりあえず、マサの両親と挨拶して、それからマサの様子を見に行ったんですけどね。

こうして見ると、ただ寝てるだけにしか見えないんです。

ちょっと、声をかければ起きるんじゃないかなと思っちゃいました。


そういえば、マサの親の話では、スポドリとアップルが昼間来たそうです。

2人とも、マサのことを心配してくれてるんだと嬉しくなっちゃいましたよ。

てか、付き合い浅いのに、来てくれるなんてすごいよね。

マサは人を引き付ける能力に長けてるのかもしれませんね。


とりあえず、しばらくの間、そこにいましてね。

でも、マサは変わらずといった感じで、結局帰ることにしました。

「じゃあね、マサ。また来るから」

何となく、そんなことを言ってから、病室を出ようとして・・・。


「・・・ヨッシー?」


その声、ガミさんの声でも、ミサの声でも、マサの両親の声でもなかったんです。

俺は少しだけ考えて、慌ててマサの顔を覗き込んで・・・。


てか、ガミさんが来てから、俺の周りは、ありえないことの連続です。

正直、困っちゃうぐらいですよ。

でも、こんなありえないことなら、いくら起こったって構わないです。

むしろ、大歓迎ですよ。


マサはゆっくりと目を開けて・・・。

「マサ?」

「・・・どうしたの?」

「お医者さん、呼んで来るよ!」

「私も行きます!」


周りがバタバタとしてたんですが、俺は驚いてしまって、その場から動けませんでした。

マサはそんな周りの様子を見て、ため息をつきましてね。

「心配かけちゃったみたいだね」

「うん、メチャクチャ心配したよ」

「ごめん」

「謝るなら許す」


そんなことを冗談っぽく言うと、マサは笑いました。

てか、マサに言いたいことありましたってことで言います。


「マサ?」

「ん?」

「おはよう」

「・・・うん、おはよう」


マサが目を覚ましたということで、医師なんかはメチャクチャ驚いてました。

それこそ、奇跡だなんて言ってましたよ。

てか、この病院は面会時間みたいのがあって、それを過ぎたら帰らないといけないって感じなんですけど、今日は特別に結構遅くまでいさせてもらえました。

とはいえ、マサに無理をさせても悪いと思い、途中で切り上げて帰りましたけどね。


帰り道、ガミさんもミサも喜んでいました。

はしゃいだ様子で色々と話してましたし。

まあ、俺も当然、喜んでますよ。

でも、それとは別に、大きな使命感のようなものもありましてね。


「ガミさん、ミサ?」

「ん?」

「明日、マサに自分の演奏を聞かせようと思ってる」

俺の言葉に、2人は笑顔を見せてくれましてね。


「じゃあ、夕飯を食べてから、公園に行こう!」

「私も行きます!」

「・・・ありがと」

さすがに家で練習出来る時間じゃないですからね。


てことで、夕飯をご馳走してもらって、今は食休み中なんですが、この後、公園でまた練習することにした1日でした。

明日に向けて、頑張ってきますよ!

てか、マサが目を覚ましてくれてメチャクチャ嬉しいです!!

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