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突然の出来事

2009/08/09(日)


今まで、頑張るなんて言っておきながら、ホントの意味では、頑張ってなかったんじゃないかと反省したヨッシーですよ。

まあ、いきなり真面目モードでごめんなさい。


今日は昨夜の花火の話をすることになるだろうな~と思いつつ、マサの所へ行きました。

まあ、行く途中、ガミさんとミサは花火の話ばっかで、俺もそれに合わせるって感じだったんですけどね。

そんで、マサと合流したら、マサも話に参加するだろうなとか、そんなことを考えてました。


・・・もう、マサの病室に着いた瞬間、おかしかったんですよ。

何か、医師とか、看護士とかがバタバタしてる感じでしてね。

マサの両親は病室の外にいるし。

でも、俺は何かあったのかな~?程度で、そこまで深くは考えなかったんです。


「こんにちは」

「あ、みんな・・・」

普通に挨拶したんですけど、その反応が何か違うというか、何というか・・・。

てか、この辺で色々と気付きました。

マサの具合、良くないんだろうなと・・・。

それも深刻と言えるほどに・・・。


今まで、マサの容態について、詳しいことは聞いてませんでした。

とはいえ、この前、庭に出る許可が出たし、少しずつ良くなってると勝手に思ってたんです。

でも、その認識は間違ってました。


今日、マサの両親から、マサの容態について、詳しい話を聞きました。

喉頭ガンは声の掠れといった自覚症状があるため、比較的、早期発見が望めるガンだそうです。

でも、マサは歌いたいからという思いで、そういった自覚症状があっても、病院へ行かず、発見が大幅に遅れたそうです。

その結果、見つけた時にはガンが随分と進行していたそうで、手術のために声を失ってしまっただけでなく、他の場所への転移もあったそうです。


てか、今、どんな治療してるんだろ~?って疑問を持った時点で気付くべきでした。

・・・何も治療してないって。

もう、治療して、どうこう出来る状態じゃないって。


俺はもう、自分の認識の甘さを痛感したと言いますか、親友だなんて言っておきながら、何もわかってなかったんだなと感じました。

ただ、ガミさんは何だか、落ち着いているというか、色々なことを覚悟していたようでした。

病院へよく遊びに行ってるから、知識が豊富なのかもしれません。


多分、数時間ほどが経っていたと思います。

とりあえず、落ち着いたと医師が言ってましてね。

ただ、マサは寝たままでした。

・・・てか、はっきり言います。

マサは、このまま、目を覚ますこと、ないかもしれないということです・・・。


今日は花火の話をするはずだったのにな~とか、またギター教えてもらおうと思ったのにな~とか、そんなことをぼんやりと考えてましてね。

てか、俺、何もすることないな~とも感じましてね。

「ヨッシー?」

「ん?」

「大丈夫?」

「・・・別に俺は大丈夫だけど、うちらに何か出来ることないのかなって思ってさ」


そういえば、ミサが随分と落ち込んだ様子でしてね。

また泣いちゃってますし・・・。

「ミサ、昨日も花火を見に行って疲れてるんだし、家に戻れば?」

「いえ、大丈夫です。ヨッシーさんこそ、休んだ方がいいと思います」

「ああ、俺は・・・何か出来ること探すから」


てか、何も出来ないとわかってるんです。

だけど、何かしたいんです。

そんな風に考えてたんですけどね。


「ヨッシー、出来ることあるよ」

「ん?」

「マサが目を覚ますって信じるんだよ」

「え?」

「それで、マサが目を覚ました時、何をしてあげるか考えるんだよ」


一瞬、何言ってんだよ?って思ったんですけどね。

でも、マサの容態については、医師に任せるしかないです。

そうなると、ガミさんの言うことが、自分に出来る、唯一のことかもしれません。


・・・じゃあ、マサが目を覚ました時、俺は何をしてあげる?


少しの間、自問自答して、ふと、今日もマサと一緒に弾く予定だった、ギターを見て・・・

「ガミさん、ミサ、ギター練習付き合って!」

俺、マサに演奏を披露するなんて言って、まだしてません。

この前、緊張して無理だなんて言った時、マサはすごい残念がってました。

だから、マサが目を覚ましたら、マサからもらった、『道』という歌を演奏したい。


そんな思いをわかってくれたのか、ガミさんもミサも笑顔で了解してくれました。

そして、マサの両親にマサの容態について、都度連絡してもらえるよう、携帯の番号を教え、病院を後にしました。

それから、公園で、夜遅くまでギターを練習しました。

もう指先とかメチャクチャ痛くても、やめようなんて気持ちにはならなかったです。


冒頭に書いたとおり、俺は今まで、真剣に頑張ったことなんて、なかったんだと思います。

今、マサのためにギターを練習してること。

これ以上に頑張ったことなんて、今までないと感じてますからね。


もう、緊張するだとか、時期尚早だとか、そんな言い訳は使いません。

マサが目を覚ましたら、最高の演奏を披露するために、今この瞬間を頑張ります。

そんなことを誓った1日でした。

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