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花火大会

2009/08/08(土)


花火を見に行くの、メチャクチャ久しぶりなヨッシーですよ。

まあ、前にも書きましたが、すごい人込みの中、見ることになって、ちゃんと見れなかったってのがあってから、行かなくなったって感じなんですけどね。


とりあえず、夕方まで時間を潰した後、マサの病室集合になってるんで、簡単に支度をして、ミサを待ってたんですけどね。

何か、軽く時間かかってるな~と思ったら、

「ヨッシーさん、お待たせしました!」

ミサ、浴衣姿で登場です。

「どうですか?」

「うん、似合ってるよ」

「ありがとうございます!」

うん、こういうのを見ると、夏って感じですよね。

てか、俺、普通に普段着で、半袖にジーンズって感じなんですけど、軽くKYですかね・・・。


「僕も見送りに行くよ」

「てか、ガミさん、絶対、今日暇だろ!」

「いや・・・忙しいよ」

まあ、これ以上は言いませんよ。


そんなわけで、マサの病室に3人で行きました。

そこには既にケイさんと、初めて会う女性がいました。

「こんにちは」

「ああ、来たか。彼女が俺の同級生で、今、記者をやってる・・・」

「記者じゃなくてライターよ」

「同じだろ」

「違うわよ」


そんなことを言ってて、紹介が遅れたんですけどね。

「初めまして。私のことはエリって呼んで。ケイとは中学時代の同級生なのよ」

「あ、初めまして」

「えっと、ヨッシーに、ガミさんに、ミサで良い?」

予想してましたが、やっぱり呼び名は勝手に確定してますね。


「じゃあ、こっちの準備は済んだし行くわよ」

「準備?」

「花火、俺も見させてもらうよ」

マサがパソコンの画面をこっちに向けてくれましてね。

「これで撮った映像をネットで配信して、リアルタイムで見られるようにしたのよ」

エリさんがこちらにカメラを向けると、パソコンにうちらの姿が映りました。

てか、普通にすげ~。


「これ、ロックとか掛かってて、他の人は見れないようになってるんだけど、URLとパスワード教えるから、ガミさんも見なよ」

「うん、僕も見るよ!」

てか、技術の進歩ってマジですごいですね(しみじみ

「エリさん、今日はお世話になるのに、こんなことまでしてもらって、ありがとうございます」

「ネットで配信するようにしたのは、ケイの頼みよ」

「え?」

「別に、そんなこと言わなくていいだろ!」

照れくさそうな様子のケイさん。

陰ながら良いことをしてるケイさん、普通にカッコイイんですけど!


「じゃあ、俺は戻るから、エリ、頼んだ」

「ケイ、結婚報告、楽しみにしてるわね」

「そんな予定ない」

「じゃあ、まずは交際報告で良いわよ。期限は今年中に・・・」

「もう行くからな」


ケイさんとエリさんのやり取りから、2人は良き友人なんだろうなと思いました。

ついでに、立場的にはエリさんの方が上のようです。

まあ、そんなことも思いつつ、行きますか!

てことで、マサとガミさんに別れを告げて、出発しました。


とりあえず、近場の駅で電車に乗りましてね。

てか、初対面で話とか、どうしようか迷ってたんですけど、職業柄ですかね?

エリさんの方から、色々と話してくれました。


「ケイから、あなた達の話を聞いてたのよ」

「そうなんですか?」

てか、どんな話を言われてるのか、少し心配ですけどね。

「ケイ、頼りにされてると言って、喜んでたわよ」

「現に頼りにしてますから」

ちなみに人見知りっ子のミサは、ほとんど話さずに、聞いてるのがほとんどって感じですね。


「そういえば、ライターって、どんなことしてるんですか?」

「私は心霊もののコラムを書くことが多いわよ」

「心霊ものですか!?」

「他にも色々書くけど、この時期は特に多いわね」

「あの、何か怖い体験とかないですか!?」


気付いてる人、いると思いますが、俺って心霊関係の話とか好きなんですよ。

心霊写真とか心霊動画とかネットでよく見るし、都市伝説といった話も好きです。

というわけで、ここは話を聞くしかないでしょ!


「そうね・・・心霊体験をした人の取材に行くこと、よくあるのよ。その人は大量殺人があった廃旅館に行ったみたいなんだけど、その取材の時・・・」

「聞きたくないです!」

真剣に聞いてたんですけどね。

電車の中なのにミサが大声を出して、中断しちゃいました。


「私、怖い話は苦手なんです」

「そうなの?じゃあ、やめるわね」

ぇ~。

てか、中途半端に聞いちゃったから、気になるし。

とはいえ、ミサがあまりにも怖がってるんで、しょうがないですね。


その後、ケイさんなんかの話になりましてね。

「私とケイは、あそこが地元なのよ」

「そうなんですか?」

「私は仕事の都合で引っ越したけどね」

聞いたところによると、ケイさんとエリさんはスポドリ達が通ってる中学校を卒業したようです。

つまり、スポドリ達の先輩ってことですよ。


「その頃、ケイは正義の味方になると、よく言ってたのよ」

「え?」

「それで、地元のお巡りさんになってるんだから、すごいわよね」

ケイさん、昔からそんなこと言ってたんですね。

そういえば・・・


「さっき、結婚報告がどうとか言ってましたけど・・・」

「中学の時の同級生のことよ。どう見ても両思いなのに、上手くいかないのよ」

てか、中学からずっと両思いってすげ~。

ついでに、ケイさんにも浮いた話あるんだ~と、ちょっと驚いちゃいましたよ。


まあ、そんな感じに色々と話してたんですけどね。

目的の駅が近づくに連れ、人が増えてきました。

で、はぐれると困るしってことで、エリさんと連絡先を交換しておきましたよ。

その後、電車を降りると、人込みの中を歩いて行きました。


そんなこんなで目的のビルに到着しましたよ。

聞いた話では、某新聞社のビルだそうです。

エリさんが入り口で受付(関係者以外が入ることを防ぐためらしい)を済ませ、すぐ屋上に行きました。

そこは、既に来てた人が酒を飲み、プチ宴会といった感じになってました。


「2人とも、何か飲む?おごってあげるわよ」

「いいんですか?」

「そういえば、お酒は飲めるの?」

「あ、俺は飲めますけど、ミサは飲めないらしいので・・・」

「じゃあ、ヨッシー、酒付き合いなさい!」

「あ、はぁ・・・」


エリさん、元気な感じだ~。

ケイさんと同い年ってことだから、5歳ぐらい上だと思うんですけど・・・てか、ケイさんって、何歳でしたっけ?(今更発言

とりあえず、若々しいというか、活発な印象を持ちました。

まあ、ライターとして色々と動き回ってるからこそかもしれませんね。


あと、飲み物をもらったところで、マサやガミさんにネット中継するためのカメラを三脚に設置しました。

メールでちゃんと見れてるかマサに確認して、問題なさそうだ~ってことで、後は花火を待つだけです。

てか、少し早めに来ちゃったんで、それなりに待つ形になったんですけどね。

あと、エリさんは色々な人に挨拶して回ってたんで、少しの間、ミサと2人になっちゃいました。

「てか、花火見るの、久しぶりだよ」

「私は初めてです」

「・・・え?」

ミサ、これまた衝撃発言です。

こういったこと、興味ある感じの性格だし、友達なんかと普通に見に行ってそうなんですけどね。


そんなこんなで、時間を潰していたんですけどね。

ドン!という、でかい音と共に、唐突に始まりましたよ!

てか、普通によく見えるし、人もあまり多くないしって感じで、メチャクチャいいです!


それにしても大きい花火って、音の衝撃がすごいですよね。

まあ、知ってるかもしれませんが、光よりも音の方が速度が遅いということで、でかいのが上がった~と思った後に、ドン!とすごい音が鳴るってパターンが続くんですよ。

ちょっと例えが悪いかもですが、雷がピカッ!としてから少しした後に、音が聞こえるってのと同じ原理ですね。

てか、俺、この衝撃、結構好きなんですよね。

何か、ハラハラするじゃないですか?


でも、ミサは初めてってこともありまして、音が鳴る度に驚いているようでした。

ちなみにマサとガミさんも無事に見れてるようで、時々メールが来ましたよ。

まあ、時間的には、1~2時間ぐらいだったんですかね?

何か、あっという間に終わってしまいました。


「楽しかった?」

「はい、ここ、すごい見やすかったですし、ありがとうございました」

「私、この後、用事が出来ちゃったから、2人で帰ってもらえる?」

「わかりました。今度、時間があったら、色々と話、聞かせて下さいね」

「あなたも、何かネタがあったら、教えてね。あと、お酒付き合ってくれて、ありがとう」

「いえ、こちらこそ、ありがとうございました」


そんな感じでエリさんと別れ、ミサと2人で帰りました。

帰り途中、ミサは興奮した様子で、嬉しそうに話してましたよ。

あと、マサやガミさんともメールでやり取りしまして、この調子だと、明日は今日の話になるんだろうな~と思いました。


以上、花火っていいな~と思った1日でした。

てか、見る場所が重要なんでしょうね・・・。

頼れる姉さんこと、エリさん初登場です。

ちなみにエリさんが話そうとしていた恐怖体験については、夏のホラー2010 ~百鬼集帖~ の参加作品でもある『腕切り旅館』で描いています。

ホラーに興味がありましたら、読んで頂けると幸いです。

https://ncode.syosetu.com/n9047m/

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