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明日って何ある?

2009/08/07(金)


明日、何があるか、すっかり忘れてたヨッシーですよ。

てか、色々なことがありすぎて、忘れるのも無理ないな~って感じなんですけどね。


とりあえず、いつも通りですが、今日もガミさん&ミサと一緒にマサの見舞いに行こうって感じに病院へ行ったんですけどね。

「ヨッシー?」

「ん?」

「僕、寄るとこあるから、先にマサのとこ行ってて!」

「・・・え?」


いや、病院に来て、寄るとこあるってどういうことよ?

確実に、病院で新たな友人を作ったフラグなんですけど・・・。

「あ、私もお兄ちゃんと一緒に行くので、ヨッシーさん、1人で行ってもらっていいですか?」

「え?」

まさかのミサまで!?

まあ、ミサと2人で行ったら、またマサにからかわれそうだし、1人で行きますかね。


てことで、色々と納得いかないんですが、病院内でガミさん達と別れ、1人でマサの病室へ行きました。

そんで、早速ガミさん達のことを報告しましてね。

「いつもながら、よくわかんない2人だよね」

「まあ、面白いからいいじゃない」

「でも、俺は家が隣だから、ほぼ毎日あれなんだよ?さすがに疲れるって」

「そうかもしれないけどさ・・・」

そんな感じで話してたんですけどね。


「ところでさ」

「ん?」

「俺達の出会いって、不思議だったよね」

「ああ、そうかもね」

途中から、うちらの出会いの話になりました。


まあ、忘れてる方のために補足すると、公園で(ガミさんがなくした)フリスビーを拾い、それを何となく投げたら、マサにぶつけちゃって・・・ってのが、うちらの出会いです。

今、考えてみても変な出会いなんですけどね。

その時、少し話しただけなのに、何だか気が合うな~って感じたんですよ。

で、それから色々ありつつ、今、こうして親友と呼び合える関係になれたわけですね。


「出会った瞬間から、ヨッシーとは何か色々と合う気がしたんだよね」

「マジで!?俺もだよ!」

やっぱり、マサも同じ気持ちだったんですね。

「てか、これでマサが女だったら、運命の出会いって感じだったのに、残念だ」

「随分とひどいこと言うね・・・」

「悪い悪い。冗談だから」

「てか、ヨッシー、ミサと運命の出会い、してるじゃん」

「お、そう切り返しますか?」


そこで、マサはニヤッと笑いましてね。

「ヨッシー?」

「ん?」

「もしも今、ミサから告白されたら、付き合う?」

「いや、付き合わないと思うよ」

「答え早いね・・・」

俺の答えにマサは残念そうな雰囲気でしてね。


「つまらないな~」

「何が?」

「いや、これで付き合うかもしれないって答えたら、ヨッシーはミサのこと、好きってことだよ!なんて言ってあげたのに」

「てか、好きでもないのに付き合わないでしょ」

「悩んだりもしない?」

「しないよ。多分、すぐ断るって」


まあ、マサは少し悩んでる様子でしてね。

「ヨッシー、気付いた時には遅いってパターンもあるし・・・」

「いや、ホントにそんなんじゃないからさ」

「俺・・・ユキのこと、そんな感じだったよ?」

「え?」

マサ、いきなり真剣モード入りましたね・・・。


「ユキのこと、別に何とも思ってなかったけど、いなくなってから、その大切さに気付いたから」

「・・・そっか」

「じゃあ、もしも突然、ミサがいなくなったら、どう思う?」

「いや、今は夏休みだけど、普段は実家にいるし」

「そうじゃなくて、一生会えなくなったらとか、考えない?」

「・・・想像出来ないかな」


まあ、あまりにも俺が乗り気じゃなかったんで、そこでマサは諦めた様子でした。

と、その時ですね。

「おう、元気か?」

「あ、ケイさん?」

まさかのケイさん登場です。

「今日、休みなんですか?」

「いや、パトロール中だ」

・・・また、サボリですか!?

てか、何しに来たんだろう?と思ったんですけどね。


「明日、花火だろ?」

「・・・あ」

完全に忘れてました!

明日、東京湾の花火大会を見に行く予定でしたよ!

「そういえば、記者の人にお願いしてくれたんでしたっけ?」

「ああ、近くにあるビルから見れるように頼んでおいた」

「あ、でも・・・」

そこで、マサに目をやりましてね。


「いいよ。ヨッシー達だけで行ってきて」

「いいの?」

「せっかくだし、楽しんできてよ」

昨日、庭に出る許可が出たマサですが、さすがに花火を見に行くってのは無理ですよね。

「じゃあ、3人で見に行くよ」

「うん、楽しんできて」


まあ、しょうがないですよね。

あ、てか・・・

「ケイさん、何か飲み物とかいります?ガミさんとミサ、寄るとこがあるとか言って、どっか行っちゃってるんで、もう少し来ないと思いますし」

「あ、じゃあ、これで何か買ってきてくれ。ついでにヨッシーとマサの分も買って来い」

「ありがとうございます」

ワーイ、ジュース代もらっちゃったぜ。


そんで、ジュースを買って、すぐに戻ったら、用事が終わったのか、ガミさんが普通にいました。

「あ、2人の分のジュースも買ってくれば良かったね。てか、ミサは?」

「ジュース買いに行ったよ」

「・・・被ってる!?」

まあ、しょうがないね。

てことで、ミサもジュースを買ってきてくれたんで、飲み物が豊富な感じになりました。


「てか、ガミさんもミサも明日の花火、見に行くでしょ?マサは行けないみたいなんだけどさ」

「ああ、そうだったね・・・」

そこで、何だかガミさんが困ったような顔をしましてね。


「ごめん、ヨッシー、僕、行けなくなっちゃった」

「・・・え、何で?」

「その・・・用事出来ちゃって」

「用事って何?」

「・・・ルービックリベンジ解きたいから!」


・・・は?

史上稀に見る、下手な言い訳じゃね?

「いや、何で?」

「その・・・ヨッシー、ミサと2人の方が楽しいでしょ!」

「はぁ!?」


うん、てか、これでわかりました。

ジュースを買いに行ってる間に、ガミさんとマサは相談をして、俺とミサを2人きりにしようと企んだに決まってます。

「てか、俺と2人じゃ、ミサもつまらないでしょ?」

「そんなことないです!2人でもいいです!」

「・・・え?」

「ヨッシー、僕とマサの分まで楽しんできてよ!」


・・・やべ、これ、断れないよ。

今までのパターンから言って、何をしても無駄な抵抗になっちゃうよ。

てことで、早々に諦めまして、明日はミサと2人で花火を見に行くことになりました。

とはいえ、ケイさんの同級生という、記者さんと一緒に行くって感じなんで、2人きりというわけではないんですけどね。


そんで、明日の予定など、色々と詳細を詰めました。

てか、何故か、ここに集合になったんですけどね。

ここって、病院ですよ?

てか、マサの病室ですよ?

ケイさんが決めたんですが、正直、わけがわかりません。

まあ、出発前にマサに会えるし、いいかな~って感じですけどね。


以上、明日は花火だぜ~ってことで、実は少しだけ楽しみな1日でした。

ミサと2人で行くことになっちゃったけど、まあ、それもいいでしょう・・・。

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