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夏ですね

今回より、新章『夏の雪』が始まります。

少し重い話もある章ですが、俺ガミの中で大きなキーポイントと言える章でもあります。

この章で、ヨッシーが見つける大切なことを、一緒に見つけて頂ければ、幸いです。

2009/07/11(土)


夏とかけまして、最近のゲームの攻略本と解きます。

その心は、とても暑い(厚い)んです。

お後がよろしいようで、ヨッシーですよ。


まあ、今日は近くの本屋に行ったんですよ。

それで、攻略本、厚いな~と思いましてね。

あ、ちなみに本屋へ行った目的は、今使ってるプログラミングソフトの解説本を買うためです。

自分でも、もう少し色々とやってみたいってのと、ガミさんに教えるのに、いいかなと思いましてね。

で、目的の本はすぐ見つかり、適当にうろうろしてたんですよ。

そしたら・・・


「ヨッシーさん!」

「あ、ミサ?」

「こんなところで会うなんて、運命感じますね」

「そうだね~って、何でここにいるの!?」


ミサ登場です。

てか、勘違いしてる人がいるかもしれないんで、改めて説明しますが、ミサは電車で1時間ほどの場所に住んでます。

決して、近所ではないんですよ。

なのに、近所に住んでるかのような出現率なんです。

まあ、普段から読めない行動を繰り返してるし、特に気にしないようにしましょう。


そういえば・・・

「ガミさん、出かけてると思うよ」

家を出る時、丁度、どこかへ行こうとしてるガミさんに会ったんですよね。

「そうなんですか?」

「まあ、俺の部屋で待ってても・・・はまずいか」


年頃の男女が部屋で2人きりなんて状況になったら、不適切な関係になる可能性がありますからね(元大統領発言

てことで、外で時間を潰しましょう!

ただ、ミサが結構な大荷物ってのと、俺も本を持って移動したくないってことで、一旦、俺の家に荷物だけ置いてから、改めて出かけることにしました。


あ、てか、大荷物を見て、思ったことがありまして・・・。

「今日から、しばらくこっちにいるの?」

「はい、その予定です」

そういえば、夏休みにこっち来るって言ってましたね。


「大学って、夏休み早いんだね」

自分は専門学校だったんで、大学の夏休みって、いつぐらいからか知らないんですよ。

なので、普通に中学とかより早いんだと初めて知りました。

「いえ、実はまだ夏休みじゃないんです」

「・・・え?」

「なので、テストがある時に一旦戻らないといけないんですよ」


いや、テスト終わってから来いよ!

ついでに大学の夏休みについて、誤った認識を持ちそうだったよ!

まあ、話を聞いたところ、今まで補習なんかに出まくったらしく、出席日数みたいなのは余裕で足りてるそうです。

だから、問題ないとか。

ホントかどうか怪しいですが、詮索してもしょうがないんで、スルーしますよ。


そんな疑問を感じつつ、荷物を置いた後、ミサと近くの公園に行きました。

まあ、適当に自然やらを見ながら、中を回るって感じですけどね。

そんな感じでうろうろしたり、ベンチに座って話したり。

しばらく、そんな感じで過ごしてましたが、そろそろガミさんも家に戻ってるだろうってことで、帰ることに。


で、その途中のこと。

「あ、マサさんがいます!」

「え?」

ミサが結構、遠くにいるマサを発見。

てか、よく見つけたな~。

まあ、当然話しかけますよ。


「マサ?」

「あ、ヨッシー」

「マサさん、こんにちは」

「お、今日もミサとデート?」

「いや、別に・・・」

「デ・・・デートじゃないです!!」


・・・あ、またミサが暴走してる(ぇ

まあ、手頃なとこで落ち着かせましたけどね・・・。

「マサ、面倒だからミサをからかうなよ」

「ごめんごめん」

マサ、爆笑してます。

・・・うん、確実に反省してないですね。


あ、てか、ギター持ってるじゃん!ってことで、

「何か、聞かせてよ」

「え、この前、弾いたじゃん」

「1曲だけじゃん」

「じゃあ、今日もソロギター曲で・・・」

マサ、嫌々って感じに言ってるけど、実際は聞かせたくってしょうがないぜ~って雰囲気ですね。

どこか、嬉しそうというか何と言うか。

「聞いて下さい。Summer Snow」

そんで、マサは軽く深呼吸をした後、ギターを弾き始めました。


今日の曲も、この前、弾いていた曲のように、ゆったりとした曲でした。

ただ、今日のは、もっと切ない印象を感じました。

むしろ、悲しいというか・・・。

キレイな曲で、聞いてて落ち着くんですけど、何か深いというか、考えさせられるって言うんですかね。

まあ、真剣な様子で弾いてるマサの姿を見て、そんな風に感じたのかもしれませんけど。


あまりにも聞き入ってしまって、曲が終わった後、俺とミサは少しだけボーっとしちゃいましたよ。

「いい曲だね」

「とてもキレイで、感動しました」

「2人とも、ありがとう」

マサは嬉しそうに礼を言ってくれたんですが、その表情も、どこか悲しげだったんですよね。


「今の曲・・・」

「Summer Snow」

「ああ、サマースノーって、夏の雪ってこと?」

「そうだよ。夏に降る雪みたいに、そこにあることが奇跡と呼べるぐらい珍しくて、そして、そこに存在し続けることも難しいもの」

マサは真剣な表情で話を続けてました。

「人の命って、そんな夏の雪みたいだって思って、この曲を作ったんだよ」

「へ~」


・・・メチャクチャ深い。

てか、人の命をそんな風に考えたことなんてなかったです。

まあ、そんな風に考えてたら、ニートなんてしてないですしね。

ちなみに、年齢とか聞いてみたんですが、マサは俺と同い年みたいです。

なのに、俺よりずっと大人というか、色々なことをよく考えてるな~って感じました。


「あ、そういえば・・・」

「ん?」

「明日、ヨッシーとミサは暇?」

「え、何かあるの?」

「友達と遊ぶ予定があるんだけど、2人も来ないかなって」

「いや、他に友達がいるなら・・・」

「ヨッシーさん、行きましょう!」

「・・・え?」


まあ、俺は普通に断りますよ。

「俺達、勝手に行ったら、向こうが困るんじゃない?」

「いや、向こうも誰か呼ぶって言ってたし、大丈夫だよ」

「でも・・・」

「ヨッシーさん、行きましょう!」

「いや・・・」

「大丈夫。こっちの友達は・・・」


てことで、明日、マサと遊ぶことになった1日でした(軽く省略

ついでに、マサの家で遊ぶことになったんで、携帯の番号なんかを交換しましたよ。


そうそう、この後、家に帰ったら、ガミさんは普通にいました。

ガミさんは、突然やってきたミサに驚いて・・・って、メールか何かで知らせてないのかよ!?

とりあえず、ミサがしばらくこっちにいるということで、これからは色々と忙しくなりそうですね・・・。

作中でマサが演奏した曲『Summer Snow』は以下で公開中です。

https://soundcloud.com/susumu_nanashino/summer-snow


2022/07/11

今の自分として、『Summer Snow』を演奏しました。

https://youtu.be/ANNlmibTdnk

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