わけもわからないまま異世界へ
まぶしい光と同時に目が覚めた
「どこだよここ...」
周りを見渡すと目の前には落ちれば絶対助からない高さの崖があった
なるほど、森の中に迷い込んだと...
いやいや、まてよおかしくないか
俺は仕事帰りにトンネルの中に入って
急に目の前が光で覆いつくされて
そのあと、どうなった?
まさかバッ〇ルームみたいな感じでバグってどっか飛ばされたか
いや違うな体も小さいし、服も変わっている
「これは転生か!」
転生してしまったのかはわからないが
とりあえず現実の世界ではない異世界にいる
いやー夢にも思ってませんでした
この俺が異世界に転生できるなんてね
かといってもこのままなにもしないと死ぬよな
死んだ瞬間どっかの教会に
いるなら安心して死ねるけど
「とにかく食料とか使えるもん探すか」
俺は周囲を探してみることにした
が、周りには食料がほとんどなかった
いやあるにはあったんだよ
けどね紫色のキノコの形したなにかがあったんだよ
明らか食べたら死にますよって教えてくれてんじゃん
てかここ異世界ならスキルとかなにかできないのかな?
と思いつつ手を突き出してみるが
「ファイヤー」
スカッ...
「アイスストーム」
スカッ...
「ダ〇アキュート」
スカッ...
特になにも起きなかった
いや俺の頭の中で連鎖が起きた
んーやっぱり普通の村人とかに転生したのかな
するなら強い人とかになりたかったなぁ
そう思っていると川が見えた
お、ここで魚とか取って食料にするか
日が暮れるまで魚を取った
最初は魚を捕まえるのに苦労したが
今では狙ってとれるまで成長したと思う
もはやそこら辺の釣り師より早い
この世界に釣り師が存在するかは知らんが
「さてこの魚どうするかな...」
現実では魚釣り行ったとき余った魚は...
野良猫にあげてたな、取られるときもあったけど
かといっても野良猫なんていないだろ
火でもつけて今日は寝るか
「ファイヤー」
と同時に木と木をすり合わせて種火を作った
その種火を木に移して消えないように息を吹き込む
すると火がだんだん強くなる
意外とここら辺は現実と変わらないんだな
いやー魔法とか使いたかったけどなぁ
余った魚をどうしようか考えながら横になると
そのまま眠った
一瞬にして目に光が入った
火が消えていた
体に傷もないし、よかった
にしても体が小さいな
7,8歳ぐらいか?
すると自分のそばに白い犬が寝ているのが見えた
いや犬ではない確実に狼だ
けどなぜかそいつが安全に思えた
ちょんちょん
と触ってみるといがいとふさふさで気持ちいい
触り続けていたら狼の目が覚めた
尻尾を振りだして息を荒げて気持ちよさそうにしている
めちゃくちゃかわいいんだが
しかも意外と大きいしこの体なら乗れるくね?
「ぎゅぅー...」
腹が鳴った
昨日そのまま魚だけとって寝てしまったのか
するとおいておいたはずの魚がないことに気づいた
「おーい」
と狼に聞くと目を丸くして尻尾が止まった
ごめんなさいと言っている気がするが
俺は頭に軽くチョップをして魚を捕りにいった
両手でバシッって川に手を突っ込むと
魚が捕れた
まじで簡単に取れるな
とりあえずそこら辺の石を使って魚をさばいた
もう一匹は狼にあげた
めちゃくちゃ尻尾を振っていた
とりあえず狼に乗って探索するか
あれから結構時間は経ったようなきがするが
意外と嫌がる様子はない
つか尻尾をずっと振っている
めちゃくちゃ機嫌がよさそう
そういや名前決めてやるか...
どうしようかな
ゲームやったら適当にあ、とかaとかにしてたけど
どうもこいつ悪い奴ではないし
むしろ乗せてもらってるだけで味方なんだけどな
「よしお前の名前はラッピーだ」
「ワン!」
今ワンって言ったよね?
犬なのこいつでかいけど...
つかそもそもこの世界の犬はでかいのか?
いやこの世界の狼の鳴き声はワンなのか?
わからん
すると目の前に小さな村が見えてきた。