表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令息アレックスは残念な子なので攻略対象者ノワールの執着に気付かない  作者: 降魔 鬼灯


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/55

41 華部門って面白枠なのね

いつもお読みいただきありがとうございます。

 そして、誤字報告ありがとうございました。大事な所を間違えていて、焦りました。

 これからもご協力よろしくお願いいたします。

 先程、月部門でノワールに完全に持っていかれた後に始まった面白部門である華部門は笑いに包まれている。


 毎年月部門で真剣に、やり尽くした後に始まる華部門はいかに面白いかに尽きるらしく、今舞台では電飾鈴を巻いたイカの被り物が踊っている。


 俺って、中途半端かも。

大丈夫かな?


 チラリとオリビエちゃんとヴィヴィアンちゃんを見る。


「アレックス様、大丈夫です。失敗しても、このわたくしが票をまとめあげて差し上げますわ。」


 あぁ、選挙参謀に欲しい。オリビエちゃん最強。そうだよな、オリビエちゃんはゲームで嫌がらせを受けたヒロインに力を貸す最強お助けキャラだもんな。


「アレックス様、私の作った衣装に手落ちはありませんわ。」

 そうだよね、この衣装を自分たちの大切な衣装を俺の為に大胆にリメイクしてくれた大事な物だ。

 オリビエちゃんの赤の衣装とヴィヴィアンちゃんの白の衣装が重なりあって、下の赤が透けて仄かな桜色になっていてため息が出る程美しい。

 その上、二枚も着ているのに軽くてすごく動きやすいんだ。


 それにさっき、より美しく見えるようにと長い袖の袂に二人の綺麗な舞扇を入れてくれた

。赤と白の色違いの美しい扇子。

 すごく軽くて重みは感じないのに、袖が綺麗にストンと落ちてより綺麗に見える。

 

 よく考えたら、タイプの違う美少女ふたりがさっきまで舞台で着ていた生衣装を着せて貰えるなんてかなり興奮ものなんじゃ?それに良い匂いがする。


 思わずうっとりと衣装に頬をすり寄せた俺に、何故かふたりが赤面する。

 ヤバい、俺が脳内変態ってバレた?悪役令息から、変なおじさんにグレードアップしちゃったかも。誤魔化さねば。


「この衣装本当に軽くてすごく動きやすいね。時間無かったのに本当にありがとう。ヴィヴィアンちゃんの手には神様が宿ってるね。」


 ヴィヴィアンちゃんの手を握る。いや、俺は綺麗系美少女の白魚のような手を握りたかったわけではない。訳ではないが握ってしまっただけだ。


「アレックス様。」

 ヴィヴィアンちゃんがまた泣き出した。悪役令息アレックス危機一髪?


 えーい、どうせなら可愛い系ツインテールの小さいおてても握り締めてやろう。はぁ、至福の一時。


「オリビエちゃんがあの時来てくれなかったら俺、今頃ジャージで舞台に立ってた。君の的確な指揮のお陰で助かったよ。ありがとう。」


 ふはは。美少女のおててを堪能してやったぜ。悪役令息アレックスはやっぱりセクハラで捕まるかも…。ならば。

 顔を真っ赤にするふたりに恐る恐る問う。


「もう一つお願いがあるんだけど、紅持ってない?」


 美少女の可憐な唇を彩るその紅を父のように顔に塗りたくってやろうではないか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ