小説家になろうのジャンル「ざまぁ」系から学べる一つの教訓
1.概要
小説家になろうで有名かつ人気ジャンルの『ざまぁ』および『追放』。流行したのは比較的最近ですが、今でもそういったジャンルの作品が多数載せられています。筆者も結構好きなジャンルですが、この『ざまぁ』系と言うのは我々にある教訓を提示していると思いました。そのため、今回はその教訓について触れたいと思っています。
2.『ざまぁ』系について
まずは『ざまぁ』とは何かについて軽く説明します。簡単にいえば所属している組織から主人公が追放されるも、実は主人公が中核的な役割を果たしていました。その事実に気づいた組織の人が主人公に戻るよう懇願するも覆水盆に返らず、というストーリーです。
ちなみにアレンジver.として恋人関係にも『ざまぁ』系はあります。こちらは主人公と付き合っていた恋人が主人公に別れを切り出す。だが、自分にとって主人公は重要な存在であったことをいなくなってから気づいた、というストーリーです。
3.『ざまぁ』をされる要因は縁が切れたこと
さて、このどちらについてもある事実を示しています。まず一つ目は覆水盆に返らずという事実です。人間関係と言うのは複雑で、一度壊れてしまってはもう二度と治すことはできません。それゆえ、ざまぁ系と言われます。
では、もっと考えを深めてみましょう。なぜざまぁをされるのか。
追放されたから、いらないといわれたから。
他にも理由はあると思いますが、その共通点は『主人公とその組織や人は縁が切れてしまった』ことです。一般に人は自分が所属していた組織や関係性のある人について、悪い目に遭ってほしくないと思うはずです。
やや極端な例を出します。貴方が誰かにナイフや包丁を向けなければならないとなったとします。片方は貴方の知り合いで、もう片方は見ず知らずの人。では、どちらのほうにそれを向けますか? という質問をすると、後者だと答える人が多いです。その理由はいたって単純。心理的な抵抗が少ないからです。
『ざまぁ』もそうです。もし主人公が昔所属していた組織に縁を感じるのであれば、困ったときは助けたいと思うはずです。それが人間らしさとも言えます。ですが、縁が切れてしまい自分にとってどうでもよい存在になった。それらを助ける理由がなくなるわけです。そのため、『ざまぁ』させられるわけです。
4.結論
要するに『ざまぁ』系は切り捨てる現象と言えます。ではここから学べることは人脈を残しておくことだと言えます。世の中切り捨てなくてはいけないこともありますが、何もかも切り捨てるのはあまりに勿体ない。
別に深い仲になれと言うわけではありません。ただ顔を合わせた時会話する程度の縁を保った方が、後々自分のためになります。これから新しい環境が近づいていますが、その時に今身近にいる人を切り捨てずできる限り交友関係を残したらいかがでしょうか?