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プロローグ

ホワイトハウスの上空には巨大な宇宙船が浮かんでいた。

ホワイトハウスの周りは興奮した群衆で沸き返っていた。グレイやETなど宇宙人がペイントされたプラカードをたくさんの人々が掲げていた。ライトセーバーを振り回す人、ミスタースポックのコスプレをする人,気合の入ったプレデターのコスプレをする人などがたくさんいた。マスターチーフとエイリアンのエイリアンが抱き合っていた。

時々USAコールが沸き上がった。群衆の後ろの方からはじまったUSAコールがまた人々を包んだ。皆が熱狂してUSAチャントを叫んだ。

突如宇宙船の扉が開き中から黄色い光の筋があふれ出した。そしてその筋の中を何かが下りてくるのが黒い影となって見えた。

いよいよ時がきた。群衆の熱狂は頂点に達した。皆が興奮してその影を見つめた。世界中の人間がライブ中継に釘付けになっていた。

大統領が前に進み出た。そして光の境界線の縁に立った。SPですら感激に手を震わせていた。

いよいよ影が地面に降り立った。光の筋が薄れ影の形が露になってきた。

その宇宙人は、なにか太いものを持っていた…それは箒だった。その宇宙人は背が高かった…いや頭と思ったものは三角棒だった。宇宙人は黄色い体毛に覆われていた…それは長い、金髪だった。宇宙人は女の子の顔をしていた…その宇宙人は、女の子だった。

宇宙人は魔女の格好をした女の子だった。

魔女は言った。「ヘッローォゥ!」

大統領は固まっていた。群衆は静まり返っていた。

「ヘッローォゥ!!!」魔女はもう一度言った。誰もこたえず静寂が返ってきた。

魔女も固まった笑顔で言った。「ヘッローォゥ!!!!!!……あれ…?通じてない…?」

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