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プロローグ

「うわー!!」


崖からバスが転がり落ちた


♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢



寝ていたのだろうか

眼を開けると見たこともない真っ白な空間


「ここ病院??まぁ良いか」


えっと


お客様の安全の確認

医療通訳の手配

本社への報告

現地スタッフへの指示

保険の確認

大使館は……連絡したかな?


それから……

入院の状況によっては帰りの飛行機や滞在ホテルの確保

あれ?荷物は……ホテルにあるよな


えっと

日本から客の家族がくる?

航空券とホテル、送迎の手配……

それは、日本で手配してくれるかぁ~


指を降りながら確認していく


はて?

と我に返る


もう一度周りを見回す


上も下も右も左も全て白

自分が寝ているのか、立っているのか

それすらも、感覚がない


………ホワイトアウト


あれ?雪国の添乗だったけ??


ラスベガスからグランドキャニオンに向かってバスに乗っていたはずなんだけど


もしかして、わたし、死んじゃった??


えー!!


お客さんたち、みんな無事だったかな?

ここにいないんだから、きっと大丈夫だよね

バスが落ちる前には、全員を道路に出したはずだし

みんな自分で歩いていたよね


なら、いっか

楽しい人生だったし


でも……

この空間に一人でいるのはキツイなぁ……


そんな事を考えていると


急に機械音がしてきた



ピー


『藤堂 麻衣 26歳

旅行会社勤務  日本人 独身』


うん、私の事だね


『仕事中 事故にあう

26人を救出 本人以外軽傷のみ』


あー、良かった みんな無事だったのね 



まぁ、私死んじゃっているみたいだし

あとの手配は、よろしく!!


『転生しますか??』


うん?なんだって?

転生??なんですかそれ?


『転生しますか?』


もう一度、聞かれた


う~ん、ここに一人でいるのは嫌だなぁ


じゃ、いっか


「はい」


ピー


『転生先はランダムとなります

人を助けた善行により、希望を付帯できます。

希望を述べてください』


希望ってなんだ??

ゲームや本で出てくるのチート機能ってやつ??


えっと

お金は………あった方が良いよね

器量も………良い方が良いし

魔法??ってあるの、あれば使ってみたい

運もあれば……

身体が弱かったら困るし

体力?武力??もあった方が良いよね

どうせなら、今の記憶もそのままだと便利よね

だって、頑張って勉強もしてきたんだから


口には出さず

頭の中は欲望の塊になっている


『……』


『希望は3つまでです。

あと30秒で決めてください

決められない場合は権利放棄とみなします』


機械音なのに『イラッ』としたのが伝わてくる

気のせい??



「えっ、ちょっ!!

シンキングタイム短くない……

じゃ、

魔法を使いたい。錬金術も。思い道理に使えるぐらいの魔力」


『1つめ、魔力  了解しました』


「身体は丈夫な方が良い。武力や運動能力も……付けてくれる嬉しい」


『2つめ、身体強化 了解しました』


「美人になりたい……えっと、10人いたら7,8人が見惚れるぐらいが良いなぁ」


『3つめ、美貌  了解しました』


あっ、全部OK??

すごいなぁ~

魔法……言ってみたけど、

本当に魔法使えるようにしてくれるんだ

魔女宅……う~黒猫飼いたい


『転生します』


えっ、いきなりですか??

と思った瞬間

白かった空間が光った


まぶしくて、眼をつぶる


暖かい何かに身体を掴まれたような感触を感じた時

意識が遠のいていった

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