表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人生終了ゲーム 〜リバースカード〜  作者: Teko
3章 人生終了ゲーム開幕
27/86

06 ゲームスタート

 

 悪魔は丁寧にゲームのルールを説明してくれた。


「では皆さん、もうこれで何もありませんね?」


 全員、頷く。みんな、負ける気などさらさらないと言わんばかりの表情だ。


 私だって負けない。負けたら地獄が待ってる。あれ以上の苦悩が訪れると思うと――脳裏に最近の出来事が浮かぶ――怖い。目つきをキッとする。


 負けない!絶対!例え……ここにいる人たちを犠牲にしても!


「ではいきます!人生終了ゲーム、リバースカード……ゲームスタート……」


 パチンッ。ブブンッとリバースカードがブレるように見えた。


「あ、悪魔さん。今カードがブレたような……」


 神経質になってるのか、思わず聞いた。


「あー、カードの中身を変えただけですよ。1セットごとの初めしかしないですから、ご安心を……。ちなみに私もカードの中身は知りません」


「――はぁ?カードの中身を知らないって、あなたゲームマスターって自分で言いましたよね?」


 信じられないとエリスちゃんがツッコんだ。


「確かに私はゲームマスターですけど……兼、観客でもあるんですよ。ぜひ、楽しませて下さいね。ちなみにゲームマスターのお仕事もちゃんと公平にやりますから、大丈夫ですよ」


「そんないい加減な……」


「……あなた、とことん私たちを試して、とことん楽しむつもりですのね」


 悪魔は戯けながら笑い、私は呆れる。でも、少し冷静になった気がする。


 悪魔はバッと両手を広げ……。


「では、改めてゲームを進行しますよ。フェイズ1。皆さん、「オープン」か「ナンバー」か「ドロー」どれかコインで宣言して下さい」


 いよいよ、本格的にゲームが始まった――。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ