表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人生終了ゲーム 〜リバースカード〜  作者: Teko
3章 人生終了ゲーム開幕
25/86

04 ルール説明その3

 

「では、フェイズ2に入りますよ。このフェイズではポイントカードを切っていただき、「オープン」か「ナンバー」を宣言していただきます。……ポイントカードは皆さんから見まして右側にカードと同じ大きさの白枠があると思います。切って宣言させる場合、そこへ置いて下さい。宣言されるとポイントカードは破棄されます」


 つまり1点マイナスする代わりに宣言をもう1度できるってことか……。


「ただし、このフェイズの宣言できるオープンとナンバーは自分以外の1人です」


「――それってつまり、自分がカード切って、相手のカードをオープンかナンバーを見るってこと?」


「その通りです」


 倉田さんが言う。エリスちゃんが不思議そうに小首を傾げる。ちょっと悩むと口を開き……。


「これ、意味ありますの?自分のリバースカードを当てるゲームですわよね?」


「ええ、そうですよ」


「あの……どうゆう意味かな。エリスちゃん」


 エリスちゃんは私のその質問に呆れ顔で答えた。


「はぁ、あのですね。もう1度言いますが、自分のリバースカードを当てるゲームですの。相手のカードの中身を知る意味がないと言ってますの」


「あっ……」


 やれやれと首を振られました。でも、その意見を聞いてなお彼女はこう言い放つ。


「でも、何か意味があるからあるんだよね」


 倉田さんだ。エリスちゃん、思わず顔が引きつる。悪魔はクスクス笑っている。


「な、何ですの!当然の疑問を投げかけただけですわ」


 その意味はご自分たちでお探し下さいと悪魔は答えた。


「最後にフェイズ3!さぁいよいよリバースカードを当てるフェイズが来ましたよ。皆さん、カードの束を改めてご覧下さい」


 私たちはカードの束を手に取り広げる。


「リバースカードの中身は先程も言いましたが、数字が記されています。このリバースカードは1から8の数字がランダムで置かれます」


 と私たちのリバースカードを手で円を描くように説明。


「そして、そのカードの束から自分のリバースカードの中身の数字がこれだと思うカードを2枚、伏せて置いて下さい。残りのカードは先程の白枠に入れて下さい」


 正解だと思うカードと分けておくだけと補足。ポイントカードのように破棄はされないそうだ。ちなみにリバースカードの配置はプレイヤーから見て左から小さい数字とも……置き方を気にする人にだそう。


 置き方は何でもいいようだ。


「……正解だと思うカードをわざと伏せるのは先程と同じ便乗させないためかしら?」


「まぁ、それもありますが……リバースカードが一斉にオープンした方が面白いでしょ?」


 クスクス笑うと……。


「皆さんの答えが出揃いましたら、私が「ジャッジ!」と言いますとリバースカードが全てオープン。2枚とも当たったプレイヤーにポイントカードを2枚、獲得となります」


「――えっ!2枚とも当てるんですか?1枚でもポイントにはならないの?」


「なりません。2枚とも当てて下さい」


 2枚とも当てる……1から8の数字がランダムに選ばれるカードを……難しいんじゃ……。


 私は困惑している表情をする。他のみんなも考えている様子だ。パンパンと手を叩く音が聞こえた。


「皆さんよろしいですか?これを5セット行います。5セット目終了時点でポイントカードの所持枚数が1番多いプレイヤーの勝利となります」


 悪魔はクスクス笑い、小首を傾げ……。


「何か、質問あーる?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ