04 ルール説明その3
「では、フェイズ2に入りますよ。このフェイズではポイントカードを切っていただき、「オープン」か「ナンバー」を宣言していただきます。……ポイントカードは皆さんから見まして右側にカードと同じ大きさの白枠があると思います。切って宣言させる場合、そこへ置いて下さい。宣言されるとポイントカードは破棄されます」
つまり1点マイナスする代わりに宣言をもう1度できるってことか……。
「ただし、このフェイズの宣言できるオープンとナンバーは自分以外の1人です」
「――それってつまり、自分がカード切って、相手のカードをオープンかナンバーを見るってこと?」
「その通りです」
倉田さんが言う。エリスちゃんが不思議そうに小首を傾げる。ちょっと悩むと口を開き……。
「これ、意味ありますの?自分のリバースカードを当てるゲームですわよね?」
「ええ、そうですよ」
「あの……どうゆう意味かな。エリスちゃん」
エリスちゃんは私のその質問に呆れ顔で答えた。
「はぁ、あのですね。もう1度言いますが、自分のリバースカードを当てるゲームですの。相手のカードの中身を知る意味がないと言ってますの」
「あっ……」
やれやれと首を振られました。でも、その意見を聞いてなお彼女はこう言い放つ。
「でも、何か意味があるからあるんだよね」
倉田さんだ。エリスちゃん、思わず顔が引きつる。悪魔はクスクス笑っている。
「な、何ですの!当然の疑問を投げかけただけですわ」
その意味はご自分たちでお探し下さいと悪魔は答えた。
「最後にフェイズ3!さぁいよいよリバースカードを当てるフェイズが来ましたよ。皆さん、カードの束を改めてご覧下さい」
私たちはカードの束を手に取り広げる。
「リバースカードの中身は先程も言いましたが、数字が記されています。このリバースカードは1から8の数字がランダムで置かれます」
と私たちのリバースカードを手で円を描くように説明。
「そして、そのカードの束から自分のリバースカードの中身の数字がこれだと思うカードを2枚、伏せて置いて下さい。残りのカードは先程の白枠に入れて下さい」
正解だと思うカードと分けておくだけと補足。ポイントカードのように破棄はされないそうだ。ちなみにリバースカードの配置はプレイヤーから見て左から小さい数字とも……置き方を気にする人にだそう。
置き方は何でもいいようだ。
「……正解だと思うカードをわざと伏せるのは先程と同じ便乗させないためかしら?」
「まぁ、それもありますが……リバースカードが一斉にオープンした方が面白いでしょ?」
クスクス笑うと……。
「皆さんの答えが出揃いましたら、私が「ジャッジ!」と言いますとリバースカードが全てオープン。2枚とも当たったプレイヤーにポイントカードを2枚、獲得となります」
「――えっ!2枚とも当てるんですか?1枚でもポイントにはならないの?」
「なりません。2枚とも当てて下さい」
2枚とも当てる……1から8の数字がランダムに選ばれるカードを……難しいんじゃ……。
私は困惑している表情をする。他のみんなも考えている様子だ。パンパンと手を叩く音が聞こえた。
「皆さんよろしいですか?これを5セット行います。5セット目終了時点でポイントカードの所持枚数が1番多いプレイヤーの勝利となります」
悪魔はクスクス笑い、小首を傾げ……。
「何か、質問あーる?」