第三十九話 夢と願い
先週の予約投稿を忘れてました。すみません。
懐かしい光景を久しぶりに見た。それはいつもの日常。
庭で皆思い思いに過ごしていた。
「おぉ〜、いい毛並みだな〜」
■■は幸せそうな顔で大型犬をなで回す。犬も嬉しそうに尻尾を振っていた。
■■と■■は立ち合っていた。木剣を打ち合わせるがその動きは高速なため、普通の人なら剣筋が見えないだろう。というより軽く人間やめてると毎度ながら思う。
■■■は■■■に膝枕をしてもらい、幸せそうに木陰で昼寝をしていた。
頃合いを見て向かいの彼女のティーカップにお茶を入れる。
「ありがとう」
■■■はにっこりと微笑んで礼を述べた。
その隣には穏やかな笑みを浮かべた■がいた。
違うテーブルでは他のメンバーがそれぞれ座っていた。
ある者はにこにことお茶菓子を食べ、ある者は静かにお茶を飲む。
その時、■■がお茶菓子を持って来た。
その匂いに寝転がっていた奴らは気づき、起き上がって■■に群がる。
犬か!と突っ込みたくなった。
「平和ね〜」
「平和だな」
■■■の言葉に■■■は穏やかに返す。
穏やかな風が吹く。
そんな日常があった。
今はもうない光景が広がっていた。
「■■■。私、この光景をもう一度見たい。この場所をもう一回手に入れたい。自分勝手で傲慢だろうけど、それが私の願いだから……」
こんな身勝手な願いを許してくれますか…?と呟いた。
「私は許すよ」
彼女の声がした。
「何をそんなに躊躇っているの?あいつらなんて自分勝手に動いているのよ?自分を中心に世界が動いてるとでも思ってるのかしら」
くすくすと■■■が笑う。
「確かに」
聞いたら、やればいいんじゃない?と軽く言いそうだ。そういう奴らだった。
「それが美羽の願いなら叶えればいい」
「そうだね」
「だけど、あまり無茶をしないようにね。今回のもかなりの無理をしたでしょう。あれは力ずくで抑え込んだにすぎないんだから」
「わかってる。見たい景色があるからそれまでは死ねません」
「ならいいんだけど。また会いましょう」
声が遠のく。
意識が浮上し、アルカがいる世界へと帰った。




