閑話・△月×日 ある不良の幼馴染みの話
私の友人は幼馴染だ。
とか言う私も不良の幼馴染を何年もやってきたわけだが、最近そいつが機嫌がいい。
機嫌が良いことは悪いことじゃないわ。ただ不気味なだけ。
なんでって?
え?だって普通不気味に思うでしょ?
いきなりフッて笑ったと思ったらいきなり悩んだような複雑そうな顔するのよ。
ぶっちゃけキモチワルイ
顔がいい分笑顔に釣られた女共が目をハートにしながら視線で幼馴染みを追い掛けている。
だけど私に嫉妬をぶつけてくるのはいただけないわね。女の嫉妬は醜い。
だけど久しぶりに会ったら相談にのってほしいなんて珍しい。
一目惚れ?
どこの少女漫画よ?!
まぁ相談費代わりにアクセサリーショップに付き合ってもらったらストーカーとはちょっと違った視線を感じたから顔を上げてみると目が合った (すぐ逸らされたけど)。
嫉妬混じりの視線じゃなくて純粋な好奇心の視線。
しゃべってないけど表情と行動で「わたし、物凄く興味があります!」って物語っているわね。
しかもついさっき相談に乗った相手の子の特徴にぴったり当てはまるんだけど・・・。
声をかけてみると予想通り。
顔は平凡だけど行動が可愛い。小動物系ね。
試しに幼馴染みのことをどう思っているか聞いてみると少し悩んで「お兄ちゃんみたい!」て答えたのよ。
不覚にも涙が出そうだったわ。
暁。 アナタの恋は大変そうよ。