越後の春 散歩道のひとり言
掲載日:2026/05/05
【越後・散歩道より】
仰ぎ見れば 弥彦守門に 飯豊かな
(右に弥彦、正面に守門・粟、左に飯豊……名峰に抱かれた散歩の始まり。)
足下ゆく 悠久の流れ 信濃川
(視線を落とせば、滔々と流れる大河の力強さ。)
鳴く鳥や 日増しにうまく 詠いけり
(鳥たちの声に耳を傾け、季節の歩みを感じ……)
草もまた 勢いましたる 五月晴れ
(足元の草木も、陽光を浴びて命を伸ばす。)
青空や みどりあふるる 桜の木
(桜並木は今、眩いばかりの新緑の季節。)
春の風 残雪光る 信濃川
(川面を渡る風が、遠くの山の雪を照らす。)
大河ゆき 贅なる景色 守門岳
(これぞ越後の宝。山と川が織りなす最高の贅沢。)
川端で 鳩営みの 眩しさや
(支流のほとり、小さな命の尊さに目を細め……)
これまちや 我を追い抜く 白いポチ
(相棒のポチに急かされ、歩みを進める幸せなひととき。)
そよ風に 天まで上がれ 我が下策
(広大な空へ、書き上げたばかりの想いを預けて。)
荒行も 今宵肴で 水の泡
(一日の締めくくり。旨い米、旨い酒、そして極上の肴。)
美酒美食 疲れ溶けゆく 越後の夜
(修行の成果も、この一口のためにあったのだと笑い飛ばして。)




