side1
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DH幹部としての能力で、軽く正義キャラの攻撃を避けて翻弄する。
黒衣のマントはうっとうしいが、後で画面チェックをした際、これがないと本当にただの変態でしかないと自分でも思ったので、彼は我慢した。
『ぴぴぴ…っ』
「ぁん? 鏡花?」
妹分であるNo.6からの久しぶりの通信に、戦闘中ではあったが、彼は攻撃の手を止める。
素早く懐に手を入れ、(これまたコスプレかというような)剣を手にして掲げた。
「はっはぁ! さぁ、蘇れっ!」
耳元のイヤホンからは呼び出し音が続いており、強引に怪獣戦へと持ち込んで暇を作り、シュートランスは応じた。
休暇を貰ったという彼女だから、どこかの旅行先からだろうと思うが、周囲はざわめいている。
うらやましい限りだと、彼女の満喫振りを想像して、軽口を叩いたシュートランスである。
何気ない世間話から始まった会話も、突如彼女から奪うようにして出た声に遮られ、彼は驚いた。
『貴様が、シュートランス、か』
はい、そうですと簡単に言ってやるのは、癪に感じるほどの無遠慮さ。
無駄な威圧感を感じて、彼は溜息のあと、悪役らしい気取った声で応じた。
仮にも悪役は、舐められたら、終いだ。
その低い男の声の後ろからは、妹分の抗議の声が聞こえている。
二人は親しいのだろうと、その調子から取れた。
彼氏がいる隣で別の男に連絡取っていたら、そりゃあ、彼氏も気分が悪いだろうな。
そう思って、その後苦笑する。
「あぁ、俺だ。で、てめぇは、誰だ」
『……No.11《蘇芳》』
言われた事に、シュートランスは呆然と数秒ほど無言を呈した。
そうして単純な計算を思い浮かべて彼は続ける。
「………一応、幹部は10までだったと記憶しているが…ええと、何だ。引き込まれたのか、No.2」
シュートランスが言う所の意味を正確に理解したかはわからなかったが、蘇芳と名乗った男は、しばし沈黙したあと肯定を示した。
シュートランスはお悔みを告げようとしたが、また唐突に鏡花に替わられて、なんとなく話がわからなくなった。
釈然としないまま鏡花の最近の報告を聞き、最後に彼は尋ねた。
「で、婚前旅行中か?」
『馬鹿っ!』
鏡花の威勢の良い声が響いた後、ぶつりと通信を切られた。
すかさず耳からイヤホンを抜いて、腕一杯に離す、シュートランス。
彼はそれを見つめて苦笑し、肩を竦めて耳に戻した。
雨の季節が始まる直前。
さぁ、これから暑くなるぞ、と、彼は出現したDHの怪獣が倒れていく様を眺めた。
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