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Darker Holic  作者: 和砂
side1
18/113

side1

キャラクタ人気投票受付中☆

8月いっぱいまでで、side2にも影響してきます。

お好きなキャラと萌えポイントをかいて、一言お願いします。


 DH幹部としての能力で、軽く正義キャラの攻撃を避けて翻弄する。

 黒衣のマントはうっとうしいが、後で画面チェックをした際、これがないと本当にただの変態でしかないと自分でも思ったので、彼は我慢した。




『ぴぴぴ…っ』


「ぁん? 鏡花?」




 妹分であるNo.6からの久しぶりの通信に、戦闘中ではあったが、彼は攻撃の手を止める。

 素早く懐に手を入れ、(これまたコスプレかというような)剣を手にして掲げた。




「はっはぁ! さぁ、蘇れっ!」




 耳元のイヤホンからは呼び出し音が続いており、強引に怪獣戦へと持ち込んで暇を作り、シュートランスは応じた。


 休暇を貰ったという彼女だから、どこかの旅行先からだろうと思うが、周囲はざわめいている。

 うらやましい限りだと、彼女の満喫振りを想像して、軽口を叩いたシュートランスである。


 何気ない世間話から始まった会話も、突如彼女から奪うようにして出た声に遮られ、彼は驚いた。




『貴様が、シュートランス、か』




 はい、そうですと簡単に言ってやるのは、癪に感じるほどの無遠慮さ。

 無駄な威圧感を感じて、彼は溜息のあと、悪役らしい気取った声で応じた。


 仮にも悪役は、舐められたら、終いだ。



 その低い男の声の後ろからは、妹分の抗議の声が聞こえている。

 二人は親しいのだろうと、その調子から取れた。


 彼氏がいる隣で別の男に連絡取っていたら、そりゃあ、彼氏も気分が悪いだろうな。

 そう思って、その後苦笑する。




「あぁ、俺だ。で、てめぇは、誰だ」


『……No.11《蘇芳》』




 言われた事に、シュートランスは呆然と数秒ほど無言を呈した。

 そうして単純な計算を思い浮かべて彼は続ける。




「………一応、幹部は10までだったと記憶しているが…ええと、何だ。引き込まれたのか、No.2」




 シュートランスが言う所の意味を正確に理解したかはわからなかったが、蘇芳と名乗った男は、しばし沈黙したあと肯定を示した。

 シュートランスはお悔みを告げようとしたが、また唐突に鏡花に替わられて、なんとなく話がわからなくなった。


 釈然としないまま鏡花の最近の報告を聞き、最後に彼は尋ねた。




「で、婚前旅行中か?」


『馬鹿っ!』




 鏡花の威勢の良い声が響いた後、ぶつりと通信を切られた。

 すかさず耳からイヤホンを抜いて、腕一杯に離す、シュートランス。


 彼はそれを見つめて苦笑し、肩を竦めて耳に戻した。



 雨の季節が始まる直前。

 さぁ、これから暑くなるぞ、と、彼は出現したDHの怪獣が倒れていく様を眺めた。


side1これにて終了です。

side2をアップするに当たり、一か月程度お休みいたします。


人気投票は8月いっぱいまで、お休み期間中も受け付けます。

どうぞ、よろしく。(現在、3票入りました!)

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