side1 No.6”藤崎鏡花”
ファンタジー指定しましたが、なんちゃってSFです。恋愛要素ありです。
弟のやっていた某ゲームを見てネタが浮かびました。
拙い文章ですが、楽しんでいただけたら、幸いです。
「悪役はエイターテイメントだ!」が信条の、《Darker Holic》。
簡単に言えば人材派遣会社だけれど、ここの会社は変だ。職員であっても、営業・宣伝以外ではきっと言う。
かなり、変だ。おかしいと言っても良い。
例えばここの職員である私、《藤崎 鏡花》は、出勤すると同時に《組織NO.6 キョウカ》になる。
注意しておくけれど、私は単なる平社員。勤めて20年近くのおやっさん(愛称)の給料のスズメの涙程も貰っていないし、肩書きで《NO.持ち》で幹部だろうとも、実態は部下も居ないし、雑用兼用なのだから。
―――あぁ。
それでも、実務部に所属しているというのは、実はちょっとした自慢だ。私には、大学時代の知り合いがいるのだが、その知り合いというのがこのD.H.(略)の実務部にいる。その人に憧れて入社したのだから、夢は叶ったと、こういうわけだ。
それでこの会社が何をしているのか、ということに話を戻すが
――――――業務内容は、至ってシンプル。悪行だ。