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カフェでの話し合い②

アリアは昨夜から今朝の出来事を手紙にまとめ、それをクリスに託す。

クリスはそれを受けとると短い呪文を唱えた。

手紙はクリスの手元から消え、クリスはにっこり笑ってアリアの方を向き

「はい!これで陛下へお手紙届いたよ!」

と軽く告げた。

仕事が本当に早い

周りにいた騎士団やカフェの店長やレイナも驚いた表情をしている。クリスの魔法はそれだけ優秀なのだ。


「それじゃあ今度はベリス殿との話し合いをどうするか、なんだけど……殿下は城の敷地内にあるテラスでアリアとレイナさんとベリス殿との3人で話し合いをさせるつもりだったみたいだけど、アリア城にはもう行きたくないよね?」

「うん」

間髪いれずにアリアは答えた。

「だよね、じゃあレイナさんはどうしたい?殿下の一方通行の愛のようだし、貴方は巻き込まれただけっぽいけど、多分話はまた聞かれたりはすると思うよ」

レイナの顔は曇っている。迷っているようだった。殿下の勝手な思い込みとはいえ既に噂になっていたり騎士団に誘拐されそうになったり、と被害は被っている。

また別の時に呼び出しをされたりしても迷惑だし、更に噂されるかもしれない。

カフェ勤めのレイナにとって城へ向かうということは大事なのだ。


「……ベリス殿に神殿にお越し頂いて話し合いをするのはどうですか?」

不意にエミリーが口を開いた。

「え?」

レイナが顔を上げた。

「アリアは城に行きたくない。で……レイナさんも出来れば行きたくない」

とレイナをチラリと見た。するとレイナは首を勢いよく縦に振っている。首とれちゃうから落ち着いてね。

「ではあちらに来ていただくしかないでしょう。どちらにしろ此方に頼み込みたいのは向こうでしょうし、伝えれば来ていただけると思います。」

アリアも肯定するように頷いた。

「では、また手紙を書いた方が良いかしら?」

アリアがエミリーに聞くと、エミリーは首を横にふった。

「アリアがそこまでする必要はないでしょう。陛下へお手紙で直訴しているんです。あちら側は慌てて此方に向かってくると思うわ」

それもそうである。

ただでさえ殿下の愚行で一方的に婚約破棄されたのだ、向こうにかなりの非があるのに、今回の殿下の命での誘拐未遂事件だ。

今頃アリアの手紙を読んでいる陛下は卒倒しているかもしれない。

向こうもすぐにベリスをこちらに寄越すことだろう。

「早ければ明日にでも来そうだし、神殿の応接室を整えておこうか。」

クリスがそう言い立ち上がった。続けてエミリーも

「では私も一応、おもてなしの準備をします。」

エミリーの言い方はやはり刺があるように感じる。一応が強く強調されていた。

アリアもやれやれと言った感じで立ち上がり、クリスと一緒に神殿へ戻ることにした。


「あっ!アリア先に戻ってて!」

先に廊下に出ていたクリスに言われアリアはカフェを後にした。


「何か言いたいことがあるの?レイナさん?」

クリスは同じく部屋を出てきたレイナに声をかけた。

「…………」

レイナは黙ってクリスを見ていたが、しばらくして小声でクリスと会話をした……。

この会話は何故か他の人達には全く聞こえなかった。


~国の破滅まで、あと2日~

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