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ノストラダムスの大予言の子  作者: 池沼代表
2/2

日常1

最初に大きな車が通ったのを覚えている。

多分だが、初めて外に出て、大きな音に怖がっていたころだ。

お母さんじゃないかもしれない、でも誰かに抱えられてその光景を見た。

多分色からして自衛隊のものであると推測をする。


あと足が奇形児だった。

運動があまり得意ではなかった。

その代わりに、永遠と何かをするのが楽しかった思い出がある。

ユンボが好きだった。最初のチルドレンたちと遊んだ記憶はない。

みんなどこかしらに欠損や、いろいろなものが増えている人間たちの子供がいた。

退院の日には、ユンボを渡した、その男の子の名前は知らない。


時は戻り現代に入る。

あらかた地獄を進んで、そうして今平穏を過ごしている。そんな中、一つのあたたかなニュースが飛び込んできた。大谷がドジャーズに行くということである。そうすれば、現役も長くなるのかもしれないと晩御飯を食べながら思い出していた。そして部屋に戻るために戸を開けた。


「タスク寒くない」


「いいや」


偶然見かけた月が天の盃に見えた。

まさかこんなことが起こるのか。まるでフェイトのような盃であった。こんなことが起こるということはだ。どこかで殺し合いがあったのかもしれない。なんて考えるようになった。回りは寝静まっている。魔法もない世界だが、なんとなくわかった。

“勝者”だと。

なんだか優越感に浸ってしまう。こんな自分がいるだなんてまさかとタバコをくわえた。そしてライターに火をつけたのであった。するとエンジンオイルがなくなっていたことに気が付いた。

腹が立つ、来週にはM1いとこが出る番組だ。深く事情は言えないが、そんなことを淡々と別のライターを持ちながら考えていた。

俺だけだな、何もやっていないの。

それだけでいいのかもしれない。

なによりも、名義の問題で考えていた。あの病院で自殺処理をした後帰ってきた。おいおいと、そんな俺を許してくれているのが、両親と近所さんだけである。いいやわからない。半年間もあの病院にいたことが俺には信じられなくなるほど周りが変わっていく。そして周りも納得してくれている。


気付けば泣いていた。あまりにも苦痛ではないことに泣いていた。なんで生きているんだと言われたいきもするが、それでも泣いてしまった。自分はうつ病じゃない、やればできると思っていたんだがこの調子で大丈夫か、それともなんとなく大丈夫なのだろうか。

いろいろ考える、整理する時間もない。


眠剤が効いてきた。

ずっこけるように寝てしまった。

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