↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
77/110

ショックすぎて

 オレは、なにがしたかったのだろう…。

 

 夏実ちゃんから嫌われるために頑張ったようなもんじゃないか…。

 

 

 …

 

 直斗呼びを夏実ちゃんからされて、のちに直斗くん…、そして幼馴染くん…。

 

 もう直斗単体としての人間じゃなくて、幼馴染という大きなひとくくりになってしまった…。

 

 

 ひとりの人としてすら見てもらえない…

 

 なんなら、いてもいない存在になりつつある…。

 

 

 オレは…オレは…夏実ちゃんの中からいない存在…になるんだろう。

 

 

 そして、その日がついにやってきてしまった…。

 

 

 玄関を開けると外は土砂降り。

 ザーザーと冷たい雨が次から次へ降ってくる。

 あー、すごい雨だと傘を広げると夏実ちゃんが家の玄関からちょうど出てきた。

 

 あ…夏実ちゃん。

 

 バイバイして以来の夏実ちゃん。

 

 …ど、どうなる?

 

 見てみぬふり…?かと思うと夏実ちゃんがオレをめっちゃガン見しているじゃないか!

 

 で、オレはその夏実ちゃんにガン見されて、何かのビームを浴びているかのように固まった。

 

 夏実ちゃんの魔法で石にされたかのように固まった。

 

 …えと。

 

 …

 

 すると夏実ちゃんが急に傘をバンって開いてそのまま行ってしまった。

 

 そのバンって開いたとき…魔法が一瞬でとけた気がした。

 

 こ、これは…いったい…

 

 …

 

 夏実ちゃんは、なんでじっとオレをみていたのだろう…?

 

 まさか…まさか心の中で、キモいキモいキモいキモいって言ってた…とか…。

 

 それとも…消えて消えて消えてって呪文を唱えていた…とか…。

 

 あー…、あの傘をバンって開いたのは、どっかに飛んでけっていう意味だったのかもしれないな。

 

 …

 

 オレは幼馴染がまさか解散するなんておもいもしなかったな。

 幼馴染は、ずっと隣同士だから、なんだかんだで永遠に繋がっている存在だとばっかり思ってたよ。

 

 あぁ、夏実ちゃん…まさか幼馴染やめたいときもあったって聞いたときは、ショックすぎてオレは一瞬全てが無になったよ。

 

 もう、スケルトン直斗だったよ。

 

 全てを失った気分でならなかったよ。

 

 そして今…夏実ちゃんを失ってオレの心は…スカスカです。

 

 心のドアが壊れてヒューヒュー風が吹いています。

 

 もうすぐドアが全て壊れてどうにもならなくなる可能性もございます。

 

 そうなったら…オレは…オレ自身が壊れてどんな女性もウェルカムして、次から次に女遊びをして、誰でも入り放題になってしまうかもしれません。

 

 好きでもない人とどんどん付き合って、早くだれかオレを…オレのドアをなおして夏実ちゃんを忘れさせてよって手当たり次第夏実ちゃんのかわりを探すのです。

 

 って…さ、オレそこまでモテないし…夏実ちゃん忘れるためにそんなことしててもただ相手の女性を傷つけるだけだよな。

 

 …

 

 そしてそのまま、オレは彼女もいないまま独身を貫き、お爺さんになってって‼︎

 

 

 ならないからっ‼︎

 

 ならないつもりでいるからっ‼︎

 

 だから…夏実ちゃん…大人になってもせめてオレを忘れないでね。ってさ…

 

 えと…

 

 オレはバイト先に向かう間ずっと傘をさしていなかった。

 

 そして高熱で倒れいつのまにか自分の布団へとワープしていたのでありました。

 

 そして夢で夏実ちゃんがずっとオレの手を握ってくれていたのです。

 

 夢…で…

 

 

 夢…

 

 続く。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。