となりにいるだけで
えぇええ…
えっとー…
ど、どうしよう、、、どうしたら…
いったいこういう時ってどうしたら良いのですかぁーーっ⁉︎
部屋を行ったり来たり…ウロウロウロウロしては、しゃがんで頭を抱えた。
…
夏実ちゃんちに乗り込む?ピンポンして二人を…二人のキスを阻止する⁉︎
いや…、阻止する必要は…ないんだ。夏実ちゃんは、ずっとみさきを好きだったわけだし…ここは黙って応援してあげるべきなのだろうか…。
そうだよな。
夏実ちゃんは、やっと恋が実ったわけなんだからさ。
…
一度頭を冷やそう。
キンキンに冷えたアイスでも食べよう。
吸い込まれるように冷蔵庫へと向かった。
冷蔵庫をあけるとアイスは、なかった。
…うん。だってアイスは冷凍庫に入っているじゃないか。と、気を取り直して冷凍庫をあけた。
…なかった。
仕方なく氷をひとつ口に入れた。
…
なんだろう。
冷たいのに、満足度ゼロ。
せっかく好きな人と付き合えたのに両思いじゃない。みたいな感じ…。
オレは大好きなのに、相手はオレのこと好きじゃないけど付き合ってる感…みたいな?
…
よし、味のあるアイスを買いに行こうと玄関を出た。
…あ、みさき…と夏実ちゃん…
ちょうど二人も玄関から出てきた。
…
お邪魔じゃん…オレ…
「お、お疲れっす」
と、二人に挨拶して行こうとしたらみさきに捕まってしまった。
「どっかいくの?途中まで一緒に行こうぜ」とオレはあっさりと捕獲された…。
夏実ちゃんは、いいの⁉︎
あんなに全力疾走したのに…もういいの⁉︎
それとも、もう大満足な出来事でもあったの⁇
…まぁ、あんまり詮索してもね。
…
「オレ、コンビニに行くけど…みさきはもう夏実ちゃんいいの?」
「うん。もう用事済んだし。じゃ夏実ちゃんまたねー」
と軽やかに手を振るみさき。
夏実ちゃんもそれにこたえるように手を振っていた。
…ほんとこの二人ってどうなっているのだろう。
あーあー…オレの脳内がお花畑だったらよかったのになー。
ただひたすら、あははって言いながら走り回れたのになぁ。
疲れたらお花を摘んで花飾りつくってさ…
「あははは…」
って、となりにみさきいたんだった。
慌ててみさきをみたらオレの、あははに気づいていない様子だった。
よかったー…
みさきってなんかとなりにいるだけで落ち着くんだよなー。
安心感っていうか、なんだろ?
マイナスイオン出てんじゃね⁉︎みたいな。
「なぁ、みさき。」
「ん?」
「みさきってさ、マイナスイオン出てない?もしくは空気清浄機的な…なんか。」
と質問してみたら、まさかの
「あー、出てるー。」
と返ってきた。
⁈まじかよ‼︎
みさきといると、だから癒されんのかよーと大納得。
「えっ、それってどうやってでんの?」
と聞くと、
「オレんちの家電に聞いてくれ」
と言われた。
あー…みさき本体じゃなくてみさきんちの家電かよーと、ガッカリしつつ少しホッとした。
たぶんみさきは、いいオーラが出てるんだろうなぁ。
みさきがいるだけで周りの人をあたたかい空気で優しく包み込まれる。みたいなさ。
夏実ちゃんは、そんなみさきが好きなのだろう。
オレはみさきのオーラには、敵わないな。
なんならオレもみさきに包み込まれて安心しきってんだもんなー。
なんなんだ?
みさきって…みさきって…
あ、落ち着いてるから安心なのかなー?
落ち着いてるか?
…
じゃあ、なんだろう?
今度みさきの観察日記つけたいな。
いや、自由研究…かな。
「みさき、今度みさきんち行きたい!」
というとあっさり
「おぅ、いいよ」
との返事をいただいた。
続く。




