それ、言っていいやつ?
どんな光景って…
予想もしない光景だった…
まさかの華やかな装飾されたお部屋…
えっ⁇
「あの…これは…」
「あーあー、バレちゃったぁ。まだ完璧な準備じゃないけど、そこそこ完成してるからいっか?」
と夏実ちゃんがみさきと柚乃さんにいうと二人は、うなずいた。
そして三人がオレに向かってクラッカーをならし、誕生日おめでとう〜と、笑顔を向けてくれた。
あー、オレの誕生日…か…。
ハハハ…なんだ…なんだ…そうだったのか。
安心したら、なんか一気に疲れたよ…
んっ?
てか、オレの誕生日…昨日
「今、オレの誕生日昨日じゃね⁉︎って思った?」
と、みさきに言われ…えっ、みさきってエスパーかなんか⁉︎とじっとみさきを見ていたら柚乃さんが、
「やっぱり誕生日当日は、大切な人と過ごすだろうからって昨日は、遠慮したんだよねっ!」
と言いながら、夏実ちゃんの方に目をやった。
すると静かに、うん。と頷く夏実ちゃん。
大切な人って言っても家族と夜に少しのご馳走とケーキを食べたくらいなんだけどね。
でも、一応お礼を述べておこう。
「なんか、わざわざ気遣ってもらっちゃってありがとうね。」
と夏実ちゃんにいうと夏実ちゃんは、
「ううん。幼馴染なんだから当然だよ。ただの幼馴染ってそんなものだよね。」
なんて言われた…。
その言葉…ぐさっときたよ?
幼馴染推しもそうだけど、さらに追い討ちをかけるようにただの幼馴染って強調するところ…かなりのぐさっ深めでした…。
誕生日会は、するけど幼馴染として業務的に行いました風…
トマトソースにバジルとクリームチーズを添えてイタリアン風に…みたいな感じ⁉︎
…もう嬉しいのか嬉しくないのかもわからない。
フランス料理をイタリアン風にアレンジされたくらい意味がわからない…!
でも、せっかくこんなにきれいに飾り付けしてくれたんだからありがたいよな。
「二人もありがとね!」
とお礼をいい、オレのお誕生日会が開催された。
そして、会の途中で柚乃さんがオレとみさきにおつかいをお願いしたいと言い出した。
…
なーんか、怪しい。
さっき三人、目で合図してたっぽくない?
さては、何かを企んでいるな。
まぁ、せっかくだし企みに乗ってみようと思う。
そして、オレは大人しくみさきと買い出しにでだした。
「あ、そういえば買い出しって何かうの?」
「あー、直斗に特別ロシアンたこ焼きの…からし…?わさび?だっけな…」
「え、それオレが聞いちゃってよかったやつ?」
「あー‼︎だよなー」
「「アハハ」」
まったくみさきは、うっかりさんだ。
そしてからしを買って帰っている途中…みさきがまたうっかりさんをしてきた。
「そうそう、これからシークレットゲストを一匹サプライズでお迎えしてるんだ」
と、言い出した。
一人ならぬ…一匹…って
もしかして、うちのハムスターなんじゃね⁉︎
「あれ…?それもオレ、もう聞いちゃってよかった…?」
…
みさきは、一瞬遠くを見つめて
「あー…、ダメなやつじゃん」
と軽く頭を抱えた。
「オレ…いろいろリアクションしずらっ」
「ごめん…まぁ役者になるならこれくらい…な?いい勉強になるってもんだ!」
とオレの肩を軽くたたいた。
「オレ役者にならないっすけど⁉︎」
「まぁまぁ」
とみさきは、オレの肩をポンポンとした。
そしてやっぱり、サプライズゲストは…うちのハムスターだったのでありました。
続く。




