まだいらっしゃる⁇
なんだかわからないけど、夢じゃない恐ろしい現実がここにある…。
みさきは…柚乃さんとまだ付き合ってるんだよな⁇
あれれ?
でも、みさきは今…彼女じゃない人のおうちにお邪魔しているのだよね?
おかしくない?
これって…やっぱりおかしくない⁉︎
友達付き合いとかってこと…なの?
なんか借り物にきたのかな?
まぁ、借り物ならすぐ帰るんだよね?
だって借り物競走だってすぐ借りて返すもんね!
なんなら、柚乃さんのおつかいかもしれないよねー。
そうだよ。うん。きっとそうだよ。
…ってさ。
なんか…朝ごはん食べて部屋に戻ってきたんだけど…まだみさきの自転車停まってる…のは気のせい?
夏実ちゃんがみさきとお揃いの自転車買った…とか⁇
…なわけでは無さそうです…ね。
あのさ…オレさ…盗み聞きとか普段しないけどさ…こんなの趣味悪いけど…耳をすますと…聞こえてくるんです。
キャハハと夏実ちゃんの可愛らしいお声がさ…。
なんかとても楽しそうではありませんか…。
…
みさきー…夏実ちゃんの部屋でなにしてんだよー…。
…
まさかオレが乗り込むわけにもいかず、仕方なくバイトへ向かっていたんだけど…
あ、柚乃さん…
「あー、最近よくあうねー」
といつも通りな元気な柚乃さん。
…
柚乃さん…あなたの彼氏…いま…さ…
…
言えない。
言えるわけないよ。
「今からバイト?」
「あー…うん。」
「そんじゃ、頑張ってねー」
…
「あ、ねぇ!柚乃さん…」
「ん?」
「あの…最近みさきとは…」
「えっ?なにー⁇けんちゃんとならもうずっと会ってないけど?」
なんてサラッと言い出した…。
え…
みさきと柚乃さん…別れたの⁉︎と、脳内混乱していたら、
「うっそーん♡昨日もさぁ、ほら♡」
とイチャイチャ写真をたくさんみせていただいた。
「あ、もう…お腹いっぱいなので…大丈夫です。」
とお断りすると、柚乃さんは
「そ?じゃあまたお腹空いたらいってね!」
とニッコリして立ち去っていった…。
お腹…空かないよ…
みーさーきー‼︎
オレは空を見上げて心で大騒ぎした。
みさきは、だれが好きなんですかーっ‼︎と。
その日のバイトは、なんだかあっという間に過ぎた。
きっと、夏実ちゃんとみさきのことで頭がいっぱいだったのだろう。
いつもなら、あと三時間四十分だとかあと二時間十五分だと、カウントダウンしているんだけど…今日は、もうカウントダウンどころじゃなかったもんな…。
バイトが終わると急いで家に向かった。
みさきの自転車は、もうありませんように‼︎と祈りつつ。
で、家の近くになるにつれて足取りがだんだん重くなる…。
なまりの靴をはいているわけでもないのに…とにかく重い。
そして心も重く感じるのは、なぜだろう…。
それはきっと…まだみさきがいたらどうしよう…って思っているわけで…。
…
そして…恐る恐る…夏実ちゃん宅の自転車置き場に目をやった。
…あーよかったー。
みさきさんは、おかえりになられたご様子で。
ホッとしたぁ‼︎
あーよかったー。
でもさ、とりあえずよかったけどさ…
これからオレは…どう三人と接していけばいいのだろうか…。
とくに柚乃さん…と…の接し方が問題だ…
…
続く。




