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閃いた

 ただいま幼馴染と微妙な距離絶賛中のオレたち。

 

 …

 

 この微妙な距離感…

 

 ‼︎

 

 オレは急にいいことを閃いた。

 

 結婚するなら幼馴染が絶対にいい‼︎案‼︎

 

 おやおや⁇ついに壊れましたね…って、そうじゃないんですっ‼︎

 

 よく結婚してから、態度や性格がかわってしまったパートナーがいると小耳に挟むオレ。

 

 まぁ、オレたちはまだ高校生だからその情報源は、テレビとかなんだけどさ…。

 

 でもですよ!結婚してかわるってことは、やっぱり…長い付き合いじゃないとみえてこない部分があるってことですよね?

 

 だから‼︎だからです‼︎

 声を大にして言いたい‼︎

 

 幼馴染なら昔から知っているのだから、そうそうかわることってなくない⁉︎

 性格も分かりきっているんじゃなかろうか⁉︎と。

 オレは思うんです。

 

 だから、夏実ちゃんにそれとなくプレゼンをしてみたいと思います‼︎

 

 なので早速休みの日、夏実ちゃんがお出かけのタイムを狙ってオレもお出かけ風を装い、途中まで同行させていただく。

 

 そのあいだにプレゼンをしようって話なんですよ。

 

 そして早速夏実ちゃんと、同時間に家を出て、

「あ、夏実ちゃん。お出かけ?」

 とさりげなく声をかけた。

 

 そして、見事に駅まで一緒に行けることになりましたっ‼︎

 

 まぁ…オレはさ…駅に用事なんぞありませんがね。

 

 あははは…

 

 でも、それでも夏実ちゃんと歩けるのだからオレは全然いいのです‼︎

 

 というわけで、早速夏実ちゃんにプレゼン。

 

 直接ダイレクトにいうとキモがられるので遠回し作戦で行こうと思う。

 

「あのさ、夏実ちゃん」

「なに?」

「よくさ、結婚すると性格が変わるって人いたりするじゃん」

「あー、聞いたことあるかもー」

「でしょ、それって怖いよね」

「うん。怖いし…ヤダー…」

「だよね。だからさ、そうならないために昔から知ってる人と結婚した方が安心じゃない?」

 

 …

 

 しばらく沈黙の後、夏実ちゃんは

「あー…、なるほどねー。中学からの同級生とかねー」

 と答えた。

 

 小学生じゃなく、中学生か…

 

 あー、夏実ちゃん…

 

 みさきとは、中学から一緒なんだもんね…。

 

 やっぱりみさきを軸にお考えなのですね…。

 

 …

 

 こればっかりは、仕方ないか…。

 

 幼馴染プロポーズ作戦敗退…。

 

 …

 

「じゃあ、直斗くんは…中学のときからの付き合いの人と結婚する予定なんだ?」

「…あー…、まぁ、どっちかといえば…そうなるのかなぁ…そうしたいっていうか…」

 

 中学からっていうより、産まれたときからずっと一緒って人だけどね。

 

 まぁ、それを言ってしまったら…やばキモになるからやめておいた。

 

「へ…へえ。もうそんなことまで考えてるんだね。すごいなー。でもさ、でも…それって…好きですアピール半端ないよね?」

 

 と、いいオレをジロリとみた夏実ちゃん…

 

 

 や、やっぱり…夏実ちゃんオレの気持ちに気付いてる⁉︎

 

「ごめん…、なんかオレキモいね。」

「えっ、ううん…。いいんじゃないかな。きっとそこまで考えてもらえて嬉しいんじゃないのかな…」

 

 ん?

 

 嬉しいの?

 もしかして夏実ちゃん、オレのプチプロポーズ嬉しいって思ってくれた⁇

 

 わーい!少し進展したんじゃね⁉︎と喜んだ。

 

 しかーし‼︎次の瞬間夏実ちゃんは、

「それじゃあ、わたしここで。未来の奥さんによろしくー。」

 といい、行ってしまった…。

 

 あれ?

 夏実ちゃんに…全然ひびいてなかった、、

 

 

 …

 

 続く。

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